じつは歴史ある港町の麺
ご当地グルメの祭典「B-1グランプリ」でゴールドグランプリを獲得した「勝浦式タンタンメン(以下勝タン)」。その歴史は60年近く前からと古く、このあたりに多い漁師や海女さん、海で冷えた彼らの身体を温めるため、熱く辛いそのメニューが生まれたとか。現在は千葉県勝浦市内の30店舗以上でメニュー化されているそうです。
そんな外房勝浦に、親の仕事の都合で13歳のときから通っている私です(なにげに房総ネタが多いのはそのせいです。笑)。今でも2か月くらいに一度はお邪魔しているので、「第2の故郷」といっても大丈夫かな。
まずはサクッと勝浦市について紹介させてください。
勝浦朝市
勝浦ビッグひな祭り
遠見岬神社
勝浦港
はじめて食べた”勝タン”
1988年からかれこれ30年以上勝浦に通い続けている私ですが、勝タンを食べたのはわりと最近。勝タンがB-1グランプリに出場し始めた2011年あたりでしょうか。
炒めたザク切りの玉ねぎと挽き肉が、真っ赤なスープに浮かんでいる勝タン。白ゴマを散らしたり、ラーメンのてっぺんにはさらした玉ねぎスライスや長ネギがどさっ。店によって仕上げはさまざまですが、見た目のインパクトとは異なり、じつは醤油ラーメンベースのシンプルな味わいです。
ラー油の浮かんだスープはレンゲで一口すすると見た目より辛くない。玉ねぎの甘みに挽肉のコク、素直に「おいしいな」と思いつつ、麺をすすったとたん目が覚めました! ともすれば、むせかねないほどの危険な辛さに変わったのです。
「ぞぞぞ!」 と思いっきりすすりたい。でも、むせそう……。麺を食べながらこんなに葛藤したこと、いままであっただろうか。軽い欲求不満になり、でもそれが妙に心地よく、勝浦へ行くたびに勝タンをいただいています。
でもこのごろは、「おうちで勝タン」にハマっています。
勝タンの発祥といわれている「江ざわ」。私も何回かお邪魔したことがありますが、山のなかにぽつんとあるお店は大人気で、休日ともなると長蛇の列。数時間待ちは必至です。
この江ざわの勝タンが、じつはスーパーで買えるのです。これがまた調理が簡単でおいしい。待ち時間ゼロ分、おうちで江ざわ。ぜひオススメです!
常温より「要冷蔵」派
材料(2人分)
- 玉ねぎ小1 →ざく切り
- にんにく1 →粗みじん切り
- 豚ひき肉100gくらい
- 長ネギ10cmくらい →細切りにしたいのですが、私は不器用なので太切りになってしまいます……。
じつをいうと大の麺好きな私です。だいたい朝はラーメン、うどん、そば。夏場はそうめんの登場が多め。あと韓国冷麺も。毎週末はソースから手作りするパスタ。大好きな言葉は「人類は麺類」。麺を茹で始めてからバタバタと慌ててスープを作り始める亡き母に、「麺を粗末にしないで! 準備が全部終わってから茹でて!」とよく注意したものです。
そんな私が作る「最高のタイミングの勝タン」、どうぞご覧アレ。
下ごしらえ
豚ひき肉を火にかけます
煮込みスタート
丼を温める
麺を茹でる
味変
アイランド食品の勝タン、万人受けするようにでしょうか、お店でいただくより気持ちマイルドな仕上がりになっています。もっと辛い方が好みであればラー油を垂らすといい感じになると思います。
とはいえやっぱり辛い。辛ウマ! ウマ辛! 細めの縮れ麺と、シンプルだけど具だくさんなひき肉と玉ねぎ。それらにしっかり絡んだスープ。いつまでもちびちびとすすり、いやぁ、おいしい。幸せだ。いつもごちそうさまでした。
“江ざわ”の勝タンが買える店
【東京都内】
ライフ経堂
ライフカフェ・セントラルスクエア押上駅前店
【千葉県内】
ベイシア勝浦店
→私はここでいつも2セット買って帰ります。外房にお越しの際は、ぜひお土産にどうぞ。
勝浦のほか千葉県内のベイシア22店舗で売っているそうです。
そのほか、通販サイトなどでも購入できるようなので、遠方の方はそちらを利用するのもあり。
ぜひ食べてみてくださいね!