
折りたたみマウンテンバイクが人気!

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マウンテンバイクといえば、車体が大きく幅を取る印象を持っている人も多いのではないでしょうか。しかし、折りたたみタイプの魅力を知れば、そのようなイメージとは裏腹に使いやすいことが分かるはずです。
持ち運びや保管に便利
折りたたみマウンテンバイクの一番のメリットは、コンパクトに収納できる点です。マウンテンバイクで通勤したいけれど、駐輪場や大きさの問題から諦めていた人もいるのではないでしょうか。
折りたたみマウンテンバイクであればオフィスに駐輪場がなくても、会社によってはオフィス内に置いておくこともできるでしょう。自宅に置いても大きな収納スペースを取りません。
通勤だけでなく、駐輪場があるか分からない場所を訪れるときや、マウンテンバイクを持って電車やバスに乗りたいときも便利です。車に載せることもできるので、使い方の幅が広がります。
折りたたみマウンテンバイクの欠点
マウンテンバイクはそもそも山の中を走るために生まれたオフロード用自転車です。オリンピック競技にもなっているマウンテンバイクのクロスカントリー競技では、険しい山道を登り、狭く曲がりくねった林の間を絶妙なブレーキングで下ります。ダウンヒル競技では、時速100km/h近くの猛スピードで険しい山の急坂を下りおります。
そのためマウンテンバイクは、普通の自転車とは異なり、ものすごい力がかかっても耐えられるように強度を高めた設計で頑丈に組まれています。同時に、山道を登る際に負担にならないように、軽量性も追求されています。サスペンションの仕様にもよりますが、重量10kg以下のマウンテンバイクも少なくありません。
このように「強度」と「軽量性」の両立を追求した最強のオフロード自転車がマウンテンバイクなのですが、折りたたみ式にすると、本格的な競技に耐えうる強度を達成することが難しくなります。
また、電動のマウンテンバイクは重量が重いため、山で機敏な取り回しをするのには適しておらず、本格的な山のオフロードを走る用途には適しません(一部のスポーツ自転車メーカーの製品を除きます)。
ですので、この記事では、通勤や散策など、いわゆる気軽な「街乗り」に向いた折りたたみマウンテンバイクの選び方とおすすめ製品をご紹介します。
折りたたみマウンテンバイクの選び方

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折りたたみマウンテンバイクを選ぶ際に、どこに注目すべきか分からない人もいるでしょう。折りたたみマウンテンバイクの選び方を3つ解説します。
サイズと重量
コンパクトに収納できる折りたたみマウンテンバイクですが、モデルによってサイズや重量は異なります。特に重量は持ち運ぶときの利便性にダイレクトに影響するため、重視する必要があるでしょう。
マウンテンバイクの重量は、フレームやパーツに使われている素材によって変わります。一般的に折りたたみ自転車の重量は11〜13kg程度といわれていますが、タイヤの太いマウンテンバイクの場合は、もう少し重く見積もっておきましょう。
基本的には、重くて頑丈な作りのものほど値段も高くなります。また、タイヤが大きすぎるとコンパクトさに欠けるため、持ち運びたい人はタイヤのサイズにも注意が必要です。
サスペンションのタイプ
マウンテンバイクには、地面からの衝撃を和らげるサスペンションが搭載されています。サスペンションが前輪だけに付いているものをハードテイル、前後輪どちらにも付いているものをフルサスペンションと呼びます。
街乗りがメインの人や初心者の人なら、ハードテイルでも十分快適に走行できるでしょう。ハードテイルはメンテナンスも簡単で、価格がリーズナブルなのもうれしいポイントです。
山道や凹凸の激しい悪路も走りたい上級者には、フルサスペンションがおすすめです。フルサスペンションの場合、車体が重くなりがちなのとメンテナンスが複雑になる点には注意しましょう。
ギアの段数
マウンテンバイクのギアは、7〜24段とシティサイクルよりもはるかに段数が多いことが特徴です。街乗りならさほど気にならないかもしれませんが、山道や坂道を登る場合は、こまめなギア調整が必要になります。
折りたたみのマウンテンバイクを選ぶ場合は、リアのギアの枚数は8段以上が目安となります。8段未満のギアが少ないモデルは、パーツのグレードが低いと見ることができるので、品質面や耐久面での不安が残るという考えもあります。さらに、ギアの段数が少ないとスピードを出しづらくなるため、ギアの段数には注目する必要があります。
電動タイプのマウンテンバイクもあり

