粟栽培にも苦労があったそうだ。1年目、除草をして丹精込めて育てていた植物が雑草で、抜いてしまったのが粟だったそうである。
今年で3年目をむかえる。島のおじい(*1)を師匠に専属のスタッフが粟、芋などの作物栽培に取り組んでいる。現在、島内で粟を育てている人はほとんどいないそうだ。
(*1)沖縄の方言で「おじいさん」の意味
案内をしてくださったスタッフの言葉に感銘を受けた。
「竹富島の伝統文化を受け継いで次世代の島民に伝える役割を担いたい。」
思いが天に通じたのか、今年の祭りには、「星のや竹富島」の粟が使われたそうである。ドラマチックな話であった。
「星のや竹富島」の景色が地域に溶け込んでいるだけではなく、人も文化も融合していたのである。
※こちらの記事は過去の読者投稿によるものです。
一弛庵さん