2022年8月11日の山の日に、「日本3百名山ひと筆書き~Great Traverse3~」達成の田中陽希氏の講演が、千葉市民会館で行なわれる。主催は房総の山復興プロジェクト。一般社団法人千葉県山岳・スポーツクライミング協会、千葉県勤労者山岳連盟、公益社団法人日本山岳会千葉支部が立ち上げたプロジェクトだ(写真は田中陽希氏)。
甚大な被害を受けた、2019年の台風15号と19号。崩落や倒木などで一時は立ち入ることすらできなかった房総の山々が、約3年の歳月をかけて元に戻りつつある。BE-PAL本誌でもおなじみの吉野時男さん(アウトドアショップ ヨシキ&P2)に、プロジェクトについて話を伺った。
房総の山復興プロジェクトとは
2019年の台風15号と19号により甚大な被害を受けた房総の山々。未だに「千葉の山はまだ登れないのでは」「復興していないので登れない」と、他県の人だけでなく、千葉の登山愛好家の中でもそう思っている方が少なくないです。台風被害で歩けるのかどうか、歩いていいのかと疑問を持つ方や、そもそも千葉の山ってどこを歩いていいのかよくわからないという人も。
千葉の山は日本で一番最後に紅葉をし、冬に花が咲き、海が見えるトレイルがあり、富士山も見えます。高い山がない代わりに、多くの細かな谷が形成され、適度なアップダウンのある素晴らしいトレイルがいくつもあります。そんな千葉の山はハイカーだけではなく、トレイルランナーの方にも楽しんでもらえるフィールドです。
房総の山復興プロジェクトは、千葉の山の魅力をいろいろな方に知っていただき、大いに楽しんでもらいたいという想いで活動をしています。
一般社団法人千葉県山岳・スポーツクライミング協会 普及委員長 吉野 時男(アウトドアショップ ヨシキ&P2)
田中陽希プロフィール
田中陽希(たなか ようき)プロアドベンチャーレーサー Team EASTWIND所属
北の大地にあこがれた父のひと言によって、6歳で北海道富良野市麓郷に移住。一年の大部分を雪と共に過ごし、クロスカントリースキーに没頭する。明治大学進学後もスキー部で活躍。
大学卒業後、体育教員を目指す傍らアドベンチャーレースと出会い、冒険へと人生の方向転換を図る。パタゴニアンエクスペディションレースに2010年~2013年、2016年出場。最高位は2012年と2013年、2016年の2位。チームの目標は最も過酷な国際レースでの優勝。
2014年、前人未到の挑戦として、南は屋久島、北は利尻島までの「日本百名山ひと筆書き~Great Traverse~」7800kmの旅を208日と11時間で達成。2015年、北は宗谷岬、南は佐多岬までの新たな100座を、同じく人力のみで繋ぎあわせる「日本2百名山ひと筆書き~Great Traverse 2~」8000kmの旅を222日で達成。
2018年1月から、百名山、二百名山、三百名山の計301座を人力のみで繋ぎあわせる集大成のプロジェクト「日本3百名山ひと筆書き~GreatTraverse 3~」を2021年8月2日に完遂させた。
房総の山復興 山の日 記念講演会
2022年8月11日(木・祝)13時~17時※会場13時20分
場所:千葉市民会館
定員:約500名
入場料:1,000円
お申し込みは下記URLから
https://www.yoshiki-p2.shop/shopdetail/000000001526/
主催
房総の山復興プロジェクト(一般社団法人千葉県山岳・スポーツクライミング協会、千葉県勤労者山岳連盟、公益社団法人日本山岳会千葉支部)
後援
後援 千葉県、鴨川市、南房総市、富津市、君津市、市原市、鋸南町、大多喜町、一般財団法人 全国山の日協議会