
部屋着でテイクアウト晩ごはん。最高です!
私の旅スタイル
いろいろな旅のスタイルがあると思うんです。たとえば、朝から晩まであちこち観光。ホテルは寝るだけ の人とか。はたまた1か所に最低1週間はゆっくり留まりたい人、とか。
私は完全後者のタイプで、ガイドブック(いまはWEBですね)に書かれていない、突っ込んだ「私だけ」のアレコレを見つけたい。顔見知りがポツポツできて、その土地を発つころには、けっこうたくさんの人たちと仲良くなって、「じゃぁまたね」を言い合ったりしたい…。
な~んて旅をひとりで長年続けてきたのですが、働き盛りのサラリーマンの夫と結婚してしまいまして(笑)。せっかく沖縄に行くのに2泊3日~!? と目ん玉ひん剥きましたが、まぁ仕方ない。時間を気にしない旅は、彼がリタイアした後の楽しみに取っておきますか。
というわけで出かけた八重山は小浜島でした。ほらいわんこっちゃない。2泊3日全部雨だよ! 1週間あれば晴れの日も楽しめたのに~という気持ちは心のなかに収めて。しかし、ここにラッキーもあったのです。悩んで悩みまくってやっと決めたホテル(はいむるぶし)が、雨でもゆっくり過ごせる素敵な場所だったから。
間を持たせてくれる「ファミリー・フレンドリー」な仕掛け
西表石垣国立公園内の40万平方メートルの広大な敷地にある「はいむるぶし」。移動はカートです。雨のなか家族みんなでカッパを着て、なんだか冒険みたいで楽しい時間でした。
水牛池

センター棟の目の前には水牛がいました。
写真にはありませんが、池の横には「動物ふれあい広場」があり、ヤギやリクガメ、アヒルもいましたよ。また、池には魚がたくさんいるそうで、キャッチ&リリースですが釣りも楽しめます。
名和昆虫博物館

最初、客室かと思って通り過ぎてしまいましたが、きゅっとUターンして戻ってまいりました。

建物のなかに入ってみましょう。
国内最古の昆虫博物館、「名和昆虫博物館」が手掛けたという「はいむるぶし分室」。八重山の蝶はもちろん、世界中の様々な昆虫が展示してありました。

生き物好きの8歳の長男は、まんまとハマっていました。ここだけでいったいどれだけの時間が費やせたか(笑)。

クイズコーナーもありました。

長男(右)と私(左)は、クイズに挑戦してみました。センター棟にあるレセプションに提出したら添削してくれましたよ。

参加賞のオリジナル・ファイルをいただいちゃいました。いい思い出。
雨じゃない限り、絶対にやらない動き。 でも、旅先でのこういう「非日常」の時間って、すごく贅沢だと思うんです。
ホテルショップ

センター棟に寄ったついでにホテルショップで今夜のお酒をゲット。
ホテルといえば売っている飲み物などちょっとお高いイメージですが、ここでは泡盛の4合瓶が700円前後、オリオンビールも228円と、コンビニと同じくらいの値段でした。

センター棟の玄関でお出迎えしてくれるシーサー。毎日衣装チェンジしています。この日はカッパ姿で、雨…(笑)。
展望大浴場

さて、風呂でも入って冷えた身体を温めましょう。
丘の上にある大浴場。露天風呂がとくに最高で、西表島が目の前に。ふだんは早風呂で”カラスの行水”的な次男と私ですが、海を見下ろしながら珍しく長湯しました。夫と長男のこと待たせちゃったかなーと心配しつつ表に出ると、彼らもいま上がったところだと。おのおのの時間をゆっくり過ごせましたね。
と、雨降りでも間が持つ施設が敷地内にあちこちある「はいむるぶし」でした。なかでも私たちが一番気に入ったのは部屋でいただける食事です。
テイクアウト・ブッフェ

初日の夕飯。部屋でゆっくりいただきました。これで私たちは味をしめてしまったのでした(笑)。
小さい子どもを連れた家族旅行で外食って、けっこう緊張すると思うのです。わが家の場合、もともとの体力がなくて、夕飯中の「食べ寝」がわが家の風物詩のようになっている8歳長男。一方でパワーがあり余っているエネルギッシュな3歳次男はというと、食べ飽きてウロウロしたくなるに決まっている。

