登山の備えにぴったりな熊鈴
キャンプに並ぶアウトドアの定番といえば、登山です。山道を一生懸命に歩いた先で待っている山頂の景色や、山小屋でのひと時は、日常生活では決して味わえない時間といえます。
しかし、登山は楽しいことだけでなく危険もいっぱい。そのひとつが、野生の熊。熊は登山の危険の代表格とも言えるでしょう。
そんな熊の対策としてもっともお手軽なのは、熊よけの鈴です。
今回は、キャンプテンスタッグが販売している「クマすず」をご紹介します。登山の備えでお悩みの方、おすすめの熊鈴を探している方は、ぜひ参考にしてみてください。
解説:そもそも熊鈴ってなに?
熊鈴とは、熊と会わないために使う鈴です。自然界にない鈴の音を定期的に出すことで、熊に「人間がここにいるぞ」と知らせる役割を担います。
熊は人間が近くにいると知ると身を隠すと考えられています。そのため、山では熊鈴を携帯するだけで熊と遭遇する確率がぐっと減るのです。実際、林野庁の地方支分局にあたる北海道森林管理局も、入山の際の熊鈴の携帯を推奨しています。
一番の熊対策は、そもそも熊と出合わないこと。熊鈴は危険を未然に回避するアイテムといえるでしょう。
小さいサイズで扱いやすく、音もしっかり出る
今回レビューするキャプテンスタッグの「クマすず」。公式名称は「M-1918 ベアー クマすず<M>」といい、価格は1320円です。サイズは鈴本体の横幅が44mm、縦幅が30mm、ベルトとカラビナを含めた高さが147mmとなっています。
販売元のキャプテンスタッグは1976年の創業から45年以上続くアウトドアブランドです。
500円玉と比較してもわかるように、サイズ感はかなり小さめ。手のひらに乗るサイズなうえ、重量は40gととても軽いです。荷物を減らしたい登山でも邪魔にならず、快適に持ち運べます。
「鈴が小さいと肝心の音も小さいんじゃ?」と思いがちですが、心配いりません。鈴を振ると「チリンチリン」と風鈴に似た金属音がしっかり響きます。音が大きいだけでなく音色が綺麗なので、耳障りにならないのもグッド。
サイズ、音ともに扱いやすさに優れた熊鈴といえるでしょう。
丈夫なベルトとカラビナつきで快適
熊鈴といえば、手で持って鳴らし続けるイメージをお持ちの方もいるでしょう。熊対策とはいえ、せっかくの登山レジャーで片手が塞がってしまうとすればちょっと残念ですよね。
その点、こちらのクマすずは先端にカラビナがついており、リュックサックやベルトなどに引っかけることができます。歩行の際の振動でちゃんと音が鳴りますので、両手を自由に使えてとても楽です。
また、鈴本体とカラビナを繋ぐベルトはナイロン製で作りも丈夫。ちょっと引っ張ったぐらいではビクともしませんし、ぶら下げているだけなら千切れるリスクもほとんどありません。登山レジャーの最中になくしてしまう心配もなく、快適に使用できます。
消音できるテクニックをご紹介
ちなみに、キャプテンスタッグのクマすずには、音を鳴らしたくない時のための消音機能がついていません。そのため、入山前後の移動時間では、音を鳴らさない工夫をした方がベターでしょう。たとえば山へ向かう電車の中で鈴の音が鳴りっぱなしだと、周りの迷惑になってしまいます。
消音の工夫はとてもシンプルで、音を鳴らす玉が鈴本体に触れないようにすればOK。筆者がよく使う方法は、クリップを使うやり方です。上の画像のようにクリップで玉を挟んでしまえば、問題なく消音できます。
ポイントはなるべく挟む力が弱いクリップを使うこと。たとえば新品のクリップだと挟む力が強すぎて、鈴を壊してしまうかもしれないのでお気をつけください。
熊対策で登山を満喫
キャプテンスタッグの「クマすず」は小ぶりで登山に適したサイズであり、鈴の音もよく響きます。価格も1320円と手が届きやすく、初心者の熊対策アイテムにうってつけです。
「もしかしたら熊と遭遇するかも……」そんな不安を抱えたままでは、せっかくのアウトドアも台無しでしょう。熊への備えは心から登山を楽しむための準備であり、熊鈴はその一環なのです。
憂いなく登山レジャーを満喫できる安心感を得たい方は、ぜひキャプテンスタッグの「クマすず」をお試しください。
キャプテンスタッグ
クマすず
メーカー型番:M-1918
サイズ(約):44×30×長さ147mm(M)
重量(約):40g
材質:すず:鉄(ブロンズ仕上げ)、ベルト:ナイロン、スナップ:亜鉛ダイキャスト(クロムめっき)