そのカモの名は? 身近な水辺で見られるカモの見分け方
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    2022.03.15

    そのカモの名は? 身近な水辺で見られるカモの見分け方

    水辺に出かける前にカモを見る「カモの目」を養っておこう。名前はもちろん、体の特徴や生態などもわかると、実際の観察が格段に深く楽しくなる。ここでは国内で見られる代表的なカモ12種、特徴が見分けやすい雄を集めてみた。水辺ではつがいでいることが多いので、雌の姿は雄を頼りにフィールドで見てみよう。

    留鳥であるカルガモは公園などで年中見かけるだけに、一番親しみがあるかもしれない。そして、きっと多くの人が「カモ」と聞いて思い浮かぶその姿は、緑色の頭に黄色いくちばし、首の白い線が特徴のマガモではないだろうか。

    個性豊かなカモたちの姿、じっくりご覧あれ〜!

    特に身近に!

    カルガモ/軽鴨

    留鳥 水面

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    全長約61cm。雄雌ともに同じ褐色系、似たような姿をしているが、雄のほうが少し体が大きい。全国の湖沼、河川、池、水田などで周年見られる。北海道では冬に南へ渡る個体が多い。植物食で、潜水採食もする。

    マガモ/真鴨

    冬鳥 水面

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    全長約59cm。雄の頭部は光沢のある緑色、白い首輪のような線を持つ。尾羽は上向きにカールしている。冬期に全国的に見られる。湖沼、河川、池、港湾など。主に植物食で水生生物も採食。多くが群れで生活している。

    水面をウロウロ…

    ヒドリガモ/緋鳥鴨

    冬鳥 水面

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    全長約49cm。頭部は赤褐色。額から頭頂にかけてモヒカンのようなクリーム色が目立つ。冬期に全国的に見られ、湖沼、河川、海岸、内湾など。主に植物食で海岸では海藻や海草を食べる。

    オナガガモ/尾長鴨

    冬鳥 水面

    image

    全長約75cm。他のカモに比べてスリムで頸が長い。頭部はこげ茶色、後頭に白いラインが延びる。冬期に全国的に飛来し、湖沼、池、河川、内湾、沿岸など。主に植物食で藻や水生生物を採食。

    ヨシガモ/葦鴨

    冬鳥 水面

    image

    全長約48cm。頭部は光沢のある緑と茶色、後頭下に緑色の冠羽が延びる。冬に全国的に飛来、局所的に大きな群れがいることも。湖沼、池、河川、湾など。植物食を中心に水生生物も食べる。

    オシドリ/鴛鴦

    漂鳥 水面

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    全長約45cm。雄は極彩色を持ち、くちばしは短めで赤い。全国に生息し、国内を季節移動する。山地の河川や湖沼、冬は低地で主に木に囲まれた場所を好む。植物食でドングリをよく食べる。

    image

    ハシビロガモ/嘴広鴨

    冬鳥 水面

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    全長約50cm。平たい大きめの黒いくちばしを持つ。冬期に全国的に見られ、湖沼、池、河川、湿地、干潟など。水中のプランクトンをくちばしで漉しとるが、数羽で円を描き採食したりする。

    コガモ/小鴨

    冬鳥 水面

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    全長約38cm。ハトほどの大きさで日本で見られるカモの中では最小。冬に全国的に飛来。池、湖沼、河川など。群れで行動し、広い水辺よりも小さな川に入る傾向がある。主に植物食、藻類も。

    トモエガモ/巴鴨

    冬鳥 水面

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    全長約40cm。頭部の模様が巴柄に見えるのが名前の由来。冬場に日本海側に多く見られ、太平洋側では少ない。湖沼、川、池、湿地など。主に植物食。群れで越冬する。絶滅危惧種Ⅱ類(VU)。

    潜るのが得意!

    ミコアイサ/神子秋沙

    冬鳥 潜水

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    全長約42cm。目の周りが黒く、通称パンダガモとも。頭頂の冠羽も特徴的。冬期に全国的に見られる。湖沼、河川、池、堀、湾など。主に魚類、貝類、甲殻類、水生生物などを食べる。

    キンクロハジロ/金黒羽白

    冬鳥 潜水

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    全長約44cm。頭部は光の具合によって緑色や紫色の光沢が見られる。冬期に全国的に飛来する。湾、湖沼、池、河川や汽水域など。軟体動物や甲殻類、貝類、水草などを食べる。

    ホシハジロ/星羽白

    冬鳥 潜水

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    全長約46cm。赤茶色の頭部に目は赤色。冬期に全国的に見られる。内湾、港、沿岸、湖沼、河川など。貝類、甲殻類、水草などを潜水して採食。植物質と動物質、どちらも食べる。

    ※構成/須藤ナオミ 撮影/中村雅和

    (BE-PAL 2022年3月号より)

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