寒くて寝られないとき、どうしたら!? その悩みにお答えします!
アウトドアプロデューサーの長谷部雅一さんが教えるアウトドアの基本の基。今回は「寒くて寝られない時の解決方法」です! 冬キャンプだけでなく、春先もまだまだフィールドの夜は冷えます。知っておくと、万が一寒いときにも役立つはずですよ!
寒さの原因とは?
「どうして寒いのかというと、もちろん外気温が低いからなんですが、キャンプにおいて、いちばんの天敵は、下からの冷気になります。これを防げれば、快適に寝られるようになります」
1.下からの冷気を防ぐ方法
「僕はテントのグラウンドシートの上にタイベックシルバーという建材を敷いています。けっこう熱を守ってくれて、冷気を遮断してくれるので、おすすめ。さらにその上に、オールウェザーブランケットというのを重ねます。こちらも熱を逃さないエマージェンシーブランケットとして使えるものです。体感ではわからないのですが、2枚を重ねたところの温度を測ってみると、4度違いました。さらにこの上にスポンジマットを。それでもまだ冷気が伝わってくるので、エアーがあってしっかり冷気を遮断してくれる厚手のものを敷きます。それでも寒くて心配という方は、封筒型で中綿が化繊のタイプを敷くといいでしょう。ダウンだと、人間の重さでどうしてもぺちゃこになってしまって冷気が伝わりやすくなってしまいます。それが化繊だと、潰れにくくなるんですね。これは夏用でも安いものでも大丈夫です。その上に自分が寝る寝袋を置きます。寝袋は断然、山岳用のマミー型でダウンがおすすめです。さらに冬用タイプだとよりいいですね。マミー型は、顔の部分を絞れるので体内の熱を外に逃しません。5枚仕立てでさらに冬用の寝袋を使う。これで下からの冷気をしっかりと遮断することができますよ」
寝袋の保温力をアップさせる方法
「僕がよくやるのは、インナー寝袋を使うことです。単体では夏でも使用することができるもので、それを寝袋の中に入れることで保温力をアップさせます。あとは服で保温力を高める方法。例えば、厚手のメリノウールのインナー、フリースのパンツ、ジャケットなど。それ以外には足を締め付けないウールの靴下もいいですね。注意して欲しいのはジャストフィットしていると、締付けで逆に冷えてしまうので、ゆとりのあるものにしましょう。それでも寒いときは、ダウンジャケットとダウンパンツを。あとは寝袋をしっかりジップアップして顔だけ出すスタイルにすれば高性能の寝袋に一気にパワーアップします」
湯たんぽを使う
「寝る前にナルゲンボトルなどの耐熱ボトルにお湯を入れて水漏れを確認。熱すぎるときには、その上に新品の靴下を履かせて、寝袋の足元に入れておきます。そしてジッパーをしっかり閉め、中をふわっとさせた状態で暖かい熱を寝袋全体に広げておきます。寝る30分前ぐらいにしておけば、ポカポカな状態で寝ることができます」
公式YouTubeチャンネルにて動画を配信中!
BE-PAL公式YouTubeチャンネルでは、長谷部さんが実際に使っている道具を詳しく見られます。まだまだ寒い時期は続くので、参考にしてみてくださいね!