準備は“塩するだけ”! キャンプごはんが簡単&美味しく仕上がるコツ
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    2022.04.10

    準備は“塩するだけ”! キャンプごはんが簡単&美味しく仕上がるコツ

    “塩するだけ!”で、いつものキャンプごはんがもっと美味しくなります!

    のんびり過ごしたいキャンプでは、なるべくシンプルな手順で美味しい料理を作りたい…それなら事前に“塩するだけ”の調理法がおすすめ。

    ややこしい準備はいっさい不要。塩×時間が食材の旨味を引き出し、いつものキャンプごはんやおうちごはんが簡単に、より美味しく仕上がります。

    これからの季節は、食材の保存の面でも塩をふっておくと安心です。

    今回は筆者が日常的に作り、頼りにしている、塩をして寝かせておいた食材を使ったレシピを紹介します!

    豚肉×塩

    キャンプで盛り上がる料理といえば“塊肉”を使ったもの。塩をまぶしておいた豚の塊肉は、その後のレシピ展開も豊富なので、何を作ろうか迷ったら、とりあえずこちらを。

    作り方

    豚の肩ロースブロック(450g程)に塩小さじ2弱をふり、全体にまんべんなく、よくすりこみます。

    塩は全体に。脂身の部分にもしっかりすりこむと美味しくなります。

    ラップでぴっちりと包んだら、ビニールのジッパー付き保存袋などに入れて冷蔵庫で1日以上寝かせます。筆者は、キャンプの2~3日前に仕込むようにしています。

    日ごとに塩味がついていきますので、好みの漬け時間を見つけましょう。

    仕込みは以上。あとは時間が旨味を引き出してくれるのを待つだけです。

    塩をまぶしておいた肉は、そのままカットして焼くだけでも美味しいですが、いくつかおすすめのレシピをご紹介します。

    スープ料理に

    まずは、ポトフなどのスープ料理です。塩をまぶしておいた肉とお好みの野菜、ローリエを一緒に煮込むだけ!

    材料を入れて煮込むだけなので、キャンプのごはん作りもラクチンです。

    煮込み終わったら、塩で味を調整してください。肉と野菜の旨味だけで味が決まり、優しいスープの完成です。組み合わせる野菜で、和風にも洋風にもアレンジできますよ。

    肉はホロホロ、スープにも肉の旨味が溶け出して絶品です。

    茹で豚も美味しい

    じっくり煮込む、茹で豚もおすすめです。ネギや生姜、玉ねぎなどの香味野菜、少しのお酒と一緒に、水からコトコト30分~1時間ほど煮込み、粗熱をとれば完成です。

    この日は土鍋で調理しました。キャンプではダッチオーブンや厚手の鍋で作っています。また、蒸しても旨味が凝縮されて美味しいので、せいろや蒸し器をお持ちの方は、ぜひ蒸し豚も試してみてください。

    スライスしておつまみにしたり、パンにはさんで食べても美味しく、キャンプの人気メニューです。焼きそばやチャーハンの具材にしても合います。

    スライスして、バーナーで炙れば最高のおつまみに! 薬味と一緒にどうぞ。

    茹で汁もスープとして使えるので、好みの味にととのえて活用しましょう。うどんやラーメンのスープのベースにすると、いつもの味がワンランクアップしますよ。

    肉はチャーシューとして、茹で汁はスープに。余すことなく味わいましょう。

    鶏肉×塩

    塩をふって、寝かせるだけで、驚くほど美味しくなります。ぜひ次のキャンプでお試しを!

    作り方

    鶏モモ肉1枚(250g程)に対して塩小さじ1弱をふり、全体にまんべんなく、よくすりこみます。

    塩で下味をつけておくと、後の調理がラクになります。

    ラップでぴっちりと包んだら、ビニールのジッパー付き保存袋などに入れて冷蔵庫で1日~2日ほど寝かせます。

    作業はこれだけですが、味がバッチリ決まります。

    焼くだけでごちそうチキンステーキに

    皮目はバリっと、肉はふっくらジューシーに仕上がります。

    キャンプ当日は、スキレットや焼き網で香ばしく焼き上げるだけ! お好みでブラックペッパーやニンニクをプラスしてみてくださいね。お肉の甘味と塩味をしっかり味わうことができます。

    焼き鳥にしても美味しい

    また、ひと口大にカットして串にさせば、塩味の焼き鳥の完成。表面だけでなく、お肉全体に塩味が浸透しているので、追加の調味料なしで満足できます。

    皮と肉を別々に串打ちし、2種類の焼き鳥にしました。

    たまご×塩

    コンビニでつい手に取りたくなる“塩味付きのゆで卵”もおうちで作れます!

    作り方

    まずは、ゆで卵を作ります。沸騰したお湯で8分~9分ほど卵(6個)を茹でます。

    卵を茹でている間に、漬けるための塩水の準備を。ジッパー付きのビニール袋に、水200ml、塩50gを入れ、塩を溶かします。このとき、塩が溶けきらないかもしれませんが大丈夫です。

    茹であがった卵を、熱いうちに塩水に漬けます。なるべく空気を抜くように袋の口を閉めて、全体が浸かるようにしましょう。

    全体が塩水に浸かり、塩味が均一につくようにしましょう。

    冷蔵庫でひと晩ほどおけば完成です。

    浸透圧を利用して味をつけているため、時間をおくほど卵につく塩味は濃くなります。

    卵の大きさにもよりますが、M~Lサイズの卵なら10時間前後の漬け時間で、ちょうどよい塩味の茹で卵ができあがります。漬け時間は、好みに合わせて調整してみてくださいね。

    キャンプ前日に家で仕込んでおけば、サッと小腹を満たしたいときや、何かもう一品欲しいというときに、とても助かります。

    ネギ×塩

    刻んで混ぜる! たった2ステップで、常備しておきたくなること間違いなしの調味料が完成です。

    作り方

    ネギ1本をみじん切りにします。小さじ1/2くらいの塩を振り、しんなりするくらいなじませたら完成です。

    清潔な瓶や保存容器に入れて保存を。

    たったこれだけの手順ですが、さまざまな料理に活用できる万能調味料に。

    焼きそばやチャーハンにプラスしたり、スープなどに入れても美味しくなります。

    また、このネギ塩に、ごま油を足せば焼肉屋さんなどでおなじみの“ネギ塩だれ”に。BBQの肉料理などと相性抜群です。

    BBQや焼肉の味変に。キャンプでテーブルにだすと喜ばれます。

    ごまやニンニク、レモン汁などをプラスして、オリジナルのネギ塩だれを作ってみるのもおすすめです。レタスやきゅうりなどの野菜にも合うので、和えてサラダにしても。

    とりあえず“塩するだけ”!

    塩味の浸透した食材は、シンプルな調理法で美味しく仕上がるので、キャンプ場での調理がラクになり、味付けの失敗も少なくなりました。

    それぞれの食材のポテンシャルを高めてくれる“塩するだけ”の下準備、キャンプで何を作るか迷ったときは、ぜひ試してみてくださいね!

    私が書きました!
    フリーライター
    ナカムラミカ
    webサイトや書籍の編集・ライターとして活動中。料理と暮らしまわりの手仕事が趣味。無類のカゴ好き。休日は3人の子どもと一緒に、家族でキャンプや磯遊びに出かける日々を送る。簡単、美味しい、見映えよしのキャンプごはんを研究中。

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