2020年3月から始まった、100%オーガニックの鎌倉野菜を育てる『雨のちハレ、ときどき農業生活』も3年目のシーズンに入りました。この冬は、バスケットコートを縦に3面並べた広さもある約1200平米の農地を春に向けて耕しし直しつつ、雑草抜きに明け暮れていました。やや振り返りネタではありますが、今日は大根の葉の活用例をお伝えしたいと思います。
葉は栄養価満点!ただし、注意点も
私たちがよく口にしている白い部分は大根の根にあたりますが、葉は栄養素を豊富に含んでおり、むしろ積極的に摂取した方が良いほどだとか。例えば…
・ビタミンA
・ビタミンC
・食物繊維
・葉酸
・鉄分
・カルシウム
・カリウム
まるで栄養素のデパートのようです。大根の葉を食べると、血圧の正常化・免疫力アップ・動脈硬化予防・便秘やむくみの解消などの効果を得ることが出来ます!なんて話もよく聞きます。ただし、注意点も押さえておきましょう。
注意点とは?
- シュウ酸による尿路結石
大根の葉に含まれているシュウ酸濃度が高まると尿路結石の要因になるそうです。妊娠中は尿路結石になる確率が通常の人の2倍もあると言われているそうで、あく抜きを忘れないように!
- ナトリウムによる生活習慣病
ナトリウムとは塩分のことです。大根の葉はナトリウムもたくさん含まれているため、食べ過ぎると塩分過多になります。摂り過ぎると、むくみ、高血圧、高カリウム血症などの症状を引き起こし、生活習慣病の要因になる可能性があります。何事も”適度”が大事ですね。
- 残留農薬
大根の葉に限った話ではないですが、農薬を使った野菜には残留農薬があり、根よりも地上に出ている葉の方が多くついているそうで、あく抜きなど下処理をして農薬を落としてから調理すると良いそうです。ちなみに、私たちは無農薬の100%オーガニックなので、残留農薬の心配はしていません。
【あく抜きの方法】
1.鍋にたっぷりお湯を沸騰させて塩をひとつまみ入れる
2.大根の葉を入れ2~3分茹でる
3.茹でれたら水にさらしてしっかり絞る
簡単!万能ふりかけのレシピ
大根の葉を使ったレシピで不動の人気を誇るのが「ふりかけ」です。作り方もとても簡単です。
<材料>
- 大根の葉 100g
- ちりめんじゃこ 大3
- ごま油 小2
- 鷹の爪 少々
※みりん 大1
※薄口醤油 少々
※胡麻 少々
<作り方>
- 上記の「あく抜き」の下処理を済ませる
- 冷水で冷まして、水気を絞る。細かく切る。
- フライパンに胡麻油を敷いて熱し、大根の葉とちりめんじゃこを炒める。
※を加えて、馴染ませ、鷹の爪を加えて完成!
めっちゃ簡単です。お子さんがいらっしゃるご家庭なら砂糖を加えると甘みを出せて、子どもでも食べられると思います。そして、タッパーに入れて冷蔵しておくと作り置きになるので、たくさん作っても重宝すると思います。
万能ふりかけ調理例
さて、「万能」と大きく出てしまっていますが、どれだけ万能なのか、その調理例をいくつかご紹介します。
【おにぎり】
サムネイルにも使ったおにぎりです。白ごはんとふりかけを混ぜて握るだけ!ふりかけに味が染み込んでいるので何も加える必要はありません。2つくらいペロッといってしまいますよ!
【餃子の具】
ニラを入れるのが王道の餃子に、このふりかけを入れます。同じく味が染み込んでいるので、特に味付けする必要はなし!焼き上がっても、そのまま食べて十分の美味しさです。あく抜きした葉っぱを細かく刻んで、そのまま具材にしてもOKです。
これは、ビールが止まりません!
【ペペロンチーノ】
変わり種的なレシピとしてはペペロンチーノもおすすめです。正確には「アーリオ・オーリオ・ペペロンチーノ」。ニンニクを意味するアーリオと、オリーブオイルを指すオーリオの2つでソースを作り、唐辛子とパスタをプラスした「ペペロンチーノ」に仕上げるわけですが、上の画像は、塩茹でしてあく抜きした葉っぱをそのまま具材にしてみました。
万能ふりかけを使う場合、「アーリオ・オーリオ・ペペロンチーノ」を作った最後に、さっと混ぜ合わせるか、あるいは、盛り付け時にトッピングするだけでも十分です。他に、卵焼きの具材にしたり、お茶漬けにも最高です!
もう大根の季節じゃねーし!という声が聞こえてきそうですが(笑)、にんじんの葉や小松菜あたりを使っても”万能感”を得られると思いますし、作り置きができるので、ハイキングに出かける時のおにぎりはマスト!また、隠しコマンドのようにキャンプに持って行くと、きっと大活躍してくれるでしょう。お試しあれ!