猟師岳(りょうしだけ)・合頭山(ごうとうさん)ってどんな山?
大分県くじゅう連山の西側に位置する2座として知られ、阿蘇山、くじゅうの主峰・三俣山、星生山などの大展望を楽しみながら登れる。歩きやすいルートで、くじゅう連山登山の初心者にもおすすめの山だ。
九州最大のスキー場、「九重森林公園スキー場」から登っていこう
冬の約4か月間で約10万人が訪れる、九州最大のスキー場「九重森林公園スキー場」からスタート。春になり、新緑を楽しみながら緩やかな登りを歩いていく。右側の第3リフトの乗り口に登山道へ続く扉があるので、開けたら閉めて進む。樹林帯に入り、うさぎコース、かめコースがあるので選んで進もう。しばらく行くと林道に出る。林道沿いに生息するオオヤマレンゲが咲く時期(6月中旬頃)にはまた賑わう。森の貴婦人とも言われ、純白な美しい花といい香りがするので、時期を変えて行ってみるのもいいだろう。林道沿いに猟師岳への登山口の案内が見えてきたら、いよいよ登りのスタートだ。
美しい新緑、ほころびだしたピンクのミヤマキリシマが楽しめる
急な登りをゆっくり歩いていくと、景色が開け、阿蘇山などが見えてくる。そして、ピンク色のミヤマキリシマ、美しい新緑などが迎えてくれ、疲れも吹き飛ぶだろう。花や景色を楽しみながら進むと、猟師岳山頂に到着だ。山頂よりは山頂直下が展望が良い。小休憩したら2座目の合頭山を目指そう。
気持ちの良い稜線をたどると、くじゅう連山が姿を現す
猟師岳から合頭山への道は、楽しい稜線歩きが続く。緩やかにまっすぐ続く道はとても気持ちが良い。だんだんとくじゅう連山の姿が見え、美しい山々の景色が広がってくる。鞍部まで降ったら次は登りだ。ゆっくりと登り上がったら、奥に見えるくじゅう連山に一番近い場所に出る。次回は向こうの山へ挑戦したくなるだろう。北へ折れて、しばらく行けば、合頭山へ到着。足元は広いササ原になっており、好きなところに座って景色を楽しみながらランチとしよう。360度の大パノラマが広がる。
気持ちの良い時間を満喫したら往路を戻ろう
展望とランチを楽しんだら、往路を戻る。猟師岳へ行く途中にスキー場へ下る道標があるのでそちらへ進もう。緩やかな道を進むと舗装路に出て、ミヤマキリシマの群落も楽しめる。スキー場を降ればゴールだ。今回もお疲れ様でした!
プラスで楽しむ!
筋湯温泉 筋湯といえば、うたせ湯!
筋湯温泉といえば、「うたせ湯」。共同温泉「うたせ大浴場」は約3メートルの高さから8本のうたせ湯が落ちる温泉施設。うたせ湯はマッサージ効果があり肩こりや腰痛など筋肉の疲れや病に効果があり登山の疲れを癒す九重連山の登山客にも人気がある。一度行くとまた行きたくなるかも。もちろん宿泊施設もたくさんあるから下山後にのんびり温泉と食事を楽しむのもおすすめ。
住所:大分県玖珠郡九重町筋湯647
電話:0973-76-3150 (九重町役場商工観光課)
営業:6 :00 – 21:30 年中無休
料金:300円
アクセス情報
公共交通機関・タクシー
JR久保線 「豊後中村(ぶんごなかむら)駅」下車
※豊後中村駅より筋湯温泉行きのバスが運行(所要時間50分)その後タクシー利用
九重はとタクシー 0973-79-2510
マイカー
九州自動車道九重I Cで下車。飯田高原中村線県道40号、スキー場へ。約40分
登山ウェアや持ち物について
5月の新緑、特にミヤマキリシマが咲きだす5月中旬から6月上旬は、晴れると心地よい気候になる。ただし防寒対策として、雨具の上下は持っていこう。行程は短いがアップダウンはあるので登山靴で望もう。
猟師岳、合頭山データ
山頂所在地:大分県
山域:くじゅう・阿蘇国立公園
標高:猟師岳1423.2m、合頭山1384m
今回のコース
コースの距離:約6.5キロ
コース:九重森林公園スキー場(30分)→林道(40分)→猟師岳(45分)→合頭山(30分)→スキー場分岐(45分)→九重森林公園スキー場(合計3時間10分、休憩なし)
<問い合わせ>
九重町商工観光・自然観光課 0973-76-3150
長者原ビジターセンター 0973-79-2154