【長野修平の青空工房 第23回】北欧のマグカップ「ククサ」をつくる【前編】
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    2017.01.15

    【長野修平の青空工房 第23回】北欧のマグカップ「ククサ」をつくる【前編】

    すべて手作業で仕上げる北欧の伝統工芸「ククサ」は、まさに森と人との共同作品。一気に仕上げるよりも、キャンプや日常のちょっとした合間に、コツコツと作り上げていくのが似合います。

    深く彫るための必要道具

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    右2本は独特の刃の角度が特徴的な、北欧製のウッドカービングナイフ。フックナイフとも呼ばれる。ボウルやカップ、スプーンなどの内側を丸く削るためのもの。取っ手が楕円形になっており、握りやすいのも特徴。左4本は日本製で、真ん中2本は先曲丸刀、左2本は彫刻用曲丸のみ。4本とも凹面を彫るのに用いられる。

    道具

    DMA-_DSC2001

    右から、木槌、斧、鋸、金槌、外側を削る平のみ、内側を丸く削る丸のみ、カービングナイフ2種、クラフトナイフ、穴を彫るための細い丸のみ、サンドペーパー目の粗い番手と細かい番手の2種、クルミ油、ボロ布。

    材料

    DMA-_DSC2041

    雪で倒れたシラカバをキャンプ場で譲ってもらった。シラカバは柔らかく加工しやすいのが特徴。ほかにクスノキやケヤキなどもおすすめ。古来、水難のお守りとして使われてきた。鹿の角と革ひもも用意。

    下地を作る

    DMA-_DSC1978

    半割りした丸太を用意。今回長野さんは、直径19×高さ22cmの丸太を使用した。

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    成形しやすいよう、丸太を割って角材にする。斧と木槌を使い、中心部から割り取るといい。

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    角材に油性ペンでククサのデザインを描き込む。これが形作る際のガイドラインになる。

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    縦21×横10×高さ7.5cmの材が割り出せた。大きさは好みにより変えてもOK。

    中を彫り出す

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    内側を彫る。まず丸のみで1周ぐるりと輪郭を彫る。

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    縁が欠けたら斧で平らにならすこと。

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    のみで彫れるところまで彫り進んだら、次にカービングナイフに替えて、底を丸く削って整える。

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    内側が丸く抜けたら、鋸や斧を使って外側を荒削りし、だいたいの形に整える。

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    巨大スプーンのような状態。縁の厚みは1cmぐらい残しておくと、欠けにくくて安心。

    後編で、外側を成形し、仕上げていきます!

     

    ◎教えてくれた人

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    長野修平さん
    木を扱うことに長けた、ネイチャークラフト作家。山菜&焚き火料理も得意とする。

     

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