芸能界随一の鳥好きを誘って井の頭公園へ
遠い北方からはるばる越冬しに日本へやってくる渡り鳥のなかでも、近所の水辺などで散歩がてら気軽に見られるのがカモだ。
女優、タレントとして多方面で活躍する高柳明音さん。芸能界随一の鳥好きとしても知られている。
愛鳥のインコとの暮らしはすでに15年。一昨年には八ヶ岳南麓にある俳優の柳生博さんが手がけた森を訪ね、野鳥の魅力を存分に味わったという。
最近はカモにも興味津々! との情報をキャッチ、早速カモ散歩にお誘いした。
行き先は井の頭公園。毎年渡り鳥が飛来し、羽を休めるスポットでもある。
「わ~、いるいるカルガモ。あれはマガモかな。かわいい~」
お散歩当日はあいにくの雨模様。しかし、明音さんは雨も気にせずカモに釘付けだ。
カモ散歩の魅力とは?
――いつごろから鳥を好きになったんですか?
「子供のころ、祖母と一緒によく公園に行ってハトやスズメを見るのが好きだったんです。川ではカモを見たりして。鳥はすごく身近な動物だったんですよね。近所にカラスやセキレイなんかがいると、話しかけていたんですよ。こんにちは~なにしてるの~と。まぁ、友達には全然理解されなかったですが」
――鳥の中でもカラスはたいてい疎まれる存在ですもんね。
「カラスもかわいいと思っていました。目とか仕草とか。鳥って、ずっと見ていられるんです」
――今日のカモ散歩はいかがでしたか? 寒かったですが……。
「カモがかわいすぎて寒さも忘れました。遠くから越冬のために飛んできて、一時だけいると思うとなんだか尊いです。ホシハジロもいましたね、きれいだったなぁ。
私、鳥のお尻がすごく好きなんです。カモ科はとくにぷりっとしてますよね。水面で逆立ちして、採食してる姿とか。お尻だけが浮いてて、たまりません。ぷるぷるっと水を払うしぐさとか。カモは見てるとどんどん萌えポイントが増えていく。
今日は何種類も見られたのでうれしいです。カモって同じ種類だけでなく、カモ一団で群れを作って共存している感じがあるんですね。いつも、つがいでいたり。鳥同士の関係性も見えたりして面白いです。それに雄と雌で、まったく違う色をしているのも、すごく目を引きました。今日いたマガモも、種類が違うよね? というくらい。これって他の動物にはない鳥の面白さかもしれませんね」
――短い時間でしたけど、かなりじっくり見られていましたね。
「めっちゃ見てました! 公園だと、鳥や生息する生き物の説明看板がいろんなところにあるからすごく勉強になりました。
手ぶらでもカモ散歩を楽しめました。スマホで調べることもできるけれど、そういう看板で知ったり、図鑑のようなものを持って歩くのはいいですね。私もますますカモにはまりそうです」
池のカモに熱視線を送る明音さん。体が大きいカモ類は遠くにいても見つけやすい。 「 見れば見るほど 萌えポイントが 増えますね!」
ご近所で出合えるカモしれないカモ
オナガガモ
きりりと端正なお姿、なんだか高貴!
カルガモ
春から夏にはこんな親子がいるカモ♡
ヒドリガモ
額の白いラインがファンキー!
マガモ
雄はこんなに鮮やか。 雌との差がすごい
※撮影/小倉雄一郎、中村雅和(カモ写真) ヘア&メイク/今村麻里子(m’s up) スタイリスト/大和田ゆき 協力/井の頭公園
※衣装協力/エーグルのジャケット ¥47,300、エーグルのスカート ¥23,100〈エーグルカスタマーサービス 0120-810-378〉、グラミチのパーカ ¥12,100〈インス 0120-900-736〉、キーンのシューズ ¥19,800〈キーン・ジャパン 03(6416)4808〉 クレジットのないものはスタイリスト私物です。
(BE-PAL 2022年3月号より)