子どもと一緒に釣りに行くために必要な心得
子どもと一緒の釣りで大切なことは、「みんなが安全に楽しめること」。だけど、子どもが海に落ちないように、川で溺れないように、安全を確保することが第一なので、「楽しむ」のところが意外と難しいように思います。
筆者も子どもの頃、父によく釣りに連れて行ってもらいました。3人姉妹が釣竿をもつと、父はエサのゴカイをつけては釣れた魚を取り外すことに忙しく、父自身が魚を釣り上げている姿が記憶にありません。父は魚釣りを楽しめていたのだろうか…?
子どもと一緒に釣りに行くと、どうしてもパパさんが子どものサポートに奔走しがちになります。わが家では娘が5歳になった頃から、家族での釣り経験を重ねてきました。そんなかなで、「こうすればよかった!あれ持って来ればよかった!」のメモを、わが家流の「子どもと一緒に釣りを楽しむ方法」としてまとめてみました。
これからお子さんと釣りに行ってみようと考えている方に、読んでいただけると嬉しいです!
釣りに出かける事前準備をしよう!
釣り場選びのポイント
- 砂浜や海岸など、釣り以外にも散策できる場所があるところがオススメです!
- 足場が広く安定性があるところ(イスやレジャーシートで座れるスペースがあると、ゆっくり魚を待つことができます)
- トイレが近くにあるところ(トイレットペーパーが設置されていない場合や切れている場合もあるので、ティッシュなどの持参を忘れずに!)
※最初から釣り道具を買い揃えなくても、海釣り公園のような施設では、竿を貸し出してくれるところもあります。レンタル用品で、まずは気軽に釣りを体験してみるのもオススメです。
釣りの服装
- 帽子
- 長袖シャツ・長ズボン
- 動きやすい靴(長靴など)
- 海風・防寒対策にはおれる上着(フード付きは突然の雨にも重宝する)
夏でも長袖Tシャツ、長ズボンを着用しましょう。
以前、真夏の防波堤で釣りをする際、ビーチサンダルに半袖短パンで釣りに臨んだパパさんは、腕も足も日焼けでヒリヒリ大後悔となりました。
また、暑い日でも海風で体感温度が下がることがあるので、風除けのウインドブレーカーのようなものを準備しておくとよいです
足元は、サンダルではなく靴をオススメします。日焼けと安全対策のため、長靴か運動靴がオススメです。ゴツゴツした岩場も歩けるし、釣り針やトゲをもった魚から体を守ってくれます。
持ちもの
釣り用の持ちもの
- 釣竿
- リール
- 釣えさ
- 仕掛け
- 魚ハサミ
- クーラーボックス
- 氷
- ジップロックなどの保存袋(釣った魚をシメて入れる)
- 軍手
- ウェットティッシュ
- タオル
- 子ども用ライフジャケット
- 水分補給用の飲料も忘れずに!
去年家族で釣りに行きはじめた頃、子ども用に「がまかつ」のうきまろッド&リールとうきまろウキウキベストを購入して使っています。デザインが可愛くて娘が気に入っています。
子どもと一緒に楽しむための持ちもの
- 折りたたみイス
- レジャーシート
- 折りたたみバケツ
- 虫かご(飼育ケース)
- タモ網か虫捕り網
- 紙コップなどの空容器
- ポリ袋
- ゴミ袋
- トング
- 砂場遊びセット
- おやつ・軽食
- 着替え
- サンダル
- タオル(多めにあると安心です)
釣りをしていると、わが家のみんなはお腹が空きます。コンビニを探しておにぎり買ってくる……となるものの、近くにお店がないところも多いので、おにぎりやパンなど軽食を持っていくと安心です。大人用の珈琲も水筒に入れて持参します。海を眺めながらの珈琲タイムも最高です!
子どもと一緒に釣りを楽しむための3つのコツ
1:みんなで役割分担する
子どもと一緒に釣りに行くとき、わが家はもっぱらアジを狙ってのサビキ釣りです。
理由は、餌を入れるのが簡単なのと、釣り方も簡単だからです。餌を仕掛けカゴに入れたら、海にポトンと落としておけばよいので娘も自分でやっています。
パパさん自身も釣りを楽しめるよう、餌つけなどの役割を分担しています。
サビキの仕掛け作る(パパさん担当)
チューブのエサをサビキのカゴに入れる(娘が担当)
昔は匂いが強烈だった釣りエサも、初心者や子どもにも使いやすいアイテムとして開発された「アミ姫」のように便利なものが販売されています。
ネット購入もできるので、朝からエサを買いに釣具屋さんに寄ったり、家の冷凍庫に大きなエサの塊を入れておく必要もありません。
サビキの針にエサをつける(筆者が担当)
針のエサはつけたり、つけなかったりです。仕掛けのカゴにもエサを入れているので、針にエサをつけていなくても釣れたりします。なかなか釣れない時は、ちょっと面倒ですがエサをつけます。
2:釣れるまで黙って待つ
わが家では、いつも娘が一番に釣ります。邪神がないのが良いのか……竿を無駄に動かさず、じーっと待つことができます。
なぜそんなに釣れるの?とコツを聞いたところ「釣れるまで黙って待つ」と。大人が言う通りにやっているだけとのことでした。
子どもの竿に魚がかかったら、大人がヘルプしましょう。
3:子どもが釣りに飽きたときのグッズを用意しておく
バンバン魚が釣れていたら飽きる暇がないのかもしれませんが、いつもは釣りをはじめて1〜2時間くらいで子どもが釣りに飽きてきます。大人はまだまだ粘りたいところです。
そんなとき、砂浜や海岸が隣接している釣り場であれば、子どもが生き物や貝殻を探したり、砂場で遊んで過ごすことができます。
わが家流の「子どもと一緒に釣りを楽しむコツ」の最重要ポイントは、釣りだけではなく、海での水遊びやピクニックを想定した準備をしていくことです!
子どもと一緒に釣りをして学ぶこと
釣れた魚を料理していただきます。新鮮な魚はやっぱり美味しいです。
いつもは刺身を食べない娘も、この日は自分で釣った鯵の刺身を醤油につけて食べてみました。「コリコリして美味しい」とおかわりしていました。
自分たちで食べれる分だけ釣って、生命をいただく。単純なことですが、とても大切な体験だと感じます。
子どもと一緒に釣りに行くと、海を漂うビニル袋、防波堤に残された釣り糸やビニルごみ、ペットボトルごみを目の当たりにします。
「魚たちが生きている海を汚したらダメだよね」「ゴミは持って帰らなくちゃね」との会話が自然と生まれてきます。
よく耳にするマイクロプラスチックやSDGsという言葉を、リアルに感じることもできます。
子どもと一緒に魚釣りを楽しむことで、魚を育んでくれる豊かな海に思いを馳せる。そんな休日も、なかなかよいものですよ。
【参考記事】海釣り初心者の女子と「防波堤釣り」へ!必要な道具と3つの釣り方