2022年2月17日(木)、長野県北佐久郡軽井沢町に誕生した「ホテルインディゴ軽井沢」。都会の喧騒から離れて、浅間山が育む大自然の中リチャージできるライフスタイル・ブティックホテルです。焚き火の香りがする新ホテルの魅力をたっぷりレポートします。
ミズナラの香り、木の温もり。「ホテルインディゴ軽井沢」がオープン
その土地ならではの「ネイバーフッドストーリー」を体験できるIHGホテルズ&リゾーツのブランド「ホテルインディゴ」。ホテルインディゴ軽井沢は日本初上陸したホテルインディゴ箱根強羅に続き、国内で2番目に開業しました。宣教師によって開拓され、別荘文化が根付いている軽井沢ならではの「自然」「歴史」「文化」をテーマに、まるで自分の別荘のような感覚でくつろげる空間を提供します。アクセスは軽井沢駅より車で約5分。
ネイバーフッドストーリーを最も感じられるホテルの象徴的な場所が、建物に入ってすぐのロビーラウンジ。木の温もりあふれる空間の中心に、地元の薪をくべた暖炉がゲストを迎えてくれます。暖炉は軽井沢の別荘文化の特徴の一つ。薪は軽井沢でよく見られる広葉樹・ミズナラで、ほのかに甘い木の香りがロビーラウンジ全体に心地よく広がっています。
フロントの美しい染色アートは、タペストリー作家・佐伯和子さんの作品。避暑シーズンの樹林に降り注ぐ陽光がテーマで、室内でも軽井沢の緑を感じます。
印象的なのは軽井沢の自然と調和する木材を基調としたデザイン。ロビー棟、ダイニング棟、スパ棟の約135平米に木造製品を使用しています。そのうち約80%は地元木材「長野県産唐松」の伐採の時期を迎えた間伐材を使うことで環境にも配慮。木造建築は炭素放出量を鉄骨建築の約34%、鉄筋コンクリートの約23%に留めることが可能です。
敷地は約5,000平米と広く、ロビー棟、ダイニング棟、スパ棟、そして3つの客室棟の全6棟で構成されています。フォレストガーデンの水辺には日帰り客も入れるレストランのテラスがあり、ここならペット連れもOK。空間に重厚感をもたらす石は浅間山の溶岩石です。
フォレストガーデンにはファイヤーピットが設けられ、焚き火が行なわれることも。ゆらめく炎を眺め、軽井沢の自然に身を任せれば、心の奥からリフレッシュできます。
焚き火のおともには、Belleville(ベルヴィル)のコーヒー「ミズナラ」がおすすめ。Bellevilleは2022年1月に日本上陸したばかりのパリ発スペシャルティコーヒー専門店で、「ミズナラ」はホテルインディゴ軽井沢のために焙煎士の佐藤成実さんがブレンドしています。佐藤さんが実際に軽井沢に足を運んだときに香ったミズナラの木からインスピレーションを得ており、軽井沢の凛とした空気感とほのかな甘さを感じる味わいです。
サウナ、水風呂、外気浴でととのう。炭酸泉露天風呂付き大浴場
丸みのあるアーティスティックなデザインの木製階段が目を引く、スパ棟。軽井沢に訪れた宣教師がランタンを灯した歴史に習い、ランタンが空間を明るく照らしています。2階にあるスパ施設「ザ・スパ by HARNN」では、ホテルインディゴ軽井沢限定オイルを用いたアロマトリートメントが受けられる予定(オープン日未定)。
1階は宿泊者・スパ利用者専用の大浴場。軽井沢の木々や力強い火山・浅間山を思わせるスタイリッシュなデザインです。高い天井の開放的な「内湯」と、軽井沢の澄んだ空気の中で入浴できる炭酸泉露天風呂で身も心もリラックスできます。
ドライサウナと水風呂が備わっているのが、サウナーにとっては嬉しいポイント。露天風呂の横スペースで外気浴もできるので、サウナ→水風呂→外気浴の基本ルーティーンが実現可能です。ヒノキが香るサウナはMETOS製、ドライサウナは90度C、水風呂は18度Cでした。
スパ棟の2階にあるフォットネスセンターは24時間オープンで、宿泊者は無料で利用できます。並んでいるのは、スタイリッシュなドイツ「NOHrD(ノルド)」の再生可能木材を使ったフィットネス機器。ランニングマシンは電動ではなく自走式で電力を必要とせず、環境負荷を最大限考慮しています。
信州の恵みをふんだんに。「KAGARIBI」で薪火イタリアンを堪能
