思うように火を扱うことが出来ず、ご飯は炊けましたが納得いかない仕上がりに。
最初のチャレンジ記事はこちら→https://www.bepal.net/userpost_detail/2800
ここで終わっては、僕と同じように「薪でワイルドにメスティン炊飯したい!」と思う皆さんに貴重な情報をお届け出来ない。
「諦めません、上手に炊くまでは!」ということで、リベンジしてきました。
前回の挑戦では、一応炊けたものの、カセットコンロや自動炊飯で炊いたものの方が美味しいという少し残念な結果でした。
途中で薪の火が弱くなり、炊飯時間が間延びしたことが原因ではないかと思い、挑戦前に薪について色々研究してみました。
薪について調べてみると、広葉樹の薪が火持ちが良いこと、乾燥が不十分だとパンパン爆ぜることが分かりました。
前回使った薪は、集成材?建築廃材?のような薪で乾燥が不十分だったからか、パンパン爆ぜて、とてもじゃないけど耳を近づけて炊き上がりを知らせるパチパチ鳴るお米の声など聞けず。
ノコギリを持ち合わせてなかったので、ミニ焚き火台「薪グリルsolo」に入るサイズにすることも出来ず。
結果、足を使って折ることが出来る細い薪で炊いたため火力を維持出来ず……。
すると、メヤマキさんというお店で「白神の炎」と名付けられた薪を発見。
商品特徴の説明文には、
「ミニサイズの焚き火台に収まるように、薪の長さをあらかじめ15cm程度にカット」
「しっかりと自然乾燥させているので(水分15%前後)、火が付きやすく、すすや煙が少ないです。また大きく爆ぜて火の粉が飛ぶことも少ないので安全」と書いてある。
さ、最高じゃん!
しかも広葉樹もある。
良いかどうかは分からないけど、まあ、買ってみないと分からないので、とりあえず1日分と書かれている広葉樹の短い薪をポチリ。
コンパクトなダンボールに入っていて、持ち運びも楽そうです。また、薪が裸じゃないので、木屑が車に落ちなさそうで良さげです。そして、広葉樹薪を注文したのに、焚付け用にと針葉樹の薪1本と麻ひもがサービスで入っていました!これはうれしい!
でも、大切なのはメスティンで美味しいご飯が炊けるか否か。
うまく火をコントロールしながら美味しいご飯が炊けなければ、持ち運びが楽で、車が汚れなくても、焚付けに便利なアイテムが入っていても意味がありません。
こうして準備は整い、あとは実戦(実践)あるのみです。
いよいよリベンジの時がやってきました。
「シャア・アズナブルに専用の赤いモビルスーツがあるように、今の俺には専用の短くて爆ぜない薪がある!今日こそ美味しく炊いてやる!」
と、ぶつぶつ言いながら米を研ぎ、水に30分ほど浸します。
30分ほど水に浸けたら、火を起こしていきます。
「見せてもらおうか、メヤマキの白神の炎の性能とやらを。」
と、ぶつぶつ言いながら火を着け、薪をくべ、火を育てていきます。
炎が落ち着いたところで、五徳を置き、いよいよメスティン焚き火炊飯スタートです!
少し火力が落ちた時は、火吹き棒で空気を送れば火力がアップし、とても扱いやすいです。
ここまではとてもいい感じです。
最初から薪にこだわってやれば良かったと思いながらも、
「認めたくないものだな。自分自身の若さゆえの過ちというものを」
と、若くないおじさんが ぶつぶつ言いながら火をコントロールします。
いい感じで圧力がかかって蒸気が吹き出しています!
いい感じです!
もう上手く炊けるイメージしかありません!!
隣にシャア少佐がいたら、「勝利の栄光を君に」って言っくれるでしょう!
日本の省庁に「焚き火で飯炊き省」があったら、「焚き火飯炊き大臣」に任命されちゃうでしょう!
短い薪なので、投入も楽です。
火を思うように扱っている自分に酔いしれます。
少し噴き出す蒸気の勢いが落ち着いてきたので、お米の声に耳を傾けようとメスティンに耳を近づけたのですが、、、聞こえない!
そう。川の音とセミの声です。
決して老化による耳の不具合ではありません。
ザーザー流れる川の音と、セミの声がうるさくて、お米のか細い声が僕の耳に届きません!!
どうすれば良いか、完全に迷子になります。
でも、噴き出す蒸気の勢いが落ち着いてきたということは、火からあげるタイミングは近いはず。
(必ず何かサインがあるはずだ)
そう思って、聴覚は捨て、視覚と嗅覚を研ぎ澄ませます。
触覚は熱いので無理です。味覚は現時点では論外です。
すると鼻の奥に香ばしい香りが!
明らかに薪が燃える煙の匂いとは違う、香ばしい匂いです!
素早くメスティンを火から下ろし、ひっくり返してパンパン叩きます。
水もしたたって来ないので、加熱が足りないことはなさそうです。
焦げも苦い感じの匂いはしなかったので、大丈夫なはず。
ご覧ください。
蒸気が噴き出た穴が見える素晴らしい炊き上がりです。
ご飯が白いので、焦げも大丈夫そうです。
これはリベンジ成功と言っていいんじゃないでしょうか!
食べてみたら、もちもちふっくら、甘くて美味しいご飯でした!
・お米を洗ったあと、30分以上お米を水に浸けておくと、芯が残りづらく、ふっくら炊き上がる。
・ある程度の太さがある広葉樹の薪は、思っていた以上に安定した炎で長く燃えてくれました。
炊飯料理はよく乾燥した広葉樹薪で行うことをオススメします。薪、大事です。
・パチパチというお米の声が聞き取れない人は、火力を落として(燃えている薪を抜くなどして)
香ばしい香りがしてきたら火から下ろすと良いと思います。
・このメスティンは焚き火炊飯二回目ですが、すすが付いたくらいで変形も溶けることもなく、
問題ありませんでした。取手のゴムも火を大きくし過ぎなければ、溶けたりしないと思います。
ぜひ、皆さんも薪での飯炊きをしてみてください。
※こちらの記事は過去の読者投稿によるものです。
放浪癖さん
5歳の娘(2021年現在)に自然の厳しさを知ってもらい、生きる力を身につけて欲しいとキャンプを始めるも、親バカゆえに至れり尽くせりの甘々キャンプで、今のところ「自然の楽しさ」と「人に頼って生きる力」しか教えられていない初心者キャンパーです。