ホーボージュンが解説!いま手に入れるべき2大ブランドのバックパック
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    2022.08.30

    ホーボージュンが解説!いま手に入れるべき2大ブランドのバックパック

    野山には陽の光があふれている。今月はこの季節のハイキングにぴったりな軽量バックパックをVersus!

    中身が見えるほど極薄!

    mont-bell

    モンベル/バーサライトパック40

     

    モンベルの豊富なラインナップのなかでも特に軽さを追い求めたシリーズ。この春に背面構造や各部の素材をリニューアルし大幅な軽量化を果たした。ハイスピードハイキングやロングトレイルに適している。別売りのウォーターパックを装着すれば行動しながらの水分補給も可能。

    ¥12,650
    問い合わせ先:モンベル・カスタマー・サービス 06(6536)5740

    SPEC
    ●素材=30Dバリスティックナイロン
    ●底部・背面=100Dナイロン
    ●重量=480g
    ●容量=40ℓ
    ●カラー=全2色

    重量わずか480gのウルトラライトパック

    身も心も軽い初夏。これからの季節のハイキングはミニマムな装備で軽快に歩きたいものだ。そんなときに最適なのがこの重量わずか480gの超軽量バックパックだ。

    軽さの秘密は本体に使われている30Dの極薄バリスティック・ナイロンだ。ホワイト系のモデルではご覧のように中身が透けて見えるほど薄い。

    しかしバリスティックは紡糸の段階で延伸加工を施すことで繊維自体に強度を持たせてあり、通常のナイロンの約2倍の引き裂き強度を持っている。さらに本作は底部と背面に100Dナイロンを使用し、不安はない。

    実際に使ってみて感心したのがしっかりしたショルダーハーネスだ。一般的なULパックは重量を削りたいがためにペラペラにしがちだが、荷物をガッツリ詰めてもしっかり背負えた。

    また背面には硬めのウレタンパッドが内蔵されているので荷物が少なくても形が安定するし、背中へのアタリも快適。とにかく「ULなのに普通に使える」ことに感心した。このあたりはさすがモンベルである。

    ビギナーやこれから装備の軽量化を本格的に進めてみたい人にもオススメできる。

    ここがスゴい!

    中身が透けるほど薄い本体素材

    image

    軽量化のために本体には30Dの極薄バリスティックナイロンを採用。ホワイト系のモデルではこのように中の荷物が透ける。究極のウルトラライトだ。

    しっかり背負えるショルダーハーネス

    image

    ハーネスには芯材と厚めのクッションが備わり荷重をしっかり受け止める。スタビライザーも装備され、過激な外観からは想像できないほど安定感が高い。

    取りはずし可能な背面パッド

    image

    5mm厚のウレタンパッドを内蔵しているので荷物が少なくてもパッキングしやすい。取りはずして座布団代わりにしたり、さらなる軽量化をすることも可能。

    V S

    一瞬で荷物が取り出せる!

    patagonia

    パタゴニア/アルトヴィア・パック36L

    山小屋から山小屋へ縦走する「ハット・トゥ・ハット」の登山や軽快な装備での2泊程度の旅行に最適なパック。通気性に優れた背面パッドとショルダーハーネスを備えているので、暑い季節でも一日中快適に背負える。ボトムに専用のレインカバーを備えていて雨天にも対応する。

    ¥19,800
    問い合わせ先:パタゴニア日本支社・カスタマーサービス 0800-8887-447

    SPEC
    ●素材=140Dリサイクルナイロン
    ●ポケット=ナイロン+ポリウレタン
    ●重量=992g
    ●容量=36ℓ
    ●カラー=全2色

     

    パタゴニアのパック史上最高傑作かもしれない

    いっぽう僕が「いま最も気に入っているハイキングパック」がコレ。かなりマニアックな製品だが、僕は「もしかしたらこれまでのパタゴニアのパックの中で最高レベルの傑作ではないだろうか?」とすら思っている。

    その理由は引っ張るだけで斜めにガバッと開く開口部のシステムだ。これは2014年に登場した初代『アセンジョニストパック』で初めて使われた仕様なのだが、一瞬で開閉できて内部が見渡せるので、必要なギアがすぐに取り出せる。

    その後、この開口システムは山岳スキー用パックにも応用されてプロガイドや冒険的スキーヤーにも人気を博していた。

    ただしこれらの製品はあまりにシンプルすぎて普段使いには向かなかった。そこで正面の大型ポケットやサイドのストレッチメッシュポケット、しっかりしたヒップベルトや専用のレインカバーなどを追加し、一般登山やハイキングにも使いやすくしたのがコイツなのだ。

    容量36ℓで992gと十分軽く、大きな3つのポケットは山行スタイルを問わず便利に使える。「どこか遠くへ行きたい」という衝動にしっかり応えてくれるバックパックなのだ。

    ここがスゴい!

    状況に合わせてかけ替えられる

    image

    天蓋のバックルは正面の長いベルトに連結してパック全体を圧縮したり、ポケットのバックルに連結できるなど、荷物量や状況によって使い分けられる。

    大きく使いやすい3つのポケット

    image

    正面ポケットは頑丈なリサイクルナイロン製で、ジャケットなどの嵩張るモノが入れられ、サイドポケットはストレッチメッシュ製でボトル類の収納に便利だ。

    引っ張るだけでガバッと開く

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    コードロックを押さえて天蓋の先端を引き上げるだけでこのように大きく開口する。閉じるときはコードを引くだけでいい。荷物の出し入れがとても早い。

     

    ※撮影/中村文隆

    (BE-PAL 2022年6月号より)

    私が書きました!
    ホーボージュン
    大海原から6000m峰まで世界中の大自然を旅する全天候型アウトドアライター。

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