キャンプで炊飯をした際に、お米を焦げ付かせてしまった経験はありませんか?今回ご紹介するユニフレームのバーナーパッドを使えば、お米を焦げ付かせることなく上手に炊飯ができます。長年愛用している著者が、その魅力をお伝えいたします。
バーナーパッドは炎を赤外線の炎に変える道具
ユニフレームのバーナーパッドは、一点集中になりがちなバーナーの炎を拡散させ、やわらかな炎に変えることができる道具です。
使い方は簡単。バーナーの五徳の上にバーナーパッドを乗せ、その上にクッカーやフライパンなどの調理器具を乗せて使用するだけ。
バーナーの炎をやわらかい赤外線の炎に変え、とろ火にすることで、いくつかのメリットを享受することができます。
例えば、バーナーの炎で、餅などの食材を焼いた場合、食材の表面だけが焦げてしまい、内側に火が通らずに生焼けになってしまうことがあります。
一方、やわらかい赤外線の炎は、食材の表面を焦がさずに、じっくり焼き上げることができるため、餅の表面はパリパリに、そして内側はしっとりと焼きあげることができます。
このように、赤外線の炎はバーナーの炎と違い、食材を焦げ付かせずに、美味しく焼き上げることができるのです。
バーナーパッドを使えば調理器具の安定感がアップする
赤外線の炎、という点以外にもバーナーパッドを使うメリットはあります。
ソロ用のクッカーにはコンパクトなものが多く、バーナーの五徳の上に乗せた場合、グラグラとしてなかなか安定しないことがあります。
そんな場合にバーナーパッドをバーナーの五徳の上に乗せ、その上にクッカーを乗せることで、点ではなく、面でクッカーを支えることができます。
それにより、クッカーのがたつきがなくなり、安定した状態で調理が可能になります。
使用上の注意点
輻射熱には要注意
赤外線によって伝わる熱を輻射熱と呼びます。バーナーパッドは炎を赤外線の炎に変換するため、バーナーの周囲に輻射熱が伝わります。その輻射熱がバーナーのガス缶に伝わることがありますのでご注意ください。
ガス缶に輻射熱が伝わり高温になると、中に入った液状のガスが一気に気化するため、爆発する恐れがあります。バーナーパッドの使用中には、ときどきガス缶の表面を触って、熱くなっていないか確認するようにしましょう。
バーナーの火力は弱火で
バーナーの火力を強火にした状態で、バーナーパッドを使用すると、輻射熱によりバーナー自体が壊れる可能性があります。バーナーの火力は必ず「弱火」にしてバーナーパッドを使用しましょう。
アルコールバーナーでの使用はNG
アルコールバーナーでの使用はNGです。アルコールバーナーの上にバーナーパッドを乗せて使用すると、不完全燃焼を起こすことがあるからです。
実際にバーナーパッドを使用してみた
バーナーパッドを使用した炊飯
実際にバーナーパッドを使用して炊飯をしてみます。使用するバーナーはCB(カセットボンベ)缶に対応したカセットコンロです。カセットコンロは、CB缶が外側に露出していないため、輻射熱の影響を受けにくく、バーナーパッドをより安心して使用することができます。
お米(1合)を研いだ後、30分間水に浸します。
バーナーの火力を強火にしてクッカーを乗せます。沸騰したらクッカーをカセットコンロから下ろします。
カセットコンロの炎を極弱火にして、バーナーパッドを乗せ、炎を赤外線の柔らかい炎に変えます。バーナーパッドの上に再びクッカーを乗せ、おもしになる石などを乗せます。
そのまま10分間火にかけます。
10分たったらカセットコンロの炎を消し、クッカーを下ろして、熱が逃げないように手ぬぐいやタオルなどの布でくるみましょう。くるんだ状態で30分ほど蒸らします。
蒸らしが終わったら、蓋を開けて中身を見てみましょう。
クッカーの底に焦げ付くことなく、上手に炊飯ができました!
バーナーパッドを使用しておもちを焼いてみた
続いて、バーナーパッドを使っておもちを焼いてみます。
カセットコンロの炎を極弱火にして、バーナーパッドを乗せ、その上におもちを乗せて焼きます。
3分ほどしたら裏返して、裏側も3分ほど焼きます。
おもちが焼きあがりました!赤外線の炎のおかげで、外側はパリパリ、内側にはしっかりと火が通っています!
さいごに
バーナーパッドを使えば、初心者でも焦げ付かせることなく、おいしいご飯を炊くことができます。バーナーの炎を遠赤外線の炎に変えることができるため、バーナーの上で直接焼くのに不向きな食材もうまく焼くことができます。キッチンセットに組み込めば大活躍するので、持っていて損は無い道具ですよ!ぜひおためしくださいね。