キャンプ中に意外と困るのが、シャワーを気軽に浴びられないことでしょう。一泊ならまだしも、連泊をする場合は大きな問題です。キャンプ中にシャワーを浴びる方法や、おすすめのシャワーグッズを紹介します。キャンプをより快適に楽しみましょう。
アウトドアでシャワーを利用するには?
アウトドアでシャワーを浴びることは可能です。シャワーを浴びれば汗を流せるだけでなく、寝袋といった肌に触れるキャンプギアを清潔にたもてます。
ただし、石けんやシャンプーは専用の施設以外では使えないので、注意が必要です。アウトドアでシャワーを浴びるためのアイデアを三つ紹介します。
簡易シャワーを利用する
簡易シャワーは持ち運びが可能なシャワーのことです。タンクとノズルが付いているだけのシンプルなものから、即席でシャワールームを作れるものまで幅広い商品が販売されています。
簡易シャワーがあれば、いつでもどこでもシャワーが浴びられるため、キャンプだけでなく海水浴でも活躍するでしょう。
価格帯は幅広く、安価に手に入るものもあります。ただし、給水方法や水圧はさまざまなので、一般的なシャワーとは別物と考えた方がよいでしょう。
シャワー・お風呂がある施設を利用
シャワーを浴びるなら、入浴施設が付いているキャンプ場や近くに温泉があるところを利用するのが確実です。
お風呂があれば、ゆったりとつかって一日の疲れをいやすことができます。お風呂を目当てに訪れるキャンパーがいるキャンプ場もあるくらいです。
ただし、予約が必要な場合や利用時間が決まっていることもあるので、事前にチェックすることが大切です。近隣に温泉がある場合、キャンプ場と提携してクーポンがもらえる場合もあるので、ぜひ調べてみましょう。
シャワーを自作する方法もある
既製品である簡易シャワーを購入するのではなく、自分で作る方法もあります。自作シャワーは工夫次第で、簡易的なものから本格的なものまで作ることが可能です。
ペットボトルと100円均一で売っているジョウロキャップを使えば、手軽にシャワーが作れます。作り方は、ペットボトルにジョウロキャップを装着し、それを高い場所にひもでくくりつけるだけです。
DIYに自信がある人の中には、ドラム缶を用意して五右衛門風呂を作る人もいます。
とはいえ、初心者にとって本格的なお風呂を自作することは難しく、かといって簡易的なものもではあまり満足のいく入浴はできないでしょう。
入浴施設がある場合を除いて、アウトドアでは簡易シャワーを使うのが一番無難といえます。
簡易シャワーの選び方とメリット
簡易シャワーの購入を検討している人に向けて、選び方とメリットを解説します。
価格帯やグレードの幅は広いので、納得のいく製品を選ぶためにも、選び方の基準を知っておきましょう。
シャワーの種類で選ぶ
簡易シャワーの給水方法には、『電動式』『手動式』『つり下げ式』の大きく3タイプがあります。
『電動式』はさらに電池・充電式、電力式に分けられます。電池・充電式は電気の力で給水できることに加え、コードが不要なので持ち運びしやすい点がメリットです。広範囲にわたって散水をしたいときにも役立ちます。
『電力式』はシガーソケットやUSBケーブルから給電できるため、高い水圧でシャワーを浴びられます。
一方で『手動式』のメリットは、電力がない場所でも使えるところです。ただし、自分でポンピングする手間と水圧が電動式に劣る点がデメリットといえます。
『つり下げ式』は重力を利用して、高いところからシャワーを出すだけのシンプルな仕組みです。電力がない場所でも使えることに加え、タンクをコンパクトに折りたためるため、荷物を減らしたい場合に活躍します。
ホースの長さで選ぶ
ホースの長さも見逃せないポイントです。シャワーを浴びることが目的なら、立った状態でも浴びられるように、身長と同じかそれ以上の長さが求められます。
洗車や広範囲にわたって使いたい場合は、2m以上あれば使いやすいでしょう。
逆に、手洗いや皿洗いなど手元でのみ使うことを想定しているなら、短いホースの方が便利です。
用途によって求めるホースの長さが異なるため、あらかじめどの目的で使うかを決めておくようにしましょう。
温水が使えるか否か
夏以外でシャワーを浴びるときは、温水を使いたいでしょう。温水が使えるかどうかは、耐熱温度を見るとわかります。
一般的にシャワーの温度は38〜40度Cのため、耐熱温度は45度C以上が望ましいでしょう。
キャンプ場によっては、温泉をくみ上げられるところもあります。温泉をシャワーに使う場合は、耐熱温度50度C以上あると安心です。
洗いものや災害時にも便利
簡易シャワーの用途は、キャンプでの入浴だけではありません。手や食器を洗ったり、災害時の備えとして役に立ったりします。水場が混んでいるキャンプ場でも、簡易シャワーがあれば水道があくのを待つことがなく食器洗いができます。
また、災害時にインフラが止まったときも、簡易シャワーがあれば入浴が可能です。充電式や電池式、手動式であれば電源に依存せずに使えます。
ほかにも、洗車に使うといったこともできるので、一台あればあらゆるシーンで活躍してくれるでしょう。
おすすめの簡易シャワー4選
簡易シャワーでおすすめのモデルを四つ紹介します。用途に合っているかを確認しながら見ていきましょう。
LOGOS「2電源・どこでもシャワー」
