登山デビューするなら今!
日本全国、春が近づいてきましたね。
暖かくなり、何か新しいことを始めたいアウトドアファンも多いのではないでしょうか。
そんな方には、ぜひ日帰り登山デビューをおすすめします!
登山と聞くと、険しい山頂が連なる山脈を歩くことを想像してしまうかもしれませんが、登山のスタイルはそれだけではありません。
筆者が大好きなのは、「里山登山」です。
里山とは?
里山とは、奥深い原生自然と、集落などの人が住む里の間に位置する地域のことです。
薪や山菜、水源の確保のための大切な場所として、その土地に住む人々に長年管理されてきた山なのです。
里山には1000mにも満たない低山が多く、登山デビューするにはうってつけの場所です。
登山初心者にはもちろん、長年登山をしている玄人にも、里山ファンはたくさんいます。
今回は、そんな里山登山の魅力を、登山初心者の方向けにご紹介いたします。
里山登山がおすすめな理由
里山登山をおすすめしたい理由を、5つに分けてご紹介いたします。
1.ルートのバリエーションが多い
里山は、歩くコースのバリエーションが多いのが特徴のひとつです。
基本的に、有名な里山には、歩きやすく舗装された遊歩道があります。
ほとんど高低差のない周遊ルートなどは、気軽に登山気分を満喫したい方はもちろん、子供連れの方にとっても安心です。
山頂を目指す高度感のあるルートや、岩や木の根を登っていく冒険感満載のルートなどもたくさんあります。
その日の気分や天候、一緒に登る人に合わせて、毎回コースを組み変えるのも楽しみのひとつです。
2.森林浴を楽しめる
里山は、標高が低く、背の高い木々が生い茂る場所が多いため、ゆったりと森林浴を楽しむことができます。
適度に人の手が加えられた天然林では、様々な種類の木々や植物が自由に並び、360度全く違う景色を望めます。
木材確保のために植えられた人工林のエリアでは、等間隔に並ぶ木々から差し込む木漏れ日が美しく、たまりません。
冬にも葉を落とさない常緑樹が群生する森林では、緑の葉っぱと雪景色を同時に楽しむことができます。
常緑樹の代表的な木にヒノキが挙げられますが、ヒノキの香りには、人間がリラックスできる成分が含まれているため、森林浴にはぴったりです。
3.地元の人たちと交流できる
筆者が思う里山登山の醍醐味は、地元の方々と交流できるということです。
日本アルプスなどの有名な山々には日本中から多くの登山者が集まりますが、知る人ぞ知る里山では、地元の人以外はほとんど誰にも会いません。
筆者は、いつも地元の登山者に話しかけて、その土地ならではのお話を教えてもらいます。
やはり地元の山のことは、その土地に住んでいる方がよくご存知です。
ガイド顔負けの面白い話に加えて、安全なルートやおすすめの時間帯などを聞くことができるので、登山初心者の方にはおすすめです。
また、登山仲間がいない場合は、登山口で地元の登山者に声をかけて、一緒に登るという方法もあります。
一人で登りたい方やカメラマン、トレイルランナーなどもいますので、人を選んで声をかけるようにしましょう!
4.その土地を存分に味わえる
里山は人里や都市と隣接した場所にあるため、登山の合間や下山後には、街歩きや観光を楽しむことができます。
例として、京都大文字焼きで有名なあの「大文字山」は、登山口が銀閣寺の真横にあります。
京都随一の観光名所だけに、下山後はたくさんのお土産や地元スイーツを楽しむことができます。
里山と地域の人々の繋がりは深く、山に神様が住んでいるとされていて山岳信仰の対象になっている山も多いです。
その土地の伝承を知ると、いつもの単調な登山が、全く違うものに感じられます。
5.展望が素晴らしい
里山の頂上付近からは、街を一望できることも珍しくありません。
これは、里山登山ならではの魅力のひとつです。
家や仕事場、学校、街のあらゆる施設など、普段自分が暮らしている街を、山の上から見渡すことができます。
そのため、里山は夜景を見られる場所としても人気があります。
山の上から街を見下ろすと、下界にいるときは気づかなかった、面白い場所を見つけることができるかもしれません。
必要な装備は?
往復2〜3時間程度の日帰りハイキングであれば、本格的な登山装備がなくても問題ありません。
登山靴、ザック、レインジャケットとレインパンツ、そして水があれば完璧です。
ハイキング周遊ルートや、整備された遊歩道を1時間程度歩く観光登山なら、街用のアイテムでも十分です。
暗くなる前に下山できるよう、時間には余裕を持って、安全に里山登山を楽しみましょう!