ソロキャンプや登山、防災用に、持っておくと安心なのが、手のひらサイズの湯沸かしセットです。
今回は、EVERNEW(エバニュー)から発売されている極小のチタンカップ「Ti 400FD Cup」をご紹介します。そして、この製品を中心に、組み合わせて作ると便利な手のひらサイズの湯沸かしセットも併せてご紹介します。
コンパクトな湯沸かしセットを作りたい方は、ぜひ参考にしていただければと思います。
EVERNEW(エバニュー)とは
EVERNEWは、登山道具やスポーツ用品を販売する日本のブランドです。
大正13年に創業された、90年以上の歴史があるアウトドア用品の老舗。
近年では日本がもつ金属加工技術を生かして生産される、極薄素材のチタン製クッカーや小物が、国内外から注目を集めています。
EVERNEWのTi 400FD Cupの特徴
まずは、EVERNEWのチタンカップ、Ti 400FD Cupの特徴をご紹介します。
素材は極薄のチタン
Ti 400FD Cupの素材であるチタンは軽量で、アルミの約6倍の強度があります。また、耐食性が非常に高い素材です。耐食性とは、サビにどれだけ強いかということを意味します。
チタンの耐食性は他の金属と比べてずば抜けて高いので、Ti 400FD Cupは水に長時間つけたり、海水に入れたりしても錆びつきません。大事に使用すれば長い期間、使用することができます。
また、Ti 400FD Cupは製造工程に熟練の職人が入ることにより、チタンを0.3mmという極薄の状態に加工することに成功しています。そのため、Ti 400FD Cupの重量はなんと50g。Mサイズの卵1個とほぼ変わらない重さとなっています。
カップとしても鍋としても優秀
Ti 400FD Cupは400mlの容量があり、マグカップとしても鍋としても使える優秀なカップです。
150ml、250mlの位置に目盛りがあるので、計量カップとしても使用することができるのも嬉しいポイント。
持ち手部分は折り畳み式になっていますが、この折り畳み部分の作りが秀逸です。
開くと、開いた状態でピタッと固定されます。使用中に勝手に折り畳まれてしまうことがないので、中身をこぼすことがなく、非常に扱いやすいのです。
また、持ち手部分にはシリコンが巻かれているため熱くなりづらく、火にかけた直後でも持ち上げることができます。
Ti 400FD Cupを中心に組み合わせた湯沸かしセット
Ti 400FD Cupはこれまで紹介した特徴に加え、湯沸かしセットを作るのに適していることが最大の特徴である、と筆者は考えています。
今回は、一例として普段筆者がアウトドアに持って行っている、Ti 400FD Cupを中心に組み合わせた湯沸かしセットを紹介します。
セット内容
- カップ大:EVERNEW Ti 400FD Cup
- カップ小:EVERNEW Ti Demitasse 220 FH
- 蓋:EVERNEW mulTiDish
- ゴトク:EVERNEW チタンゴトク TriveTi
- アルコールバーナー
- ライター
- アルコールを入れたボトル
筆者はカップ、蓋、ゴトクをEVERNEWのチタン製品にして湯沸かしセットを組んでいます。このような組み方をすることで、以下のようなメリットがあります。
なお、今回写真に使用している筆者私物のTi 400FD Cupの品番はEBY265R、Ti Demitasse 220 FHの品番はECA614のものです。この2つは廃番商品ですが、容量、形状、サイズなどのスペックが同じものが、別の品番で新たに販売されています。
新しいTi 400FD Cupの品番はECA530、Ti Demitasse 220 FHの品番はECA543で、新品を購入する事ができます。
ほぼすべてがカップの中に収納できる
ご紹介したようなセット内容にすると、湯沸かしセットのほぼすべてをTi 400FD Cupの中に収納することができます。
チタンゴトク TriveTiをTi 400FD Cupの底に入れ、その上にアルコールバーナーを入れたTi Demitasse 220 FHを入れます。そしてmulTiDishで蓋をします。
蓋のmulTiDishは、Ti 400FD Cupと同じEVERNEW製品。カッチリ閉じることができるので、綺麗に収納できます
個人的には全ての道具をひとまとめにして収納したいのですが、アルコールを入れたボトルとライターは、容量の関係でTi 400FD Cupの中に収納することができないのが、少し悔しいところです。
軽量でコンパクト
湯沸かしセットを構成するEVERNEWの製品は、非常に軽量なチタン製なので、全てまとめても総重量は約226gほど。これは、漫画の単行本1冊と同じぐらいの重さです。
また、セットはTi 400FD Cupの中に収納されていますので、手のひらに収まるサイズなのも特徴です。
ちなみに、EVERNEWからはチタン製のアルコールバーナー「Ti アルコールストーブ」が販売されています。
Tiアルコールストーブはチタン製で非常に軽量なため、湯沸かしセットに使うアルコールバーナーをTi アルコールストーブにすれば、筆者のセットよりも軽い総重量約160gになり、さらに軽量化を図ることができるのでおすすめです!
