春の訪れが、すぐそこまで迫っている3月。
釣り人にとっては、本格的な釣りシーズンが始まるのを、今か今かと待ちわびている季節でもあります。
筆者に限っては、我慢できずに今年初めてのショアジギングに行ってきました。
まだ、釣果を上げるには厳しい時期ですが、少しでも釣れる可能性があると、つい釣りに出かけてしまうのが、釣り人の性。
釣り場の事前調査を行ない、トライしてきました。
また、この時期は極端に釣り人口が減るので、絶好のポイントでも釣り人がいないことが多々あります。
初心者にとっては、絶好の練習機会であり、この間にキャストの技術などを身につけていると、後々快適な釣りライフが待っているかもしれません。
3月は釣果が一番厳しくなる
3月の暖かい日は、一見、釣り日和と思われがちです。
しかし、外の気候と海の中の温度は全くの別物。
海の温度は外気より2か月遅れていると言われ、今が一番水温が低い時期になります。
外は暖かくても海は極寒なので、魚の活性が最も低く、釣果を上げるのが極端に難しくなります。
海水温が高いところで釣りをする
少しでも魚を釣る可能性を上げるために、まずは海水温が高い地域で釣りをするのが吉です。
筆者のホームである関西の和歌山県南部は、水温が最低になるこの時期でも15度Cを下回らず、安定しています。
他の地域より水温が高いからといって、必ず釣れるわけではありませんが、可能性を少しでも高くするための行動です。
水深は深さがあるところを狙う
海水温が高い地域であっても、浅い水深が続く地形のところは、水温が低くなっていることがあります。
水深が深いところであれば、海水温が安定するので、海底まで10m以上あるような釣り場を選ぶようにしましょう。
タックル(ロッドやリールなど、釣り具全般)の選択
冬から春先にかけての釣りは釣果は厳しくなりますが、嬉しいことに、釣ることができれば、大物であるケースが多いです。
不意の大物が来てもやりとりできるようなタックルを用意しましょう。
ロッド(竿)
ライトショアジギングは重いメタルジグ(ルアーの一種)を遠くまでキャストする(飛ばす)手法です。
ロッドにも体にもある程度負担がかかるので、ライトショアジギング専用のロッドを用いると快適に釣りができます。
釣り場が磯であれば、ロッドの硬さはMH以上、長さは9.6フィート以上の物を選ぶことをオススメします。
リール
リールは大物がヒットしてもやりとりできるように、パワフルなものを選択します。
ダイワ製LT(ライトタフ)シリーズやシマノ製のリールであれば、4000番以上ハイギアのものが使いやすいでしょう。
メタルジグ
メタルジグは水深や潮の速さ、どんな魚がベイト(エサ)になっているかによって重さや形を使い分けると効果的です。
筆者の場合は今の時期、水深が10m以上、潮の流れがある程度ある釣り場では、40g以上の細長いスティック型のメタルジグを使うことが多いです。
細長いメタルジグは、水中でアクションさせると、シャープでキビキビとした動きになり、フラッシング(光の乱反射)が発生します。
その光の効果で、周りにいる魚がメタルジグに興味を持ち、うまくいけばベイトとカン違いして、食いついてきます。
水温が最も上がる午後3時から夕方が勝負
少しでも釣果の可能性を上げるために、1日のうちに海水温が最も上がる時間帯をねらいましょう。
筆者の場合は、午後3時から釣り場に入り、タイムリミットは午後5時の”短時間勝負”としています。
魚の回遊を信じて、休憩を挟まず、ひたすらメタルジグをキャストすることを繰り返します。
なんとか魚を釣り上げることに成功
無心でキャストし続け、タイムリミットまであと30分と迫ったとき、フォール中(メタルジグが海底まで落ちていく途中)にラインが急に止まりました。
海底に着くには早すぎるので、念の為、アワセ(魚を針にかけること)を入れると、魚が抵抗する感触が!
メタルジグに魚が食いついたと判断し、慎重にリールを巻いて、魚を寄せてきます。
海面に現れたのは、20センチ後半の良型のアジ!
まさかの展開に驚きながらも、なんとか魚を釣り上げることができて、ほっとしました。
午後5時までの間で、魚からのコンタクトがあったのが、この1回きり。
ワンチャンスをものにできたのは良かったです。
シーズンまであともう少し!
正直に言うと、もう少し大物を期待していたのですが、なかなか思った通りにはならないのが釣りの難しいところ。
次の釣行までのお楽しみにしておきます。
4月中旬くらいになれば、大阪や神戸でもブリやサゴシといった魚が回遊してくるので、大阪湾でもライトショアジギングを楽しむことができます。
シーズンインまであと少し。
道具の手入れを怠らずに、首を長くして待ちたいと思います。
初心者の方も今のうちに釣り場の情報や道具をそろえておくと、シーズンインに乗り遅れずに、釣りを楽しむことができますよ!
最後に
初めての釣り場へ行くときは、釣り禁止の看板がないかを確認しましょう。
釣りをする際は、ライフジャケットを必ず着用しましょう。
ルールやマナーを守り、誰にも迷惑のかからないよう行ないましょう。
Googleマップを頼りに未開拓の釣り場を求めて沿岸を練り歩き、自然の美しさと過酷さに魅了された冒険家気質な釣り人。