新穂高ロープウェイに乗って、ダイナミックな絶景と季節の変化を同時に楽しんだ!
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    2022.05.30

    新穂高ロープウェイに乗って、ダイナミックな絶景と季節の変化を同時に楽しんだ!

    標高2,156m、新穂高ロープウェイの終着駅

    標高2,156m、新穂高ロープウェイの終着駅は東京の真冬より寒い気温マイナス1度Cでした。

    気軽に北アルプスを満喫できる新穂高ロープウェイ

    新穂高ロープウェイは岐阜と富山と長野の県境に位置し、あたりには3,000m級の山々がそびえ立つ日本のとりわけ山深い地帯にあります。「登山をしない人でもロープウェイに乗れば気軽に大自然を満喫できる」と聞き、以前から行ってみたかった場所のひとつでした。

    そして、先日のGW。夫の実家がある石川県は金沢に1年半ぶりにキャンピングカーで帰郷する途中、立ち寄ってみることにしました。

    鍋平高原散策マップ

    赤い丸を付けた駐車場にキャンパーを停めました。

    2本ある新穂高ロープウェイ、駐車場は?

    新穂高ロープウェイには第1ロープウェイと第2ロープウェイの2本があります。麓の「新穂高温泉駅」から第1ロープウェイと第2ロープウェイを乗り継いで、てっぺんの「西穂高口駅」を目指すもヨシ(通しで片道所要時間約25分)。ちなみに私たちは最初にトレッキングを楽しみたかったので、真ん中あたりにある第2ロープウェイの乗り口「しらかば平駅」そばのパーキングに停めました。

    新穂高ロープウェイのWEBには駐車場の混雑状況がリアルタイムで掲載されています。お出かけ前にチェックするのもいいと思います。今回私たちが停めた第2ロープウェイ付近の方が麓のパーキングよりも広いため停めやすそうでした。

    まずは「鍋平高原自然散策路」でウォーミングアップ

    林の様子

    てっぺんを目指す前に、少しだけ身体を動かしましょう。

    新穂高ロープウェイ周辺には、何本ものトレッキングコースがあります。所要時間約3~4時間かけて西穂丸山を登頂するルートとか、約4~5時間かけて上高地へ抜けたりとか。大きなバックパックからヘルメットをぶら下げて、本格的な雪山登山の装いをしている旅行者の姿を何人も見かけました。深い雪が残る山々を歩くのは、3歳の次男がいるわが家には当然ハードルが高く。1時間くらいで森林のなかを散策できる全長2.3kmの「鍋平高原自然散策路」を歩くことに。これが本当にいい道だったのです!

    「スタンプラリー」に参加

    無料で入手したスタンプ帳

    しらかば平駅2階のインフォメーションか、ビジターセンターでスタンプ帳が入手できます。

    コース内には5か所にスタンプが設置してあり、すべてスタンプを集めるとビジターセンターで参加賞をいただけるようです。ハイ、私は単にスタンプだけ集めて、プレゼントはもらい忘れましたが…。どんな参加賞が準備してあったのでしょうかね! 皆様はお忘れなく。

    スタンプを押す子ども

    兄弟で交代ばんこでスタンプを押していました。

    この日9歳になった長男と、3歳の次男はスタンプが設置してある「百葉箱」を見つけるのに盛り上がっていました。こういうのも山歩きを楽しむキッカケのひとつだなぁと。プレゼントはもらい忘れましたが…(ゴメンね)。

    山のなかは少し涼しくてトレーナーくらいがちょうどよかったです

    2022年5月3日。下界はまさに「初夏の陽気」で半袖でしたが、山の中は少し涼しくてトレーナーくらいがちょうどよかったです。

    芽吹いたばかりの新芽がかわいかった

    厳しい冬を乗り越えた新芽たちが、ホヤホヤしていてかわいかった。

    あちこちにあったクマよけの鈴

    自然散策路はクマの生息地です。あちこちにクマよけの鈴がありました。

    トレイルからは槍ヶ岳や笠ヶ岳、焼岳が見えたり、鬱蒼としたり、子どもたちはクマにビビって鈴を鳴らしまくっていました(笑)。「でもさ、だいたいクマに遭うのは単独で山に入っている人だから大丈夫よー」なんて言いつつ、もしクマにバッタリ遭遇したときのレクチャーもしながら(遭ったことはありませんけど知識だけ。目をそらすな、背中を見せるな、じりじりと後ずさりしろ、etc…)、楽しく山歩きしたのでした。なによりすれ違う人がほぼゼロ! 本当にGWなの!? 贅沢な時間に驚いたりして。

    山道は足元がふかふかで気持ちよかった

    足元がふかふかで気持ちよかった。山のにおいも最高!

    山道を走る子ども

    そりゃ走りたくもなります。

    転んでも痛くない

    転んでも痛くない(笑)。

    スタンプ5つをコンプリート

    5つのスタンプをコンプリート。気持ちいい時間でした。

    新穂高ロープウェイへ

    第2ロープウェイは日本で唯一の2階建て

    第2ロープウェイは日本で唯一の2階建てだそうです。

    ロープウェイ乗り場がある「しらかば平」駅へ歩く

    ロープウェイ乗り場がある「しらかば平」駅へ向かいます。どこを切り取っても絶景!

