ネットやアウトドア雑誌で見かけたDIYアルコールストーブに興味がわき、
アウトドアでコーヒーを飲みたくアルコールストーブを作ってみました。
作製するうえで、以下の内容に着目しました。
①デザイン・・・他の人が作っていない様なデザイン。
②機能性・・・早く着火でき、安定した燃焼が継続できること。
③安全性・・・アルコール漏れ、破裂などを防止する。
④経済性・・・用途に応じて火力、燃焼時間を調整できる。
作り方
材料
・キャップ付きアルミ製コーヒー缶×3(ABC),250mlアロマックスコーヒー缶×1
・JBウェルド(耐熱400℃)
・耐火パテ(耐熱1100℃)
・5Mエビナット
・5Mボルト
工具
・0.8mmφドリル(ピンバイス)
・5mmφドリル(電動ドリル)
・カッター(台木に固定)
・金切りバサミ
・ヤスリ(各種)
・サンドペーパー(各種)
・サークルカッター
作り方
1.Aの缶の飲み口下部に0.8mmφドリルでジェット孔を4~8個あける。斜め方向に開けることで炎が渦巻き状(トルネード)になる。(*ジェット孔が多い→強火短時間燃焼傾向)
2.Bの缶の肩にドリルで7.1mmφの下孔を開けて、エビナットを取り付け、アルコール注入口を作る。キャップはボルトで。
3.Bの缶の底に33mmφの孔をサークルカッターでくりぬく。切り口はサンドペーパーでバリ取りする。
4.Bの缶を底から65mmの高さでカットする。
5.A,Bの缶を接合し、高さを65mmにする。飲み口付近の隙間はJBウェルドと耐火パテでシールする。
6.C缶底に通気孔をあけて底から10mmの所で切り取る。
7.AB接合缶の底に、Cの通気孔缶底とC缶のキャップを接着し接合する。
8.火口にはアロマックス缶の飲み口とキャップを移植し、耐熱パテで接合する。
完成
工夫点
・アロマックスの飲み口を取り付けたことにより、風防の役割にしました。炎をストレートに案内し、風による炎の割れを防ぎます。
・キャップを取り付けることで、消火も可能です。
・各接合部はJBウェルド(耐熱400℃)+耐火パテ(耐熱1100℃)でシールし、加熱劣化によるアルコール漏れと使用中の缶の破裂を予防しました。
・プレヒート用の容器を本体に設置したことで、点火作業と本燃焼までの行程が効率的に実施できます。
・底板に通気孔を設けたので平地での単独設置も可能です。
・ジェット孔の数で燃焼時間を調査。状況に応じたアルコールストーブの選択ができます。
ジェット孔4個(弱火長時間)→ジェット孔8個(強火短時間)
着火方法
・アルコール注入口からスポイトを使ってアルコールを入れる。
・プレヒート用キャップに2ccのアルコールを入れる。
・プレヒート用アルコールに着火する。
・約30秒で本燃焼に移行する。
性能調査(8孔仕様)
対象:水500cc(アルミ製ポットを使用)
水温:21.9℃
場所:自宅キッチン(無風状態)
気温:23℃
沸騰までにかかった時間:4分44秒
今後の改善点(開発点)
缶底の通気孔から取り入れられる空気の量で炎(火力)の強さを
調整できることが示唆された。
よって、レバーなどを設けて、通気孔の開放面積を調整することで
火力を調整できるような構造のアルコールストーブを作製したい。
Aの缶の飲み口に0.8mmφの孔開け
等間隔で斜めに火があがるように開けます
Bの缶にエビナット取り付けます。
Bの缶の底に33mmφの穴を開けて、缶ABを接合します。接合部は耐熱接着剤と耐火パテでシールします。高さは65mmにしました。
Cの缶の底に通気孔をあけて底から10mmでカットします。これをAB缶の底にセットします。
アロマックス缶の飲み口を切り取って耐火パテで接着しました。
アロマックスの飲み口が風防になり、炎をストレートに導きます。
プレヒート用の容器を内蔵しており、予備加熱→本燃焼へスムーズに移行します。
底にキリカキを設ける事で空気の供給が可能となり、平地面への直置きが可能になりました。
アルコール噴出(ジェット)孔の個数を変えて、場合に応じたストーブの選択ができるようにしました。
アルコール注入。理論上は80cc入ります。
10分の燃焼であれば40ccで十分です。
プレヒート用の容器に2ccのアルコールを入れてライターで着火(五徳は自作です)
約30秒で本燃焼へ。炎が15cm以上あがります。火口から高さ5cmでケトルをセットしました。
使用例 パーコレーターでcoffeeを。
屋外でも問題なく使用できました。
※こちらの記事は過去の読者投稿によるものです。
きよぴーさん
忌野清志郎の熱烈ファン。剣道愛好家のジャスフィフ親父です!
登山、渓流釣り、ロードバイク(トライアスリートでした!)に没頭したのはかれこれ20年前。以来、おうちより外が好きになりました。
最近は、購入したり、自作したアウトドアグッズを、庭で使う事で欲求を満たしてます!