夜の冷え込みも落ち着き、「そろそろ保温力が高い寝袋を奥へ片付けよう」と思っている方も多いのではないでしょうか。
そこで悩むのが、寝袋のお手入れ方法や洗濯の仕方です。正しくケアできていないと、カビが生えたり、劣化を早めたりしてしまう可能性も……。
そこでこの記事では、寝袋を洗濯するタイミングや具体的な手順、注意点などを紹介します。
基本は陰干し!タイミングをみて洗濯すべし
寝袋の基本のケアは、しっかりと乾かすことです。使用後はできるだけ早めに、風通しのいい場所で陰干ししましょう。
丸洗いをするのは、一般的に30〜50回使用したタイミングだといわれています。
つまり年間10泊使用しても、3〜5年は洗濯をする必要がないということです。寝袋用のインナーシーツを使っている場合は、もっと少なくてもいいかもしれません。
しかし、
- 嫌なにおいがする
- 汚れが目立つ
- 薄くなった
- 保温性が落ちた
などのサインがあれば、使用回数が少なかったとしても洗うといいでしょう。
寝袋を洗濯するときの注意点
洗い方を間違えると、劣化が早まることがあります。
実際に洗濯をする前に、以下のことをチェックするようにしてください。
洗濯表示タグに従う
衣類と同様に、ほとんどの寝袋には洗濯表示タグが付いています。
このタグには、
- 洗濯機推奨か、手洗い推奨か
- 乾燥機は使用できるか
- 液温の上限温度
- 干し方
などさまざまな情報が書かれています。
製品によって細かい取り扱い方法が異なるので、洗濯をする際は洗濯表示タグの指示に従ってください。
中綿の素材によって洗剤や洗濯方法を変える
中綿は一般的に、ダウンか化繊です。
ダウンは特にデリケートな素材のため、手洗いがベター。洗剤は、ダウン専用のものを使用します。
また、湿気が残るとカビや悪臭が発生しやすいです。乾燥機の使用ができるものなら、乾燥力が高く大物も乾かしやすいコインランドリーの乾燥機を利用するのもいいでしょう。
化繊の寝袋は、洗濯機で丸洗いできるものが多いです。しかし、基本的に乾燥機は使用できないため、陰干しでしっかりと乾かしましょう。
寝袋の洗い方
ダメージを最小限におさえるためには、手洗いをするのがおすすめです。
具体的な方法を見ていきましょう。
1.砂やほこりなどの汚れを払う
土は、乾いている方が落としやすいです。ふるったり、ブラシでこすったりしてある程度汚れを落としましょう。
2.押し洗いをする
浴槽に約30度Cのお湯を15cmほどためて、中性洗剤を入れます。
ジッパーを閉めた寝袋をつけて、足で踏んで汚れを押し出します。
汚れが気になるときは、このまま1時間ほどつけ置きしてもいいでしょう。
3.脱水する
排水し、踏んだり押したりして、ある程度水を切ります。
4.洗濯機で仕上げ
くるくると丸めて洗濯ネットに入れ、すすぎと脱水をします。
洗濯機の仕様などですすぎと脱水ができない場合は、浴槽ですすぎと脱水をしてください。洗剤残りがないように、濁りがなくなるまでお湯を入れ替えましょう。
5.乾燥
風通しの良い日陰で乾かします。数時間ごとに裏表を返して、満遍なく湿気が逃げるようにしましょう。
乾くまでに時間がかかると生乾き臭の原因になるため、必要に応じてサーキュレーターや扇風機を使うのがおすすめです。
触ってみて乾いているように見えても、中の方に湿気が残っている場合があります。4〜5日は干しっぱなしにして、完全に乾かしてください。
清潔な寝袋で快適な睡眠を。
寝袋は頻繁に洗濯すると、かえって劣化してしまいます。洗濯をするタイミングを見極めて、正しく丸洗いをすることが大切です。
また、実際に洗濯する前には、中綿の素材や洗濯表示タグを必ず確認しましょう。
正しくケアした寝袋で、キャンプ場で気持ちよく寝られるようにしたいですね。