    駐車場から、しらかば平駅へ上っていく行く途中には、ドッグランがありました。

    しらかば平駅構内

    しらかば平駅構内。とてもきれいな駅舎でした。

    私たちが着いたのは14時くらい。ちょっと中途半端な時間帯のせいか、GW中でしたがそこまで混んでいませんでした。

    高低差848mを約7分で上がります

    高低差848mを約7分でガガっと上がります。

    換気中の窓からは、冷たくて気持ちいい風が吹き込んできました。飛行機などもそうですが、私は一気に「縦移動」したときに見える景色が大好きです。ふだん見慣れない3Dの世界にワクワクしてきます。

    ロープウェイから見る景色

    行きはロープウェイ1階の後方左窓側に、帰りは2階の後方右窓側をキープしました。個人的な意見ですが、帰りの2階後方右窓側の方がより景色が開けてきれいでした。

    展望台で記念撮影

    展望台に上がってみました。ミシュラン二つ星の大パノラマ!

    コンパクトに袋詰めしてきた真冬用のアウターの出番です。着込んで建物の外に出ると気温マイナス1度C。風もやや強く、裏起毛のスウェットパンツを着ていましたがスースーしました。でもそんな気温差もなんだか心地よく、何より宇宙が透けて見えるような青い空が本当にキレイ。

    さっき私たちが乗ってきたロープウェイとすれ違う

    さっき私たちが乗ってきたロープウェイが下り始めたところでした。あっという間にいなくなっちゃった。

    日本一標高の高いところにある常設ポスト「山びこポスト」

    日本一標高の高いところにある常設ポスト「山びこポスト」。

    西穂高口駅の外に出ると、すっかり雪景色

    西穂高口駅の外に出ると、すっかり雪景色でした。アイゼン装着の登山客がザクザクといい音を立てて山に入っていきます。

    しらかば平駅周辺の見どころ

    しらかば平駅2階にあるベーカリーショップ「アルプスのパン屋さん」

    しらかば平駅2階にあるベーカリーショップ「アルプスのパン屋さん」。ロープウェイを下車すると、いい匂いがお出迎え。

    今回私たちがクルマを停めた、しらかば平駅周辺では、大人気のベーカリーをはじめ、飛騨牛コロッケや飛騨牛串をほおばっている観光客の姿を見かけました。表にベンチがたくさんあるので、カラッと晴れた山の空の下で食べても気持ちよさそう。

    しらかば平駅前にある新穂高ビジターセンター「山楽館」

    しらかば平駅前にある新穂高ビジターセンター「山楽館」。併設されている露天風呂「神宝乃湯」。目の前の広場には無料の足湯がありました。

    山楽館に展示された剥製

    山楽館に入ってみると、このあたりに生息する動物の剥製などが展示してあり、北アルプスの山々の楽しみ方や、奥飛騨の自然について学ぶことができます。ガイドウォークなどの各種イベントも開催しているそうです。

    私たちの旅はいつでもゆるりと。朝早くからトレッキング! とか絶対にやりません(笑)。前夜は中央道の諏訪湖SAで仮眠しました。お昼前くらいにしらかば平駅近くの駐車場に着き、キャンピングカーで軽く腹ごなし。12時半ごろから鍋平高原自然散策路をのんびり歩き始めました。14時くらいに第2ロープウェイでてっぺんまで行き、深呼吸したり景色を楽しんで、15時くらいにゆるゆると日本海の夕陽に向けて走り出したのでした。

    新穂高ロープウェイ情報

    第1ロープウェイ

    新穂高温泉駅~鍋平高原駅
    全長573m、移動時間約4分/毎時00分、30分発

    第2ロープウェイ

    しらかば平駅~西穂高口駅
    全長2,598m、移動時間7分/毎時15分、45分発

    おもな料金など

    • 第1・第2通しで乗った際の往復料金は、3,000円(13歳以上)、小学生1,500円。
    • 第2のみの往復料金は、2,900円(13歳以上)、小学生1,450円。
    • 飲食や買い物チケットが付いたお得なセット料金もあります。
    • 季節によって始発・終発時間が異なります。

    新穂高ロープウェイ https://shinhotaka-ropeway.jp/

    私が書きました!
    旅のエッセイスト
    国井律子
    1975年東京生まれ。大学卒業後ラジオレポーターなどを経て二輪雑誌でエッセイスト・デビュー。現在は、オートバイのほか、旅、クルマ、自転車、サーフィン、スノーボード、アウトドアなど多趣味をいかしたエッセイを執筆中。ハーレーダビッドソン/スポーツスター1200xl、HONDA XR230、キャンピングカー所有。自転車はデローザ、寺田商会/minidisk、電動アシスト付きママチャリ。旅が好きなのと同時に、おうちも大好き。家での一番の趣味は収納。いかにラクするか考えること、「時短」という言葉も大好き。嫌いな言葉は「二度手間」。インテリア、ネットショッピング、お取り寄せグルメ・酒、手抜きおつまみ作りに熱心。「痩せたい」というのが口癖。飼い犬はボストンテリア。ふたりの男児の母でもある。https://ameblo.jp/kuniritsu/

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