「焚き逃げ」という言葉に込めた日本単独野営協会の想い[読者投稿記事]
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    2021.06.21

    「焚き逃げ」という言葉に込めた日本単独野営協会の想い[読者投稿記事]

    「焚き逃げ」(たきにげ)という言葉をご存知でしょうか。
    この言葉は、焚き逃げを問題視した日本単独野営協会が、焚き逃げのない世の中にするために作り出した言葉です。

    「焚き逃げ」とは、焚き火跡を放置して帰ること全般のことを言います。
    直火での焚き火を片付けずに帰ってしまう人や、焚き火台を使用していても、燃えカスをその場に捨てて帰ってしまう人、酷い時には火が着いたまま帰る人もいます。これら全てを「焚き逃げ」と定義しています。

    この「焚き逃げ」が横行している状況は誰もが問題視はしているものの、問題視している人口に対して、実際に解決させようと活動をしている人口がとても少ない現状があります。
    日本単独野営協会は「これは良くない」や「こんな風になったらいいなぁ」など、誰もが思う事は、思っているだけでは何も良くならないと考え、日本単独野営協会は自分たちの思う理想に向かって日々具体的な活動している団体です。

    世の中から焚き逃げをなくすためには、キャンパーに対してSNSで呼びかけたり、清掃活動として焚き逃げの跡を片付けることも大切ですが、「焚き逃げは良くないことである」ということを、キャンパー以外の人やアウトドアに全く興味のない人に至るまで、より幅広い人に知ってもらうことも大切です。
    そのため、焚き火跡を放置して帰ることがいけないという事をどうやって幅広く知ってもらうかを、考えに考え、短いフレーズでわかりやすく伝えていくことだという結論に至りました。

    例えば車やバイクで国道を走っていて、お腹が空いて何か食べようと思った時に、目に飛び込んでくるような、「よし、入ろう」と思う飲食店の看板は「ラーメン」「焼き肉」などの短いワードであって、「◯◯県産のこだわりの小麦粉を使用し、その道◯◯年の熟練の職人が丁寧に打った、安くて美味しい究極のうどんです。」などと書いてあっても、パッと見で「そこがうどん屋さんだ」と認識出来ない時点で、どんなこだわりがあって、事実として、とても安かったり美味しかったりしても、通り過ぎてしまうことは多いと思います。
    通過する速度で認識できる言葉はせいぜい5~6文字程度だと思います。なので、「焚き火跡を片付けないで放置して帰ってしまう行為」は、なるべく短い言葉でありながら、たくさんの意味を「誰でも分かるように」という部分を損なわずに詰め込む必要がありました。

    焚き火跡を放置して帰る行為に関しては、それがいけないことだ、ダサいことだなど、言いたいことはたくさんありますが、その内容がふわっと短いフレーズで伝えられるような言葉を作り出したかったのです。
    「焚き逃げ」という言葉の「焚き」は勿論焚き火を表しています。それに、例えば「ひき逃げ」と聞いたら、誰もがとんでもない凶悪犯を思い浮かべると思いますが、それくらい悪いことを連想させる構成にすること、そして、努めてダサいことをしたがる人はあまりいないという一般的な心理から、「後ろめたいことをして逃げるのはダサいことである」というイメージがつくように、あえて「帰る」「撤収する」という言葉ではなく「逃げる」という言葉を入れています。
    これで「焚き逃げ」という短い一言に、少なくとも悪いこと、ダサいことという意味がわかりやすく組みこまれていることになります。

    この設計が功を奏し、計画通りにSNSを中心に徐々に浸透しはじめ、今では各種メディアやテレビのニュース番組でも取り上げられるようになり、「そうとは知らず」使っている人も増え、そのおかげで徐々に一般的な言葉となってきました。
    勿論、設計の意図を考えれば、この言葉は日本単独野営協会が作った言葉だということは知る必要もありません。むしろ知らずに使っている人が多ければ多いほど良いと思っています。

    そして、この言葉を作った一番の目的の話になりますが、「焚き逃げという言葉を知っている人は焚き逃げをしない」という考えがあります。
    火の着いたものを放置したら火事になるかも知れない。焚き火後の炭ゴミなどの燃えカスを捨てていったら人に迷惑がかかるかも知れない。というのは、幼稚園の子供でも分かることですが、残念ながら、焚き逃げをする人の言い分の殆どは「焚き火跡を放置して帰ってはいけない事を知らなかった」というものです。
    ただ、焚き逃げという言葉が一般的になれば、焚き逃げをしている人の耳にも、焚き逃げという言葉が届くようになります。焚き逃げという、誰にでもわかりやすい言葉を知っている以上、常套手段であった「知らなかった」の言い訳が通用しなくなる訳です。
    勿論、「とぼけているわけではなく、本当に知らなかった」と主張する人に関しても、焚き逃げという言葉を知れば尚更焚き逃げをしなくなる訳で、最終的には焚き逃げをする人がどんどん減少していくということです。

    日本単独野営協会は野営地などで、焚き逃げやゴミの不法投棄を見かけても、直接注意はしません。
    注意しないのには深い訳がありますので、別途、日本単独野営協会の記事をご確認いただければと思いますが、いずれにしても、日本単独野営協会は、直接注意する以外の解決方法を、直接注意する効果を遥かに上回るだけ持ち合わせており、それを実践し、既に全国各地で一定の成果をあげてきています。

    日本単独野営協会はこれからも、キャンプ業界取り巻く問題に対して様々な確度から具体的な対策を考え、「ソロキャンプの健全な普及」の理念のもと、誰もがいつまでも綺麗で安全な野営地でソロキャンプを楽しむことができるよう、行動をもって解決して参ります。

    ※こちらの記事は過去の読者投稿によるものです。

    日本単独野営協会さん

    日本単独野営協会はソロキャンプの健全な普及を目的として設立されました。
    ソロキャンプに興味があれば、経験の有無に関わらずどなたでも入会できます。
    入会金、年会費、月謝等、一切かかりませんのでお気軽にご入会ください。
    <日本単独野営協会公式サイト>
    https://tandokuyaei.com/
    <会員登録はコチラ>
    https://tandokuyaei.com/?page_id=490

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