キャンプの夜に欠かせないランタン。
実店舗やネットでは、実に様々な種類のランタンが販売されています。
使用する燃料だけ見ても、ガス、ガソリン、灯油と種類は多岐にわたります。
その中でもガスランタンは、ガソリンや灯油のランタンより安全で手軽に扱える上に、LEDランタンよりも温もりを感じられるため、初心者にもおすすめできるギアであると筆者は考えます。
そんな筆者が愛用しているガスランタンが、プリムス 「P-541マイクロランタン」。
プリムスは、主に燃焼器具を取り扱うスウェーデンのメーカーです。その歴史は100年を超えており、長年培った技術によって生み出される製品は、世界中の登山家やキャンパーから絶大な支持を得ています。
今回は、そんなプリムスから展開されている「P-541マイクロランタン」について、愛用者目線で徹底的にレビューします。
プリムス「P-541マイクロランタン」の徹底レビュー
扱いやすいメタルメッシュ製のホヤ
このランタンの特徴として最初に挙げられるのが、メタルメッシュのホヤです。
ランタンといえばガラス製のホヤが一般的ですから、メタルメッシュのホヤは少し珍しいのではないでしょうか。
しかしながら、このホヤこそが「P-541マイクロランタン」の最大の特徴だと、筆者は考えています。
ガラス製のホヤだと、積載時に他のギアと接触して破損してしまう可能性があります。扱いに慣れずに割ってしまうことも起こりうるでしょう。
その点、メタルメッシュ製のホヤは金属製で強度があり、多少ラフに扱ったとしても破損の心配がありません。
積載に限りがあるバックパックのキャンプや登山だと、この特徴のありがたさをより感じられると思います。
ランタンでありながら割れることをさほど気にせずに扱える点は、大きなアドバンテージだと言えるでしょう。
また、メカチックな見た目も武骨でかっこいい印象を与えてくれます。
携帯性に優れている
このランタンの二つ目の特徴は、持ち運びのしやすさです。
収納時は手のひらに乗るくらいにコンパクトになります。
本体重量も115gと、他のガスランタンと比較して軽量です。
ただし、ランタンとして使用するためには、OD缶(ランタンの燃料となるガスが充填されている、アウトドア向けのガス缶)が欠かせません。
荷物を最小限にしたい場合は、小さなサイズのOD缶を選択すると良いでしょう。
十分な光量がある
コンパクトなランタンの中には光量にあまり期待できないものも多い印象ですが、このマイクロランタンは最大320ルクスあります。
320ルクスは、リビングで読書ができるほどの光量(300〜750ルクス)だとイメージしてください。
ソロやデュオなどの少人数のキャンプでは、メインランタンとして。ファミリーやグループなどの大人数のキャンプでは、サブランタンとしての使用がおすすめです。
キャンプの人数やシーンに合わせて使い分けできるのも、使い勝手の良さにつながっています。
点火装置が付属している
このランタンには、イグナイターと呼ばれる点火装置があります。
ガス調整バルブを開放し、このイグナイターをカチッと音がするまで押し下げるだけで、点火できます。
ガソリンや灯油のランタンなどのように、プレヒートやポンピングといった作業が必要なく、点火の手間がかからない点もメリットと言えるでしょう。
ただし、梅雨時期などの湿度が高い季節や状況では、着火させるのに苦労した経験があります。また、環境を問わずイグナイターの劣化などによってもうまく動作しない場合があります。
そのため、そのようなときに備えてライター等を所持しておくことをおすすめします。
吊り下げができるワイヤーサスペンダー付き
最後の特徴は、吊り下げができるワイヤーサスペンダーが付属していることです。
ワイヤーサスペンダーの先端にはフックがあり、フックをかけられる場所であれば、どこにでも吊り下げが可能です。
広範囲を照らしたい場合などは、吊り下げて使用することで解決できます。
ワイヤーサスペンダーを使用しない場合は、ランタン本体に巻き付けて収納しておける点も好印象です。
コンパクトでも頼りになる存在
使い勝手が良く、魅力的なポイントが多いプリムス 「P-541マイクロランタン」を紹介しました。
キャンパーから登山家まで、幅広いアウトドアファンにおすすめしたい一品です。
使い勝手の良いランタンは、アウトドアライフを快適にしてくれるギアであると言っても過言ではありません。
次のアウトドアの計画に、是非取り入れてみてはいかがでしょうか!
プリムス
P-541マイクロランタン
使用マントル:IP-8052N(マントルA)
照度:約320ルクス
ガス消費量:30g/h
燃焼時間:約8時間(IP-250タイプガス使用時)
本体サイズ;6.1cm×6.2cm×10.6cm
本体重量:115g