Ｍ 高額でも買うのは刃物かな。むしろ高い物を選ぶかも。
Ｋ 同感。刃物は使いやすさも耐久性も、値段と比例している感じだね。プラス、使い手の経験値で価値が決まる。
早田（以下Ｈ） 薪割りの斧おのなんかまさにそれ。地域性も入れれば刃の種類がわんさかある。その中から欲しい薪の太さ、木の種類、節の多さ、年輪の入り方を見て斧を使い分ける。とくに女子はパワーがないから、いかに力をかけず効率よく割れるかを考えて選ばないとね。
Ｋ 造園でいえば、ノコギリは替え刃が重要。刃の長さや目の細かさが色々あるので、木の種類や作業内容によって使い分ける。あと鋏は手の大きさに合わせて買うのが大切。
Ｊ 鉄工での選択肢は、第一に安全！ 例えば軍手は純綿に限る。万が一機械に巻き付いても軍手が切れて手が巻き込まない。滑り止め付き軍手も溶接などで溶けるのでＮＧ。
Ｍ 鍬とか振り下ろして使う農機具は、柄の長さが重要。自分の身長に合わせて選ばないと作業効率が落ちちゃう。
【鉄工職人・田中ジュンコさん】
東京生まれ。老舗鉄工所の娘で、全国のアミューズメントパークのメカ製作に従事。溶接、旋盤加工を得意とする。
マキタ製ディスクグラインダー。「工場で使うものは基本的に父の代から使っているので、メンテナンスしながら使います」（田中さん）とか。
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