シガーソケットと電池の2種類の電源で駆動する簡易シャワーです。水を用意するだけで、キャンプでも海水浴でもどこでも使えます。吸盤式のシャワーホルダーと、S字フックが付いてくる点が便利です。
吸盤は車のボディーにくっ付け、S字フックは好きな場所に引っ掛けることでハンズフリーでシャワーを浴びられます。ホースの長さは2mなので、入浴をする分には不便はしません。
シガーソケットを使う場合は、10分あたりに約50Lの放水量のため、水圧も抜群です。収納ケースが付いている点もうれしいでしょう。
ロゴス
2電源・どこでもシャワー
総重量:(約)1.0kgホースの長さ:(約)2m コードの長さ:(約)6m収納サイズ:(約)21×11×25cm電源:DC12V、単一アルカリ乾電池×4pcs(別売)防水性能:IPX4構成:シャワーヘッド、ホース、シャワーホルダー、吸盤、S字フック、収納袋、電池ボックス主素材:ABS、PVC、シリコン
CAPTAINSTAG「ポンピングシャワー7.5L」
容量7.5L、ポンピング式の簡易シャワーです。手動タイプのためコンパクトにまとまっており、重量は1.4kgと持ち運びやすくなっています。
ポンピングの手間はかかりますが、しっかりと加圧することでそれなりに水圧を高くできます。
また、満水時には、20回のポンピングで約1.5分間使用可能です。ホースの長さは1.3mのため、入浴するときには本体を高い場所に置くといった工夫が必要でしょう。
持ち運びやすく、電源がない場所でも使えるため、災害時でも使える点が優れています。
キャプテンスタッグ
ポンピングシャワー7.5L
重量:(約)1.4kgサイズ:本体/(約)外径180×高さ55cm、ホースの長さ/130cm適正容量/(約)7.5L材料:本体/ポリエチレン(耐熱温度80度)、ポンプ部/ポリプロピレン(耐熱温度120度)、ホース/塩化ビニル樹脂(耐熱温度60度)、シャワー部/ポリプロピレン(耐熱温度120度)20回のポンピングで約1.5分間使用可能
シートゥサミット「ポケットシャワー」
ロールクロージャーで、ヘッドをひねるだけで水量を調節できるつり下げ式の簡易シャワーです。容量は10Lで、約7〜8分使い続けられます。
防水生地を使用しており、使わないときは小さく折りたためるので収納性も抜群です。また、重量もわずか120gなので、荷物にもならないでしょう。
本体は黒い生地が採用されていますが、これは黒い生地が水を温める効果があるためです。日中に水を入れておけば使用時までに水温を高めることもできます。
ニーモ「HELIOLX プレッシャーシャワー」
22Lと大容量の簡易シャワーです。給水方式はフットポンプで、手動よりも楽に使えるでしょう。一定の間隔でポンプを踏むことにより、7〜10分にわたって十分な水圧のシャワーが浴びられます。
本体が黒いため、日中に熱を蓄え水温を上げることも可能です。シャワーヘッドは、手元のボタンでオンとオフを調節できます。
また、ノズルスリーブをかぶせてボタンを押した状態で固定すれば、ハンズフリーでシャワーを浴びることもできて便利です。吸水口は大きいため、中身の洗浄もしやすくなっています。
ニーモ
HELIOLX プレッシャーシャワー
容量11L 本体重量605g 収納サイズ14×Φ22cm サイズ24×42cm 素材PUポリエステル、TPU、ネオプレーンチューブ
簡易シャワーと合わせて利用したいアイテム
簡易シャワーを使うなら、合わせて使用したいアイテムを2つ紹介します。これらのアイテムと組み合わせれば、キャンプ中の入浴問題は解決するでしょう。
Helinox「ホームビーチタオル」
シャワーを浴びた後は、ホームビーチタオルを使って体を拭きましょう。コットン100%で肌触りのよいタオルです。
90cm×180cmの大判サイズのため、バスタオル以外にも用途は幅広いでしょう。ビーチタオルなので、速乾性も高く使い勝手がよいアイテムです。
デザインはメーカーのロゴをモチーフにしており、裏返すと色が反転する仕様です。凹凸のあるデザインが珍しくもおしゃれで、使わないときはチェアにかけたり、ラグの代わりにしたりしてインテリアとして使うこともできます。
KingCamp「着替えテント」
シャワーを浴びる前後は、着替え場所に困ることが考えられます。そんなときには着替えテントがあると便利です。
約幅120×奥行120×高さ190cmのフルカバーには、特殊なシルバー塗装素材を使っているため、遮断性が高くプライバシーを確保できます。
また、UPF30+の紫外線防止加工も施されているので、日焼け防止にも役立ちます。ワンタッチで設営ができるポップアップ式のため、手間がかからず初心者でも手軽に使える点も魅力です。
さらに、テント内部には、タオルをかけるストラップやメッシュポケットが付いている点も便利でしょう。
まとめ
キャンプ中のシャワー問題の解決方法はいくつかあります。入浴施設が近くにあるキャンプ場なら不便はしませんが、ない場合は簡易シャワーを使うか自作のシャワーを作るしかありません。しかし、自作シャワーはハードルが高いため、初心者には簡易シャワーがおすすめです。
給水方式によって水圧や使い勝手が変わるため、用途に合ったものを選びましょう。電源が不要なタイプであれば、災害時にも活躍します。この記事を参考に、キャンプ中のシャワー問題を解決しましょう。