今が旬。「ふろふき玉ねぎ」は、一人まるごと1個がおすすめ!
「ふろふき玉ねぎ」は、新玉ねぎが出始めた春先のこの時季に味わってほしいおすすめの一品です。ふっくら炊き上がった「ふろふき玉ねぎ」に箸を入れると、たっぷりと吸っただしが溢れ出すほどジューシーで実はほろほろ。新玉ねぎのフレッシュな甘さを存分に味わえるメニューです。
【ふろふき玉ねぎのレシピ】
【材料】3人分
- 新玉ねぎ(小さめのもの) 3個
- だし昆布 適量(玉ねぎがかぶるくらいの量)
- 塩 ふたつまみほど
<下準備>
- 事前に、水と昆布を容器に入れて、昆布だしを作っておきます。
- 新玉ねぎは皮をむいて、根だけをカットします。この根だけというのがポイント。あまり深くカットしてしまうと煮ている間バラバラになってしまうので注意しましょう。
<作り方>
(1)鍋に新玉ねぎを入れ、ひたひたくらいの昆布だし、塩少々を入れ火にかけます。火加減は沸騰するまで強火、沸騰したら中火から弱火にして、玉ねぎが柔らかくなるまで落し蓋をして、15~20分を目安に煮ていきます。
火加減は、玉ねぎがことことと動いているくらい、あまりぐつぐつ炊いてしまうと煮崩れてしまうので注意します。
(2)竹串がすっと通るくらい柔らかくなったら火を止めます。時間があれば一旦、冷ましておくとさらに味、だしがしみておいしくなります。
(3)器に玉ねぎが崩れないようにそっと盛りつけ、だしをはり、あま味噌をかければできあがりです。だしに使った昆布もおいしくいただきます。
【あま味噌のレシピ】
【材料】作りやすい分量
- 豆味噌(好みの味噌で可) 大さじ4
- みりん 大さじ2
- きび砂糖 小さじ1
- 煮汁 大さじ1
<作り方>
(1)小鍋(ここではシェラカップ)にすべての材料を入れ、木べらなどを使ってよく混ぜ合わせます。
(2)(1)を火にかけます。焦げないように弱火で温めます。
(3)ぽってりとしてきたら火を止めます。
自然塩で食べても美味
このレシピでは、あま味噌で食べるスタイルで紹介しましたが、あま味噌のほかにも風味豊かな自然塩をひとつまみかけて食べてもおいしいです。粗く刻んだブラックペッパーを散らすと、ピリッとしたブラックペッパーの辛みと香りが、新玉ねぎのやさしい甘さをさらにグッと引き立たてくれます。味噌を甘く味付けしなくてもおいしいです。主役は、新玉ねぎ。シンプルな食べ方でどうぞ。
残っただしも残さずいただきます
昆布だしは、海で育った昆布でとっただしです。当たり前ですが昆布には、ミネラルがたっぷり含まれています。昆布に含まれているミネラルは、体内への消化吸収率が高いという研究結果があるほど。
ほかにも海藻特有の水溶性食物繊維「アルギン酸」や「フコイダン」には、脂肪を吸収して、塩分を排出する効果や食後の血糖値の上昇を抑える働きがあるといわれています。鍋に残った新玉ねぎのうま味も溶け出た昆布だし。好みのだしや調味料を加えて最後までおいしくいただきましょう。
新玉ねぎは冷蔵庫で保存
普通の玉ねぎと新玉ねぎの違いはシンプルで、玉ねぎの表皮が乾燥しているか、いないかという点だけ。新玉ねぎは表皮を乾燥させていない採れたてフレッシュな玉ねぎです。
新玉ねぎは生なので、普通の玉ねぎのような長期保存には不向き。水分量も多いので、新玉ねぎは冷蔵庫で保存します。新聞紙に包んだ新玉ねぎをポリ袋に入れ、口をして野菜室へ。生で食べても甘くておいしい新玉ねぎは、普通の玉ねぎのようにまとめ買いではなく、食べ切れる量をこまめに買うのがおすすめです。