食事は水辺に佇むオールデイダイニング「KAGARIBI」へ。軽井沢で採れた地野菜や信州産の牛・豚・鶏・ジビエなど地域ならではの素材を中心に使ったイタリアンレストランです。店内奥には油彩の抽象画家・城下万奈さんが軽井沢の自然からインスパイアされ制作した作品も展示されています。
KAGARIBIの特徴がオープンキッチンの大きな窯。ここでは薪火とガス火を用いた迫力ある調理の様子を間近に見ることが可能。400度C〜450度Cの窯の中は場所によって温度が変わり、火加減を判断するのがシェフの腕の見せどころ。目でも香りでも楽しめる、ライブ感あふれるキッチンとなっています。
薪火をふんだんに活用するディナーはアラカルトもしくはコース。KAGARIBIディナー5品コース(税サ込8,900円)は前菜、パスタ、魚料理、メイン、季節のデザート+コーヒー又は紅茶です。この日のメインは長野県産の和牛を薪火でグリルした「和牛のタリアータ」。薪火ならではの香ばしい香りが和牛に移り、柔らかな和牛がより深みのある味わいに。ソムリエが提案してくれた信州たかやまワイナリー「メルロー&カベルネ」とのマリアージュも抜群でした。今後は市場に出回らない希少な長野県産ワインも提供していく予定です。
朝食はブッフェスタイルで、ホテル自家製のパン、サラダ、フルーツ、ドリンク、洋食、和食と幅広いメニューから好きなだけ食べられます。軽井沢「柳沢農園」の野菜、信州サーモン、長野県オリジナル米「風さやか」、信州味噌の味噌汁、長野県「なかひら農場」のジュースなど、長野県産グルメも多数並びます。ホテル自家製ブリオッシュを使ったフレンチトーストや、シェフが注文ごとにつくるイタリアンなオムレツが一推し。
軽井沢をイメージしたアートワークも。快適でデザイン性の高い客室
ホテルインディゴ軽井沢の客室は全155室。木をベースにしながらもグリーンやオレンジが彩りを添え、軽井沢の自然がモダンに表現されています。全9タイプの客室は眺望や広さがそれぞれ異なり、人気は専用庭付きの「スタンダードツインプライベートガーデン」。広さはスタンダードが32平米、スイートが64平米です。
客室で注目したいのがアートワーク。写真はオーストラリア出身、軽井沢在住の木版画家、テリー・マッケーナさんが軽井沢の自然をモチーフにした作品です。ほかにもバスルームには橋本左研さんによる軽井沢のランドスケープを表す漆喰のアートワーク、客室棟の廊下にはスペイン出身のイラストレーター、ルイス・メンドさんの軽井沢のネイバーフッドをテーマにしたイラストが飾られ、目にする度に感性が刺激されます。
ホテルインディゴ軽井沢の滞在中やチェックイン前後は、周辺観光も楽しめます。どこに行くか迷ったら「ネイバーフッドホスト」にご相談を。ネイバーフッドホストとは軽井沢の魅力を伝えるホテルスタッフ全員を指し、ローカル体験ができるおすすめの観光スポットを教えてくれます。ネイバーフッドホスト・春井さんのおすすめはキャンドル手作り体験ができる「shica shica(シカシカ)」と、静かな時が流れる空間でリスに出会える「NONE CAFE(ノネカフェ)」!
shica shica https://www.instagram.com/shica_shica_candle/
NONE CAFE https://nonecafekaruizawa.wixsite.com/mysite
軽井沢の別荘に泊まるような感覚で、自然と寄り添い休息を得られる「ホテルインディゴ軽井沢」。今後は軽井沢の自然により触れられるアクティビティなども開催予定です。現在、3日前までの予約でベストフレキシブル料金より最大10%オフとなるプラン(1室税サ込27,550円〜)も販売中。焚き火の香りがする新ホテルで、いつもと違ったアウトドア体験をしてみては。
・ホテルインディゴ軽井沢
住所:長野県北佐久郡軽井沢町大字長倉字屋敷添18番地39
電話番号:0267-42-1100
アクセス:「軽井沢駅」より車で約5分、「碓氷軽井沢IC」より車で約17分
HP:https://karuizawa.hotelindigo.com/