コンパクトな湯沸かしセットはこんなときに便利
湯沸かしセットは、以下のようなときに便利です。
キャンプでのサブの火器としておすすめ
キャンプで調理をするためのメインのバーナーは、ガス缶やガソリンを燃料とする、火力のあるバーナーがおすすめです。アルコールストーブを使用する湯沸かしセットは火力が弱い上に、火力の調節も難しいので、メインのバーナーとしては適しておりません。
そのため、メインのバーナーに故障があった場合の予備バーナーとして、湯沸かしセットを携帯することがおすすめです。アルコールストーブは仕組みが単純なので、滅多に故障しません。
普段のお出かけや登山に
登山やトレッキングなどで、お湯を沸かすだけの調理しかしない場合にも、湯沸かしセットはおすすめです。
必要な湯量はカップ麺は300〜400mlほど、アルファ米は160mlほど、コーヒーやフリーズドライのスープは100〜200mlほどです。今回紹介しているTi 400FD Cupは最大400mlの容量があるので、ほとんどのインスタント食品の調理に対応できます。
写真は、筆者が普段愛用している携帯や財布などを入れている肩掛けバッグです。湯沸かしセットはかさばらないので、普段から持ち歩いています。コンビニでおにぎりとカップ麺を買い、公園で湯沸かしをしてプチキャンプ気分を味わう、ということができます。
ちなみに、筆者が湯沸かしセットに使っているTi Demitasse 220 FHは、容量が220mlなのでコーヒーなどを飲むのにぴったりなサイズです。
Ti 400FD CupとTi Demitasse 220 FHの2つのカップを使えば、インスタントコーヒーだけでなく、ドリップタイプのコーヒーを入れることもできます。
防災用の備品として
コンパクトな湯沸かしセットは防災用の備品としても最適です。防災袋に入れておけば、いざという時に安心です。
アルコールストーブの燃料であるアルコールは薬局でも手に入るため、災害時でも入手しやすい燃料です。
キャンプでは小皿に
Ti 400FD CupやTi Demitasse 220 FHは湯沸かしに使うだけではなく、料理の小分け皿や、おつまみを入れる小皿としての使用も便利です。
蓋のmulTiDishも小皿として使用できます。
さいごに
EVERNEWのチタン製品Ti 400FD Cupと、Ti 400FD Cupを中心として組んだ、軽量でコンパクトな湯沸かしセットのご紹介でした。
キャンプや登山、日常のちょっとしたシチュエーションでも活躍します!
皆様も参考にして、小型の湯沸かしセットを組んでみてくださいね。
エバニュー EVERNEW
Ti 400FD Cup
サイズ:外径95 x 深さ58mm
容量:400ml(目盛付き)
質量:50g
素材:チタン(国内製造)
取っ手部シリコンチューブ付き
品番:ECA530
エバニュー EVERNEW
Ti Demitasse 220 FH
サイズ:径75 x 深さ55mm
容量:220ml
質量:42g
素材:チタン(国内製造)
取っ手部シリコンチューブ付き
品番:ECA543