エナジェティック次男です。大げさではなく旅行中、100回は椅子から飛んでいたと思います。
さてどうしようかな食事…、と悩んだ結果、ブッフェをテイクアウトして「部屋食」ができることを知り、移動でみんなが疲れている初日の夜、さっそくいただいてみることに。コレが最高以外のなにものでもなく!
最初に子どもたちにダーッと食べさせます。フルーツでしめたら、歯を磨かせます。仕上げ磨きも終わらせます。「あとは勝手に遊びなさい」と向こうに追いやります(笑)。YouTubeでもゲームでもなんでもやってこーい!
その後、大人はのんびりお酒をいただきながら、ダラダラ食べができる。つまり自宅と同じリラックスした夕飯がいただけたのです。時節柄「密」が避けられるのはもちろんうれしいですが、なにより客室でゆったりとした時間を過ごせるのが、この上ない幸せ。
テイクアウトは「お重」で持ち帰るのですが、1箱3,000円と安い。家族4人なら2箱で十分でした。そう考えたら6,000円のディナーなんて、ずいぶん安上がり。 お重ひとつにつきスープの器、飲み物の器も2セットずつ付きます。スープの器には家族全員分の八重山蕎麦を入れました。沖縄感もしっかり味わえます。飲み物はうちの子どもたちは水かお茶でジュースは飲まないので、レストランのスタッフさんにおすすめされた「フルーツ山盛り」にして。豪華なテイクアウト・ブッフェのできあがり!

シェフがその場で切り分けてくれるローストビーフ。

小浜島や沖縄県産の素材をおりまぜた、琉球・和・洋スタイルの豊富なメニュー。好みに合わせたチョイスができるのがよかったです。

子どもたちが寝静まった旅の夜、静かないい時間。ん、そこのチェアで夫まで眠りこけています(笑)。
大満足の夕飯をいただき、翌朝もテイクアウトすることに。
ピクニック・ブレックファスト

敷地内のどこにでも持って行けて、景色とともに朝食が楽しめる「ピクニック・ブレックファスト」セットが用意されていました。ブランケット、保冷剤などもあり、いたれりつくせり!
天気が良ければ海を眺めながらとか、部屋の外のテラスで~、なんて思っていましたが、連日の雨なので(笑)。部屋に備え付けられていたBluetooth対応のスピーカーで、好きな音楽を聴きながら朝食をいただく。これはこれでまったりと、いい時間。

ブッフェといったらお皿を片手に歩きながらよそうイメージですが、「はいむるぶし」ではごちそうを載せたカートをゴロゴロ。斬新かつ安定していて素晴らしいシステム。

こんな感じで持ち帰ります。朝食付きプランの場合、料金は宿泊料に含まれています。
朝は2日ともテイクアウトしました。2日目はこなれたもので、7時開店とともにレストランに向かうとガラガラ(初日は8時半に行ったので、まぁまぁ混んでいました)。食事もきれいに並んでおり、取りやすかったです。

カートにバスケットを載せて部屋に戻ります。
玄関を開けるや「ウーバーでーす。お待ちどうさまでーす」と私が言うと、「今日のウーバーは早いねー」と長男にほめられました(笑)。

初日のテイクアウト。はいむるぶし自慢の「らふてーカレー」や、蕎麦やタコライスも持ち帰りOK。NGなのは海鮮丼とか鮨とか足が早そうなモノくらいで、ほぼレストランと同じ味がいただけました。

これは2日目。毎日メニューも微妙に違って食べ飽きせずいただけました。
部屋までの出前サービスはなく、あくまでも「テイクアウト」でしたが、私はこのスタイル、本当に気に入りましたよー。というのも私は万年ダイエッターなので、「糖質・脂質控えめ、タンパク質多めなもの」を。はたまた子どもたちはパンとフルーツが好き。さらに夫は毎朝納豆を食べるetc、etc…。ジブンですべて選べるのがうれしかったのです。
雨でもこんなに優雅な時間が過ごせた「はいむるぶし」。晴れだったらどんなに楽しいのだろう。こうやってリピーターって生まれるんだなーと、南国の雨音のリズムに耳を傾けた2泊3日の旅でした。
宿泊施設情報
はいむるぶし
- 沖縄県八重山郡竹富町字小浜2930
- URL: https://www.haimurubushi.co.jp/
