この言葉は、焚き逃げを問題視した日本単独野営協会が、焚き逃げのない世の中にするために作り出した言葉です。
直火での焚き火を片付けずに帰ってしまう人や、焚き火台を使用していても、燃えカスをその場に捨てて帰ってしまう人、酷い時には火が着いたまま帰る人もいます。これら全てを「焚き逃げ」と定義しています。
日本単独野営協会は「これは良くない」や「こんな風になったらいいなぁ」など、誰もが思う事は、思っているだけでは何も良くならないと考え、日本単独野営協会は自分たちの思う理想に向かって日々具体的な活動している団体です。
そのため、焚き火跡を放置して帰ることがいけないという事をどうやって幅広く知ってもらうかを、考えに考え、短いフレーズでわかりやすく伝えていくことだという結論に至りました。
通過する速度で認識できる言葉はせいぜい5~6文字程度だと思います。なので、「焚き火跡を片付けないで放置して帰ってしまう行為」は、なるべく短い言葉でありながら、たくさんの意味を「誰でも分かるように」という部分を損なわずに詰め込む必要がありました。
「焚き逃げ」という言葉の「焚き」は勿論焚き火を表しています。それに、例えば「ひき逃げ」と聞いたら、誰もがとんでもない凶悪犯を思い浮かべると思いますが、それくらい悪いことを連想させる構成にすること、そして、努めてダサいことをしたがる人はあまりいないという一般的な心理から、「後ろめたいことをして逃げるのはダサいことである」というイメージがつくように、あえて「帰る」「撤収する」という言葉ではなく「逃げる」という言葉を入れています。
これで「焚き逃げ」という短い一言に、少なくとも悪いこと、ダサいことという意味がわかりやすく組みこまれていることになります。
勿論、設計の意図を考えれば、この言葉は日本単独野営協会が作った言葉だということは知る必要もありません。むしろ知らずに使っている人が多ければ多いほど良いと思っています。
火の着いたものを放置したら火事になるかも知れない。焚き火後の炭ゴミなどの燃えカスを捨てていったら人に迷惑がかかるかも知れない。というのは、幼稚園の子供でも分かることですが、残念ながら、焚き逃げをする人の言い分の殆どは「焚き火跡を放置して帰ってはいけない事を知らなかった」というものです。
ただ、焚き逃げという言葉が一般的になれば、焚き逃げをしている人の耳にも、焚き逃げという言葉が届くようになります。焚き逃げという、誰にでもわかりやすい言葉を知っている以上、常套手段であった「知らなかった」の言い訳が通用しなくなる訳です。
勿論、「とぼけているわけではなく、本当に知らなかった」と主張する人に関しても、焚き逃げという言葉を知れば尚更焚き逃げをしなくなる訳で、最終的には焚き逃げをする人がどんどん減少していくということです。
注意しないのには深い訳がありますので、別途、日本単独野営協会の記事をご確認いただければと思いますが、いずれにしても、日本単独野営協会は、直接注意する以外の解決方法を、直接注意する効果を遥かに上回るだけ持ち合わせており、それを実践し、既に全国各地で一定の成果をあげてきています。
※こちらの記事は過去の読者投稿によるものです。
日本単独野営協会さん
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