気づけば気温がますます上がり、もう少しで夏に入ろうとしている。長期休みにキャンプを計画する人も増えてくるこの時期、準備は進んでいるだろうか。
夏キャンプの必須品のひとつが、食材やドリンクを保冷するクーラー。ピンキリまであるこのカテゴリーで、2022年に発売されたばかりのスゴそうなものを発見。実際に手にする機会があったので、試してみた。
今季大注目!高級クーラーと見た目変わらず
今回紹介するのは、新潟発のホームセンター・コメリが展開するPBブランド「ナチュラルシーズン」のハードクーラー。海外ブランドの人気クーラーに引けを取らない見た目で、ベージュというトレンドにしっかり寄せているカラーリングも特徴である。
外寸はW63.3×D35×H33.6cmで、内寸はW47×D23.7×H23.6cm。残念ながら2Lペットボトルを縦には入らないが、それでも幅が47cmもあるので1泊分のファミリーキャンプの食材もしくはドリンク入れには十分だろう。
容量は約25Lで、本体は冷気を逃さない構造となっており、本体の断熱ウレタンは約4.5cmと厚め。メーカーによると3〜4日間保冷力が保てるようになっている。
また、フタを開けた感覚として、このタイプのハードクーラーは本体から90度くらいしか開かず、中からものを取り出す際に振動で急に閉まらないか不安になることがある。
それに対し、同ブランドのクーラーは120度くらいまですんなりと開けることができ、ものを取り出す際もフタが閉まる心配がないのは便利だと感じた。
気になるバックル(フタを閉める部品)は、指を引っ掛けるT字型までは他とほぼ変わらないが、本体の出っぱりに引っ掛けるところが他とは異なり、これによりサクッと開けることができた。
高級ハードクーラーのバックルは、本体にしっかりと固定されるため硬いことが多い。それによって確実な密閉性を実現できているのだが、あまりの硬さに力があまりない人にとっては開け閉めが大変というデメリットもある。それを克服したデザインが魅力だ。
以上のように、見た目だけでなくディテールにおいても高級クーラーが備える機能を持っている。
実際に1泊のキャンプで使ってみた
クーラーで大事なのはやはり保冷性! ということで、実際のキャンプで使用してみた。今回は屋根のあるコテージのベランダに1日放置し、どのくらいの保冷性があるか確かめてみた。収納したのはビールと2Lペットボトル、これに板氷を収納。
初日は雨が降り、気温は最高気温が21度C。翌日は晴れ間がちらつき、最低気温は16度Cで最高気温は19度Cとなった。飲み物を収納したため、開閉頻度は多く、数時間に1回は開けることが多かった。
翌日の昼に板氷をチェックすると、半分以上は溶けた結果となった。初夏の気温としては高くなかったため、思ったより氷が溶けた印象だった。しかし、中の保冷状態は続いており、氷も完全になくなってはいなかったので、クーラーとしての機能は問題なく果たせていた。
使ってみた感想と気になったこと
今回1泊のキャンプに使ってみて、印象に残っているのが知人から「それ、どこのブランドのクーラー?」と質問されたこと。カラーリングと洒落た見た目で、気になる人もいることがわかった。もちろん値段を伝えたところ驚いていたのは言うまでもない。
しかし、氷が思ったより溶けていたのは気がかりだった。本体の厚みは4.5cmと厚く、裏フタにはゴムパッキンが付いており密閉性は問題ないように感じたが、フタのバックルがサクッと開けられるということは、それだけ密閉性も劣ってしまうのだろうか。
また、これはハードクーラー全般に言える話なのだが、積載でスペースを多くとってしまうのが気になった。筆者のクルマだと真ん中にドンッと置いてしまうと、テントは後部座席に置くことになり、積載の方法を考える必要があった。
手頃にスタイリッシュなクーラーを使いたい人におすすめ
気になる点はあったが、結論としては1万円台でベージュカラーのおしゃれなクーラーが買えると思えば、十分にコスパはいいと感じた。もし保冷性を上げるなら、地面に直接つけないようにスタンドを敷き、日陰に置くようにするといいだろう。
なお、季節品につき売り切れの場合があるとのこと。気になる人はぜひ使ってみてはいかがだろうか。
※使用環境・開閉頻度によってクーラー内温度に変化が見られる場合があります。
商品概要
ナチュラルシーズン「ハードクーラーボックス 25L」
- 価格:¥14,800
- 外寸:W63.3×D35×H33.6cm
- 内寸:W47×D23.7×H23.6cm
- 容量:25L