ヴァナゴンで全国47都道府県を巡る旅
入手困難の大人気キャンピングカー『ウエストファリア・ヴァナゴン』に乗り、日本全国を旅しながら1万人とヨガを楽しんだり、バンライフについて語りあい交流する。そんなプロジェクトがスタートした。
主催者は、ヨガインストラクター/バンライファーの西川順喜(にしかわなおき)さん。
消防士として7年間働き、ケガをきっかけにリハビリのためにヨガをスタート。ヨガの思想や考え方に魅了され、インドネシアへ渡航しての修行など、経験を積みながらインストラクターになった。
バンライフを始めるきっかけは?
「2015年に大阪でヨガスタジオを開業して、2019年には3つのスタジオを持つまで成長しました。しかし、新型コロナの影響を受けて休業に。オンラインスクールなどもやってみましたが、先行きが見えず3店舗とも閉店しました。2020年になり、2年越しで探していたヴァナゴンがようやく手に入り、そのタイミングでバンライフをスタートしました。このクルマに乗ってノマド=遊牧民のように旅をしながら、ほんものの豊かさを探求しようと思ったんです。大変なこともありましたが、コロナの影響で自由に過ごせる時間が手に入ったのに、これをポジティブに利用しない手はないですから」
そう話す西川さんが、立ち上げたのが『GOEN PROJECT』(ゴエン・プロジェクト)だ。
「縁」を大切に全国どこへでも
「このプロジェクトは、僕自身が運転するヴァナゴンで、ヨガや瞑想の魅力を伝えながら、47都道府県を巡り、人と人を繋ぐ旅です。GO=行く、EN=縁。ヨガやバンライフを通じて人との縁を紡いでいく。ヨガには、元々『繋ぐ』という意味があります。目標は1万人。なにかのご縁で僕のことを知り、呼んでいただけたら、ヴァナゴンに乗って全国どこにでも行きます!」
現在、長らく暮らしていた大阪を離れ、ヴァナゴンと一緒にノマド旅の途中という西川さん。2022年4月2日には、愛知県岡崎市に誕生した体験型リトリート施設『DAY FOREST Nukata』のグランドオープン記念イベントとして、3回目となるGOEN PROJECTが開催された。
「今回は、アウトドアでの開催でしたが、もちろんヨガスタジオなどインドアでも開催します。初心者も大歓迎ですし、男性にも気軽に参加して欲しいですね。コロナ禍でオンラインレッスンをしたときに、外出自粛でなまった体を動かすためにレッスンを受けてくれた男性が増えました。そんな経験を踏まえ、より多くの方が参加できる機会になればと思い、敷居を低くしています」
DAY FOREST Nukata には、昼前から参加者が続々と到着。サイトの中心にあるファイアピットを囲むように、テントが少しずつ増えていった。
キャンプ場のウッドデッキがヨガスタジオに
昼過ぎからは、西川さんのヨガクラス。大勢の参加者がウッドデッキに集まった。西川さんの自己紹介やプロジェクトの説明などに続いて、ゆっくりとヨガをスタート。静かな森のウッドデッキで体を動かす参加者の気持ちよさそうなこと。普段からヨガを楽しんでいる女性参加者もいれば、キャンプがメインであろう男性参加者もいる。服装も自由。参加者の皆様は、西川さんの声に合わせて体を動かしていた。小川を流れる水の音や鳥の声を聞きながら、ゆっくりと体を動かす。とても贅沢な時間にみえた。
「このプロジェクトは、ご縁を大切にしたいので参加者からクラスフィーはいただきません。これには『参加するハードルを下げたい』という希望もあります。ルールは、僕がヴァナゴンに乗っていくことだけ。ヨガ教室をしたり、バンライフの話をしたり、その場所にあった内容で楽しんでいただけたらいいですね」
コーヒーにもこだわる
1泊2日で開催されたこの日のイベント。ヨガレッスンのあとは、西川さんがプロデュースしたコーヒースタンド『NOMADO COFFEE STAND』で出しているコーヒーを、ご自身でハンドドリップしたり、夜には焚き火を囲んでのバンライフトークも開催された。
1万人のひとりになるには?
今後の開催予定は、WEBサイトで告知されている。お近くで開催されるときには、ぜひ出かけてみよう。
関連情報
GOEN PROJECT
https://goen-project.studio.site/
西川順喜オフィシャルサイト
https://naokinishikawa.com/
DAY FOREST Nukata
愛知県岡崎市宮崎町32
https://day-forest.com/
※キャンプ場の詳細は、こちらの記事でも紹介しています。
(取材・構成/yamabon)