蛇腹式に折りたためるXポットは一部マニアに人気を博しているが、正直僕はそれほど惹かれなかった。
なぜなら鍋としての使い勝手は劣るし、重量もかさむし、だいいち中にストーブやカートリッジを格納するから、折りたたみの必要性を感じないのだ。
ところが先日神保町の「さかいやスポーツ」でこんな話をきいて目からウロコが落ちた。
「じつは一番の売れ筋は一番大きな4ℓサイズなんです。これをグループ買いする人が多いんですよ。山でみんなで鍋を囲むのは楽しいし、やりたがるんですが、じゃあいざその大鍋を誰が持つのか? どうやって運ぶのか? となると二の足を踏んでしまう。でもこれならザックの中に収納できますからね」
そーか! そういうことか! 鍋が大きくなればなるほど、この蛇腹が生きてくるんだ!
さっそく使ってみるとまさにそのとおり。たたむと厚みがわずか4.5㎝になってしまうのでとても気軽に持ち運べる。