キャンプの準備がととのったら、とりあえず『ラタトゥイユ』で乾杯!
キャンプ初日は、テントの設営、火おこし、キャンプ場内の探索、食事の準備等々、なにかと慌ただしく時間が過ぎていきます。それもキャンプの楽しい時間なんですが、諸々ひと段落。そんなとき、すぐにつまめるような食べものがあると助かります。さらにそれが手作りだと一気に場が和みます。
季節によってメニューは変えますが、夏の定番といえば『ラタトゥイユ』。簡単でおいしいアレンジメニューができるラタトゥイユがひとつあると、夏キャンプでほんとうに重宝します。キャンプに行く前日にひと手間。万能すぎるラタトゥイユの作り方も一緒に紹介します。
まずは、ラタトゥイユを楽しむ
上の写真のように、初日はアレンジをせず、シンプルにラタトゥイユとしていただきます。冷たいラタトゥイユは、夏キャンプの前菜にぴったり。ほてったカラダを緩めてくれます。
好みのパンにラタトゥイユを挟んで
翌日の朝食は、ラタトゥイユをパンに挟んでホットサンドやオープンサンドにして食べることが多いです。
パンに好みのバターを塗って、野菜、その上にラタトゥイユをのせます。このとき、ラタトゥイユにふたつまみほどの塩をします。
ほかにも、アボカドやチーズ、目玉焼きなど自分好みにサンドして、ホットサンドにしたり、オープンサンドで食べたりしています。
パスタやそうめんなどのソースに
ランチにパスタソースとして使うこともあります。鷹の爪を加えて少しピリ辛にしたり、ベーコンなどを入れたり、お好みで。食欲がないときなどには、麺を冷やして冷製パスタ、そうめんのソースにしても。
スープにして
最後は、残ったラタトゥイユをシェラカップに入れて、ブイヨンなどと一緒に水を注ぎ温めます。軽く塩、胡椒をして味をととのえたらできあがりです。保存容器の素材がホウロウなど直火OKのものなら、そのまま温めれば、後片付けも簡単です。
ラタトゥイユはキャンプの前日に自宅で作りましょう!
【ラタトゥイユのレシピ】
【材料】作りやすい分量
- にんにく 2片
- 玉ねぎ 1個
- ズッキーニ 1本
- 黄色ズッキーニ 1/2本
- ナス 2本
- ピーマン 2個
- 赤ピーマン 2個
- セロリ 1本
- トマト缶 1缶(400g)
- ローリエ 1枚
- バジル(またはタイム) 1枝
- オリーブオイル 大さじ2
- 塩 適量
【作り方】
<下準備>
- にんにくはみじん切りにします。
- その他の野菜は、同じくらいの食べやすい大きさにカットします。
(1)大きめの鍋に、オリーブオイル、みじん切りにしたにんにくを入れて火をつけます。弱火でにんにくの香りが立つまでゆっくりと炒めます。
(2)にんにくの香りがしてきたら、玉ねぎを入れて炒めます。
(3)玉ねぎが透き通ってきたら、ナス、ズッキーニ、黄色ズッキーニを順に炒めていきます。このとき、あらかじめナス、ズッキーニにオリーブオイルで軽くコーティングしておくと油の吸いすぎを予防することができます。
(4)油が足りなければ、オリーブオイルを足して、ナス、ズッキーニに油がなじむまでしっかり炒めます。
(5)(4)にトマトの水煮(今回は缶のホールトマトを使用しました)を潰しながら加えます。バジルも一緒に入れます。
(6)水分が半分くらいになるまで煮込みます。
(7)水分が半量くらいに煮詰まったら、塩で味をととのえ、ピーマン、赤ピーマンを加えます。塩は少し強めに味をすることで腐敗を防ぐことができます。
(8)ピーマンと赤ピーマンがやわらかくなったらできあがりです。
(9)清潔な保存容器に移します。冷めたら蓋をして冷蔵庫で保存します。
保冷はしっかりと!効果的な方法
「せっかく作ってきたのに、腐らせてしまった」。そんな悲しいことはありません。この時期に限ったことではありませんが、食中毒にも十分な注意が必要です。
食品の管理は、クーラーボックスを事前に冷やしておくことで保冷効果が格段に高くなります。保冷剤の他に板氷を使ったり、クーラーボックスを飲み物用と食材用に分ける、クーラーボックスの内側に保冷シートをかぶせたり、クーラーボックスは、地面に直置きせずに断熱シートなどを敷いた上に置くなど、食品衛生にも気を配ることをお忘れなく。