■8月の調査(8月11日~8月12日)
<参加者> 会員 原田さん 遠藤さん 山川さん 宍戸さん 一般参加 原田さん(息子) 森井さんと小学生のお子さん2名。
私がインターナショナル・アパラチアン・トレイルで四苦八苦している頃、トレイルの調査は、会員以外にも参加者が集まり、山の日にちなんで8月11日になりました。
蔵王温泉から地蔵岳への祓川ルートを真夏でも楽しく歩けるのか、そのペースはどれほどなのか。これがテーマでした。
蔵王エリアは、YLTが想定しているルートの中で一番標高が高いエリアになります。森林限界線が続くことになります。体力的にどうか? 今回は、実際に県外から来た方が歩くことを想定して、公共交通機関でアクセスした場合の到着時間を考慮して出発したそうです。
暑さが苦にならないように、ゆっくりとしたペースで熊野岳を登り刈田岳を通過し、ゲレンデを歩いてお清水の森を抜け、蔵王坊平のペンション村へ。
いつもお世話になっている、ペンションアルムさんに一泊して、翌日は、1日目の夕方から参加の森井さんと小学生のお子さん2名も参加し、ペンション村からシャトルバスやロープウェイを利用して、地蔵岳に登り、蔵王温泉へ降りるルートでした。
この蔵王エリアも複数の登山道があることから、非常に難しいエリアでもあります。今回は、ゆったりとしたペースで、調査というよりも参加者全員が自然を楽しめたようです。山の日にぴったりな調査になって良かったと思います。
調査から数日後、参加された森井さんからのメッセージが届きました。以下、メール原文をご紹介します。
《この度は娘たち共々、大変お世話になりありがとうございました。お陰さまでいい山旅、山遊びになりました。トレランや高山に登ることも刺激があり楽しいことではありますが、コースタイム以上のペースでゆっくり歩けることにはそうすることでしか味わえないのんびりした楽しい時間がありました。ますます山が好きになりました。
また、山ではよく一期一会といいますが、皆さんに出会えたことも何かの縁と感じます。素敵な方ばかりでそのことが今回の旅をより楽しいものへとして下さったと感じております。出会いに感謝です、ありがとうございます。
山形トレイル、山形らしいのどかで雄大なものが、長く引き継いでいけるようなものが完成するといいなと思います。遠方にいますのでなかなか協力できることは少ないかと思いますが、また機会がありましたらよろしくお願いします。》
私も、インターナショナル・アパラチアン・トレイルを歩きながらこのメールの件を聞いて元気をいただきました。
トレイルは道を繋げるだけでなく、地域や人を繋ぐことになるのだと改めて実感しました。
これからも、色々な方にご協力頂きながら進める事の重要性を感じた出来事でもありました。
さて、どうして7月の調査を飛ばして、8月になったのでしょうか? 7月は、第2回目の女子部の開催があったからでした。この女子部の開催に関しては、今回いろいろと会員の中でも衝突があったとか。
そんな顛末は次回にでも。
つづく
Profile 斉藤正史
山形県在住
LONG TRAIL HIKER
NPO法人山形ロングトレイル理事
トレイルカルチャー普及のため国内外のトレイルを歩き、山形にトレイルを作る活動を行う。
ブログ http://longtrailhikermasa.blog.fc2.com/
山形ロングトレイル https://www.facebook.com/yamagatalongtrail