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電動アシスト自転車が登場してからはしばらく経ちますが、近年ではスポーツバイクにも電動アシストが搭載されるようになりました。電動アシスト付きのマウンテンバイクの魅力を解説します。
電動アシスト付きの「e-bike」
電動アシスト付きのスポーツバイクは、『e-bike』と呼ばれます。e-bikeは従来の電動アシスト自転車と、マウンテンバイクの良いところを兼ね備えた画期的な自転車といえます。
e-bikeのメリットは、長距離を走行しても疲れにくいことや、重い荷物を背負った状態でも快適に走れる点です。運動のために自転車通勤をしているものの、体力の消耗が気になる人にはうってつけでしょう。
また、e-bikeは体力差がある人たちでツーリングをするときにも活躍します。電動アシスト機能が体力差を埋めてくれるので、今まで気を遣いながらツーリングをしていた人たちもみんなで楽しめるでしょう。
バッテリー容量が大きいほど走行距離は長い
e-bikeのバッテリー容量はアンペア(Ah)で表し、容量が大きいほど長く走行できます。毎日の通勤で使いたい人や頻繁にe-bikeを利用する人には、大容量のものがおすすめです。
ただし、容量が大きいほど価格も高くなり充電にも時間がかかる傾向にあります。通勤で使いたい人には、12Ahのモデルがおすすめです。12Ahなら、1回の充電で約45km走行できるといわれています。ほかにもいろいろな容量のモデルが販売されているので、自分の状況に合ったものを選びましょう。
おすすめの折りたたみマウンテンバイク

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ここからは、「街乗り」向きのおすすめの折りたたみマウンテンバイクを6台紹介します。これまで解説したポイントに注目し、興味のあるものがあったら商品ページを訪れてみてはいかがでしょうか。
ブランド・商品 | 画像 | 販売サイト | 詳細情報 | |
---|---|---|---|---|
折りたたみサイズ | 重量 | |||
KYUZO 折りたたみマウンテンバイク26 | ![]() | H77×W33×L99cm | 19.0kg | |
キャプテンスタッグ ファルシオンFDB2618 | ![]() | 約101×60×103cm | 約18.4kg | |
KAZATO MKZ-266 マウンテンバイク | ![]() | W99×H75×D38cm | 17.5kg | |
Raychell(レイチェル) MTB-2618RR | ![]() | 100×75×44cm | 18.1kg | |
SwitzsportTech ゼオン | ![]() | 約95×41×74cm | 約16.0kg | |
Tartaruga(タルタルーガ) Type FOLDING | ![]() | 97×76×35cm | 13.3kg | |
KYUZO「折りたたみマウンテンバイク26」
18段ギアかつフルサスペンションの、高性能の折りたたみマウンテンバイクです。カラーは3色展開されており、好みに合わせて選びやすいでしょう。
タイヤは26インチと、MTBの標準サイズ。折りたたみ自転車の中では大きい方に入ります。しかし、簡単に折りたためて車のトランクにも十分載せられるサイズです。本体の重量は約19kgと少々重めなので、手に持って運ぶよりは長い距離を走行するのに向いているでしょう。
KYUZO 折りたたみマウンテンバイク26
タイヤサイズ:26インチ 本体サイズ:H97×W57×L173cm 折りたたみサイズ:H77×W33×L99cm 本体重量:19.0kg
キャプテンスタッグ「ファルシオンFDB2618」
18段ギア、フルサスペンションの本格的な折りたたみマウンテンバイクです。カラーは高級感のあるマットブラックで、前後のフェンダーの黄色がアクセントとなったおしゃれなデザインです。街中でも映えること間違いないでしょう。
タイヤは26インチ、重量は18.4kgなので、こちらも走行重視の人におすすめです。前後にサスペンションがついている上に、前後のタイヤにショートフェンダーもついているので、快適に走行できるでしょう。フレームはスチール製です。
キャプテンスタッグ ファルシオンFDB2618
タイヤサイズ:26インチ 本体サイズ:約176×60×102cm 折りたたみサイズ:約101×60×103cm 重量:約18.4kg
KAZATO「MKZ-266 マウンテンバイク」
26インチと標準的なMTBサイズながら、折りたたみ時は長さ99×高さ75cmのコンパクトサイズになることが特徴です。リアサスペンション付きで、街乗りではまず不便はしないでしょう。重量は17.5kgです。
カラーはブラックとホワイトの2色が展開されており、中央のフレームのロゴがおしゃれです。ギアの段数が6段と少ないのがやや難点といえますが、通勤などのタウンユースなら気にならないでしょう。
KAZATO MKZ-266 マウンテンバイク
タイヤサイズ:26×1.95インチ 本体サイズ:W171×H103×D60cm 折りたたみサイズ:W99×H75×D38cm 重量:17.5kg
Raychell「MTB-2618RR」
マウンテンバイクに外せない機能はそのままに、街乗りにもフィットするよう改良された折りたたみマウンテンバイクです。サスペンションはフロント・リアに搭載され走行は滑らか、ギアはSHIMANO製の18段で街乗りには十分でしょう。
タイヤは26インチ、前後のタイヤにはフェンダーがついていて、雨の日や水たまりの走行にも泥はねを最小限に抑えられるでしょう。マウンテンバイクに多く採用されるVブレーキ採用で、段差や急な坂道、濡れたアスファルトでも安心です。サドルはスポーティながらクッション性のあるタイプなので、乗り心地も妥協しません。
Raychell(レイチェル) MTB-2618RR
タイヤサイズ:26×1.95インチ サイズ:173×107.5×59cm 折りたたみサイズ:100×75×44cm 重量:18.1kg
SwitzsportTech「ゼオン」
マットグリーンのボディに、ロゴの十字マークがアクセントになって、街で走れば目を引くマウンテンバイクです。前後に備えたサスペンションが衝撃を吸収し、安定した走行を実現してくれます。パンクに強いチューブを採用しており、一般の自転車よりもパンクのリスクを低めています。
SHIMANO製のギアはフロント3段、リア6段の18段変速で、街でも山でも走る楽しみを追求できるでしょう。二つに折りたためば車のラゲージスペースにも載せられるので、大自然の中で気軽に楽しむことができます。
SwitzsportTech ゼオン
タイヤサイズ:26×1.95インチ 本体サイズ:約169×58×98cm 折りたたみサイズ:約95×41×74cm 質量:約16.0kg
タルタルーガ「Type FOLDING」
プロダクトデザイナー、吉松尚孝氏が手がけるタルタルーガのファーストモデルとして2001年にリリースされたのが、このタイプフォールディングというモデルです。大きな背もたれが装備されたシートに座り、高い位置にセットされたハンドルを握り、大空を眺めながらサイクリングができるご機嫌な乗り物。リアサスペンションを搭載し、乗り心地も抜群です。
折りたたみは、フレーム中央のレバー解除と、ハンドルの折りたたみ、そして、サドルを外すだけ。折りたたまれた状態から、組み立てる姿はまるでトランスフォーマーのようです。初期型から、細部のバージョンアップを繰り返し、走行性能を向上しています。
Tartaruga(タルタルーガ) Type FOLDING
タイヤサイズ:18×1.5インチ 折りたたみサイズ:97×76×35cm 重量:13.3kg
▼参考記事
電動式の折りたたみマウンテンバイク

