雨でもキャンプを楽しむために、準備は入念に!
日中は気持ち良い風を感じながら設営を行ない、夜は満天の星空の下で、優雅に食事や焚き火を楽しむ。そんなキャンプが理想的ですが、アウトドア活動である以上、天気に恵まれないこともあります。
天気の変化も含め、不便を楽しむのがキャンプと言われますが、ある程度の準備をしておかなければ楽しむ間もなく終わってしまいます。
寒い、暑い、風が強いなど、様々な悪条件がありますが、中でも初心者の方の多くが準備不足になりがちなのが、雨の日のキャンプです。実際に筆者も2回目のキャンプで初めての雨を経験しましたが、楽しむどころか、濡れないようにやり過ごす事で精一杯でした。
今回はそんな経験を踏まえ、雨キャンプの必需品を5つご紹介します。
どのアイテムも「持っていて当たり前」かもしれませんが、初心者の方は意外と見落としてしまうこともあると思います。
雨キャンプはいつかは遭遇してしまうものなので、是非、キャンプ初心者の方は参考にしていただければと思います。
必ず必要になるアイテムを5つ紹介!
実際に筆者が雨キャンプを数回経験した中で、特に役立ったと感じたアイテムは以下の5つ。
- タープ
- 上下セットのレインウェア
- サンダル
- ブルーシート
- ゴミ袋(45L)
上記アイテムの雨キャンプでの使用方法を解説します。
1.タープ
雨の日のキャンプでは、活動場所の確保の為にタープが必ず必要になります。
食事、焚き火など、テントの外で過ごす時間はキャンプの醍醐味の1つですが、雨の当たらない場所を確保しない限り、これらの活動は行なえません。
筆者は初めての雨キャンプの際に、テントの前室で食事や焚き火を行なおうかなとも考えましたが、雨風にさらされ実行できませんでした。
筆者と同じような失敗をしない為にも、タープは是非用意しておいて欲しいです。
安いものだと5000円〜1万円程度の値段で購入できますので、雨キャンプに備えて用意しておくことをオススメします。
ただ、タープの下で焚き火をしたい場合は難燃性のタープが必要になりますのでご注意ください。
2.上下セットのレインウェア
テントやタープがあれば濡れずに過ごすことはできますが、設営中や撤収中には雨を避けることができません。
そのような際に活躍するのが、上下セットのレインウェアです。設営・撤収中には傘をさせないので、必ずレインウェアを用意しましょう。
できれば、アウトドアメーカーのレインウェアを用意したいところです。高い防水透湿性を備えたアウトドア専用のレインウェアなら、キャンプだけでなく、さまざまなアウトドアの遊びで使うことができます。登山やハイキングの必携品なので、キャンプを機にぜひ手に入れることをおすすめします。
【参考記事】登山ガイドがリピ買い!モンベルのレインウェア「レインダンサー」の隠れた魅力とは?
家族全員のレインウェアをそろえると、とんでもない金額になってしまう…という方は、最低限100均やホームセンターで購入できる簡易なレインウェアでもよいので、必ず用意しましょう。
なお、丈が長めのコートタイプやポンチョよりも、上着とパンツのセットになっているもののほうが、全身を満遍なくカバーすることができて便利です。
3.サンダル
設営や撤収、お手洗いなど、雨を避けられないタイミングはどうしてもあります。
そのような際に濡れてもよいサンダルを一足持っていると、非常に便利です。
ただし、キャンプ場は雨が降ると、濡れた岩や泥などで滑ることが多いです。サンダルで移動する際には注意しましょう。
4.ブルーシート
雨キャンプの様々な場面で活躍するのが、ブルーシートです。筆者はテント内で1枚、タープ内で2枚のブルーシートを使用して雨対策に役立てています。
まずテント内では、ブルーシートを敷いた場所をバッグなどの荷物置き場にすることができます。
雨が強くなってくると、グランドシートを敷いていても、テントの床から浸水してくる事があります。
その際にテント内の荷物が濡れることを防ぐために、テント内部にブルーシートを敷き、その上に荷物を置いておくのです。
また、タープ内では、普段は直接地面に置いているコンテナや薪ケースといったキャンプギアの下にブルーシートを敷くのがオススメです。
雨除けのタープが設置されていても、地面の傾斜によってはタープ内に雨水が流れてきてしまいます。その際にギアの底が濡れると、撤収の際に手間がかかるなど面倒なことが増えてしまいます。そのためにあらかじめブルーシートを敷いておき、汚れるのを防ぐのです。
就寝時にはもう1枚のブルーシートをタープ下のキャンプギアの上にかけておけば、万が一強い雨風に晒されても濡れることがなく、ギアの劣化も防げます。
5. ゴミ袋
筆者は撤収時に雨が降っている際には、濡れたテントやタープを、大きめのゴミ袋に入れて持ち帰っています。
テントやタープが濡れている場合、そのまましまってしまうとカビの原因になりますので、持ち帰った後で家の庭やベランダなど、雨の当たらない場所で干すことをオススメします。
45Lのゴミ袋のサイズであれば、1〜5人用程度のテントやタープを入れることができます。2〜3人のキャンプであれば、3枚ほど持っていれば、濡れたテントやタープを袋に入れて持ち帰るのに十分でしょう。
なお、筆者は20枚入りの袋ごとコンテナの中に収納しています。頻繁にキャンプに行く方は袋を常に準備しておくと、急な雨にも対応することができるのでオススメです。
100均などでも購入できますので、効率よく撤収を行う為に準備しておくと良いでしょう。
雨対策は、「キャンプを楽しむ」ために大切!
冒頭でもお伝えした通り、筆者は初めての雨キャンプ、楽しむ余裕がありませんでした。理由は簡単で、十分な準備をしていなかったからです。
それからというもの、天気予報を確認して雨が降る可能性が少しでもあれば、今回ご紹介したようなアイテムを必ず持っていくようになりました。
雨キャンプ用の準備を行なうようになってからは、雨の日でも十分楽しむことができています。
前々から友人や家族と予定していた日が、雨になってしまうというケースも多いと思います。
そんな時は、本記事で紹介したアイテムの準備をしっかりと行い、楽しいキャンプを目指してみてください。