そうだ草津温泉へ行こう!
2月の話ですが、金曜日の夜出発(前乗り)で大阪の友人ファミリーと長野県の白馬で合流。「スノーボードしよ~」なんて話をしていました。しかし朝から東京に珍しく降った雪で(雪国の皆さんに鼻で笑われちゃうような降雪量ですが)、通行止めとか変なトラブルに巻き込まれてもつまらないので、あえなくキャンセル。「さぁ明日からの週末どーする?」。 ふと思い浮かんだのが群馬県の草津でした。
草津へは東京からクルマで約3時間半。どうやら町からスグの場所にスキー場もあるようだし、草津といえば「湯畑」に「温泉」に、観光もできてよくない? と、私たちは雪がすっかり解けた土曜昼すぎの東京を草津に向けて出発したのでした。
久しぶりの草津
私の記憶が正しければ、2003年以来、19年ぶりに訪れた草津でした。
そのときはBE-PAL本誌の表紙撮影で3泊4日で滞在しました。が、連日嵐のような大雨。最終日、一瞬の晴れ間を狙って3か月分の表紙を大急ぎで撮ったのです。
そのほかの時間は、ずっと天候回復待ち。毎晩スタッフさんたちとスナックでカラオケしたり、誰かの部屋で呑んだり、温泉に入ったり、遊びなのか何なのか、よくわからない楽しい時間を過ごしたのでした。しかしながら草津は、誰もが知っている昔ながらの観光地ですが、当時はずいぶん寂れている印象を持ちました。
それから月日が経ったある日のこと。夜中の情報番組をなんの気なしに見ていたら草津が取り上げられていました。町のシンボルである「湯畑」。その周りの大型ホテルが次々と廃業する壊滅的状態から、観光をV字回復させた町長がいると。
私は閑古鳥が鳴いていたときに訪れたのが最後でしたから、番組を観て以来、草津がすごく気になっていたのです。
湯畑近くに車中泊OKな「湯畑観光駐車場」を発見!
湯畑から歩いて5分ほどのところにある「湯畑観光駐車場」。ここはなんとキャンピングカーでも1泊2,000円で車中泊OKなんです。
キャンパーの旅ではいつも皆さんの邪魔にならないようこっそり仮眠しているだけに、なんかうれしかったなぁ。暖房がキュッと効いた暖かなトイレがあったり、ゴミ捨て場も充実していたり、近くにはコンビニもあったりと、キャンパー旅には快適そのものな駐車場でした。
さて、クルマをココに置いたら、さっそく草津散策しましょうか。
湯畑観光駐車場
- 宿泊利用料金(15:00~翌朝10:00まで):キャンピングカー2,000円、普通車800円
- 所在地:群馬県吾妻群草津町草津447-1
ぶらり草津温泉街を散歩してみた
町のあちこちには足湯がありました。足をちゃぽんと浸けた若い子たちの姿も多くて、楽しげな声が聞こえてきました。その様子を眺めていたら、活気のある日本らしい場所に久しぶりに来たなーと、私までなんだかウキウキしてきます。
草津は自然湧出量が日本一を誇っているそうで、どこに行っても湯煙が上がり、いろいろな場所でアツアツの温泉がじゃーっと川に流れ込んでいました。本当にお湯が豊富な場所なんですね。その証拠に草津のマチナカには、足湯や手湯のほかにもなんと無料で入れる共同浴場が数か所あるのです。太っ腹!
今回は子どももいたので、それらの無料温泉には行きませんでしたが、車中泊しながら、スノーボードも楽しんで、2日間しっかり草津のお湯を堪能したのです。
歴史ある御座之湯へ
江戸、明治にかけて湯畑の周りには5つの共同風呂があったそうです。そのなかのひとつに「御座之湯」がありました。2013年に再建されたその共同浴場は、明治期をイメージした木造2階建て。当時の趣がそのままに漂っていました。雪景色がまた雰囲気がありよかったです。
この施設ができたことによって浴衣で町歩きする人が増え、町全体が賑わいを取り戻すキッカケとなったそうです。
御座之湯
- 料金:大人600円、子ども300円
- 入館時間: 7:00~21:00(4~11月)、8:00~21:00(12~3月)
- 所在地:群馬県吾妻郡草津町大字草津421
- 駐車場:近隣の有料駐車場を利用
- その他:外出用浴衣のレンタルも2,500円であります!
マイルドになった草津温泉!?
ところで草津の温泉ですが、私が2003年に訪れたときは、ものすごくアツアツだった印象が。そう、草津といえば、長く平たい板を女性たちが湯に突っ込み、歌いながらかき混ぜる「湯もみ」ですよね。熱いお湯を一定の温度まで下げる効果があるそうです。どちらかというと「ぬる湯」好きな私なので、誰か湯もみして~と思いながら一生懸命肩まで浸かったのでした。
やっと入ったお湯で顔をジャブッと洗ってさらにビックリ。目が痛い! ピリピリする!! というのも、草津のお湯は日本でも有数の酸性度を誇ります。一円玉なら1週間で溶けてしまうほど強力とか。 そのため殺菌作用が強く、慢性皮膚病、神経痛などに良いとされています。
今回久しぶりに草津の温泉に入ってみて、ずいぶんマイルドになったなーと驚きました。お湯加減もちょうどよく、気のせいかピリピリ具合もマシになったような。いや、私的にはウエルカムな変化ですよ!
2日目は大滝乃湯へ
2日目は町から至近の草津温泉スキー場でスノーボードを楽しみました。東京に戻る前にもう一軒温泉にでも寄ってこうかと「大滝乃湯」へ。町外れにある共同浴場で、100台停められる広い駐車場があり、寒いなか歩かなくていいのでラクでした。
私たちが到着したのは17時くらいで、スキー客で大変にぎわっていました。キャンパーのなかで夕飯をいただき混雑をやり過ごしましょうか。
草津温泉の数ある源泉のなかでも、大滝乃湯は「美人の湯」として名高い「煮川源泉」を使っているそうです。貸し切り風呂や「合わせ湯」もあります。それとは、温度が違ういくつもの浴槽を巡るという、古くから草津に伝わる方法。ぬるめの湯から身体を慣らし、だんだん熱い浴槽に入っていきます。
ぬるめの風呂は水で薄めているのではなく、冷やした温泉を加えているそう。温泉成分が存分に味わえるというわけなのです。
大滝乃湯
- 料金:大人900円、子ども400円
- 営業時間:9:00~21:00
- 所在地:群馬県吾妻郡草津町大字草津596-13
- 駐車場:100台
- その他:食事処「湯の華」、マッサージ室、貸し切り風呂、有料貸席などもあります。
ちょいお得な三湯めぐり手形
御座之湯、大滝乃湯、西の河原露天風呂にそれぞれ1回ずつ入れるお得な手形も、各温泉施設で販売しているそうです。日帰り旅でも楽しめそうですね!
余談ですが、次男と私は肌が弱くて乾燥肌タイプ。東京に戻って次男の顔を触ってみると、ずいぶんしっとり。私だって負けていないですよ。夫と「草津効果!?」と驚き合ったのでした。