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折りたたみマウンテンバイクには電動式のタイプも登場しています。購入の際は容量にも注目し、ライフスタイルや用途にあったものを選びましょう。
サイクー「Refna WINDY」
約10年間で日本市場へ電動アシスト自転車を約15万台以上を供給するCYCOOは、豊富な経験と実績を活かした電動アシスト自転車メーカーです。
コンパクトに収納して車に積み込むことができ、街中はもちろん、キャンプ地や観光地などでサイクリングを楽しむことができます。
キュートなフォルムで、小回りが利くのも魅力です。
CYCOO(サイクー) Refna WINDY
タイヤサイズ:20×1.75インチ 本体サイズ:約長さ162×幅57×高さ100~110cm 折りたたみサイズ:約長さ85×幅48×高さ65cm 重量:23.0kg
▼参考記事
ターン「Vektron S10」
ボッシュ製の電動アシストユニットを搭載したフォールディングe-BIKEです。オプションのリアラックにバッグのほか、チャイルドシートの取り付けも可能となっています。
TERN(ターン) Vektron S10
タイヤサイズ:20×1.5インチ 重量:19.8kg
▼参考記事
まとめ
コンパクトに折りたためるマウンテンバイクがあれば、通勤だけでなく日常のさまざまなシーンで使い道があるでしょう。折りたたみマウンテンバイクを選ぶときは、サイズと重量を確認することが重要です。さらにサスペンションのタイプとギアの枚数も見逃せません。
電動アシストタイプを選ぶときは、バッテリーの容量にも注目するのがポイントです。この記事を参考に、ぜひ自分に合った1台を見つけましょう。