手軽に燻製を楽しんでみよう
キャンプ場で過ごす夜。焚き火を囲みながら、ゆっくりとお酒を楽しむスローな時間。用意したスナックやナッツはあるけれど、何かもう少しパンチのあるものが欲しい。でも、今から凝ったことをするのは面倒……。
そう思ったことがあるあなたへ。
簡単にできる「シェラカップ燻製」はいかがですか?難しく思われがちな燻製ですが、実は10分もあればできてしまうお手軽な方法があるのです。
これは、やってみる価値がありそうですよね!今回は、そんなのんべえに嬉しい、シェラカップとスモークチップで簡単にできるおつまみ燻製の作り方を紹介します。
燻製とは
はじめに、燻製について簡単に説明します。
燻製とは、木片を熱して出た煙を、食品にまとわせて保存食を作る調理方法です。本来、傷みやすい食品を長期保存するための手法でしたが、現在では、風味や食感そのものを楽しむ方法として行われています。
日本で知られている燻製食品としては、「かつお節」や、秋田県の「いぶり漬け(いぶりがっこ)」などがあります。
主な燻製の種類には、加工するときの温度が高いものから、熱燻(ねっくん)、温燻(おんくん)、冷燻(れいくん)の3つがあります。中でも、熱燻は短時間でできるので、アウトドアに適した方法です。
準備
「シェラカップ燻製」で、用意するものは以下の通りです。
- シェラカップ(直火OKなもの。茶色い色が付くことがあります。)
- シェラカップ用の蓋(アルミホイルで代用が可能。)
- シェラカップ用の網
- アルミホイル
- スモークチップ
- コンロやシングルバーナー
- 燻製にしたい食品
シェラカップ燻製に適した食材
1度にできる量が少ないので、小さな食材が適しています。
キャンディーチーズやベーコン、ウィンナーやうずらの卵がオススメです。
風味をつけるためにも、なるべく水分はふき取っておいてください。
燻製方法
1.シェラカップと蓋に、それぞれアルミホイルをかぶせる
必須ではありませんが、食品やスモークチップが焦げ付いて取れなくなる事があるので、シェラカップ本体と蓋にはアルミホイルをかぶせた方が無難です。かぶせるときはアルミホイルを軽く丸めてしわをつけ、広げてから使うと、破れにくくなります。
2.適当な量のスモークチップを入れ、網をかぶせる
続いて、スモークチップをシェラカップに入れ、シェラカップ用の網を中に入れます。
3.食品を入れ、蓋をして火にかける
火は弱めの中火から始め、チップの香りや煙を確認できたら弱火にしてください。
4.3~5分たったら火を止め、そのまま5分ほど置いておく
使用する熱源により火力が異なるので、はじめは様子を見ながらおこないましょう。
慣れると、自分好みの硬さや色付き具合になるタイミングが分かってきますよ!
なお、火を止めたときに色が薄いと感じても、しばらく置くことで色濃くなってきます。
5.自分好みの硬さや色に仕上がったら、できあがりです!
チーズなどもともと柔らかいものは、できあがるとさらに柔らかくなります。取り出してお皿の上に置いておくと、冷めてちょうどよい硬さになります。
こんな物も燻製に!
変わり種としては、オリーブオイルや醤油、ごま油の燻製です。できあがったオリーブオイルは、塩を足してパンにつけるとおいしいですし、醤油やごま油はいつもの料理のアクセントになります。特に醤油は、わさびを足して和風ソースとしてステーキなどにつけると、いつもと違ったお肉の味が楽しめますよ!
片付けも、2回目も簡単
燻製をすると、スモークチップから茶色いヤニが出て、カップ内に付着してしまいます。これは洗ってもなかなか取れません。
その点、今回紹介するシェラカップ燻製では、カップをアルミホイルでカバーしているため汚れも少なく、片付けもアルミホイルを丸めて捨てるだけと簡単です。
また、もう少し食べたい!というときは、アルミホイルの汚れが少なければスモークチップだけ交換すればよいですし、アルミホイルを敷き直す場合でも、手間はかからず簡単にできます。
シェラカップ燻製のまとめ
いかがでしたか?
燻製はとても奥が深く、こだわり出すと時間も手間もかかりますが、こうして簡単な方法でキャンプの際に楽しむこともできるのです。
あなたなら何を燻製にしますか?
考えるだけで、次回のキャンプの楽しみが増えますね。
とても簡単にできるので、キャンプに限らず、お家でやってみるのもいいですよ。
ぜひ、いろいろ試してみて、自分好みのおつまみ燻製を作ってみてください。