2019年4月号ふろくの「SHO’S × BE-PALステンレス ミニ焚き火台」で、子どもと一緒に昔懐かしい「ポンポン船」を作ります。とは言っても、「ポンポン船」ともなると古すぎて、親のこちらも実物は見たこともないし、触ったこともありません。「懐かしい」なんてとても言えない若僧(?)なのですが、原理だけは知っていたので、「笑’sミニ焚き火台(以下、ふろく君)」を眺めているウチに思いついちゃいました。
「ぽにょのポンポン船」(娘がトレースして描きました)
読者の皆さんの中にも「ポンポン船なんて知らない」という方がいらっしゃると思います。ですが、ジブリ映画『崖の上のポニョ』ならご覧になっている方は多いのではないでしょうか? 主人公の宗介くんが、冒頭から抱えている船のおもちゃが「ポンポン船」です。中盤では魔法の力で船を大きくして、2人でお母さんを探しに行きます。ロウソクに火をつけて、口で水を吹き込んで、ポンポンエンジンが始動する場面も丹念に描写されています。
それでは材料です。
1. SHO’Sステンレスミニ焚き火台(BE-PAL4月号ふろく)
2. アルミパイプ(内径2〜3mmのもの)
3. ロウソク(100円ショップのティーキャンドル)
4. 木材(船体をつくるためなのでDIYの余りで十分)
アルミパイプはホームセンターで調達できます(1mで200〜300円)。総製作費500円以下におさまるはずです。
それでは最初に、アルミパイプを使って船のエンジン部を製作します。コイル状のエンジン部は、単二電池に巻き付けて形成。素材がアルミですから、子どもの力でも折り曲げられるのですが、巻き始めは少々難しいので親の手を貸してあげると良いでしょう。3〜5回巻き付けた後、「笑’sふろく君」の形状に合わせて排水筒を伸ばしたところでカット。
アルミパイプを切断するには、カッターをあててコロコロと机の上で転がし、切れ込みを入れていきます。軽い力で10回ほど廻せば十分。あとはパキッと、子どもの力でも簡単に折れるようになります。
パイプができたので「笑’sふろく君」に装着します。本来なら木製の船体に釘を打ったり、針金を張ったりしてコイル部を持ち上げなくてはならないのですが、今回は「ふろく君」の複雑な形状が功を奏して、簡単に取り付けることが可能です。
写真の通り、前面のBE-PALロゴ部分を利用して針金一本で装着。ロウソク台も兼ね備えつつ、高さも確保できるのが利点です。メタル部品が組み合わさって、なかなかに格好良くなってきました。
そして船体となる木材を切り出します。「ふろく君」の大きさに合わせて、逆ホームベース型になるように切り出すだけなのですが、さらに凝った船の形にするのも一興(塗装などすればイージス艦っぽくもできるかも)。とにかく水に浮きさえすればOKなので、形はお好みにアレンジしてください。
船体に「笑’sふろく君」を固定するのも、ガムテープなどで簡単に済ませてしまいます。遊んだ後にはまた「焚き火台」として復活させたいですもんね。マスキングテープなら、粘着の跡が残らず便利。最後にロウソクを両面テープで貼付して、完成でーす!!
娘が勝手にお人形を乗せました。いよいよ進水式です!!
ここで少し難しいのが、予めアルミパイプの中を水で満たしておく作業。コップの水を口に含み、反対側のパイプから出てくるまで吹き込みます。ちょうど良い細さのスポイトがあれば、そちらで注入する方が簡単で確実です。
ロウソクに火を点けます。コイルの中の水が熱せられるまでには時間がかかりますが、数分でアルミパイプがカタカタと震え始めます。「ポンポン船」とは言っても、ブリキ缶を熱する仕組みの「ポニョのポンポン船」とは違い、あのような大きな音は出ません。
パイプの先から、さざ波が出ているのがお分かりになるでしょうか? 熱せられて膨張したお湯を噴射して、冷たい水を吸い込むので、小刻みに震えながら推進力を得ているそうです(詳しくはよく分かりません)。
船体が重いので、進み方は非常にゆ〜っくり。もっと軽いバルサ材などで作った方が良かったかも。ネットを見ると皆さん、牛乳パックや空き缶なども利用されたりしています。船体はできるだけ軽く、火力は強い方が良く進むそうです。もっともこの「ポンポン船」が実現したのも、この「ミニ焚き火台」が非常に軽量だったから。お子さんのいらっしゃる方は、理科のお勉強もかねてキャンプ場でチャレンジされてみては、いかがでしょうか。
アニメ『ゆるキャン△』を観て以来、笑’sの焚き火台をずっと欲しがっていた娘。4月号の「ふろく君」を貰って喜んでいたところ、昨日お姉ちゃんからメタル賽銭箱「B-6君」まで貰っちゃいました。中学の入学祝いだそうですが、このまま立派な女子中学生キャンパーへと成長してもらいたいと願う父でした。