ガレージブランドのこだわりギアから、オリジナル商品まで豊富な品揃えを誇る大型店は、まさにアウトドア好きのテーマパーク。たとえ遠方でもわざわざ出かけたい魅力あふれるショップを紹介!
圧倒的な品数とアウトドア文化を育てる仕掛けが満載
アウトドアショップ オレンジ
OUTDOOR SHOP Orange
和歌山県かつらぎ町
大阪の中心地からクルマで約1時間30分。和歌山県かつらぎ町にあるオレンジには、週末ともなれば、1日に500人以上の来客があるという。その人気の秘密は、魅力的なオリジナルアイテムと豊富な在庫数だ。
ショップはギア館とアパレル館の2棟からなる。8000を超えるギア館の圧倒的な品数は、アウトドア好きにとって魅惑の館。商品が雑然と置かれた棚には、定番品はもちろん、初めて見るガレージブランドのギアや、金物店で売っているような道具まで……。宝探し感覚で、隅から隅までくまなくチェックするのが、この店の楽しみ方なのだ。
これに対して、アパレル館はパタゴニアやザ・ノース・フェイスなどのウェアが整然と陳列されている。オリジナルのウェアや有名メーカーとのコラボ品もあり。
3階には、コールマンミュージアムがあり、120年以上におよぶコールマンの歴史に残る製品が所蔵されている。
「来店された方にワクワクドキドキして買い物を楽しんでいただき、キャンプを通して、心から豊かになっていただけたらうれしいですね」とはショップスタッフの堀西晃弘さん。
探して買う楽しみに加えて、アウトドアカルチャーの歴史まで知ることができる、まさにテーマパーク型のショップだ。
エリアマネージャー 堀西晃弘さん
ほりにしを開発した名物スタッフ。「キャンプにいろいろな調味料を持っていくのが面倒だったので、ひとつになればなと思い考えたんです」。店頭には、顔出しの看板もあり。
ほりにしの燻製味や自販機が出現!
店頭には、ほりにし専用自販機もあり。
調理器具も個性派揃い
調理器具コーナーに置かれた美しいミンテージのジャグ。チャイ用のジャグを、オレンジの代表が見つけ、直接輸入販売している。
コールマンミュージアムやヴィンテージカーもあり!
1900年にランプのレンタル業からスタートしたコールマンの歴史的製品が多数所蔵されている。
アパレル館3階にあるコールマンミュージアムは、月に2~4回、限定公開されている。コールマンの歴史に詳しい専門スタッフの説明を聞きながら歴史に触れられる。
AMCイーグルやフォード・ファルコンなど、アウトドア史に残る名車がさりげなく置かれている。目の保養!
駐車場の隅に置かれたエアストリームは、週末にはアイスクリーム屋さんとして営業する。子供を飽きさせない演出だ。
第2駐車場には、レトロなデザインのキャンピングカーがズラリ。古き良き文化を後世に伝えるために所蔵している。
品揃えが豊富だから逸品を探す楽しみも!
テントの棚には、有名ブランドの人気モデルや、レアなガレージブランドのULテントまでがぎっしり。お宝探し感覚で物色しよう。
洗練されたアパレル館
ショップの人気上昇に伴い、2018年にギア館の隣に新たにオープンした。
ブーツメーカー「ダナー」とコラボしたTシャツ。ショップオリジナルのウェアも充実している。
アパレル館は、2フロアが売り場となっている。この季節は、シャカのサンダルがイチ推し。
目利きスタッフが厳選した注目のギア
ロブスノー/
シノビ
シノビ専用五徳
愛知のメーカー製の焚き火台。「隙間から映る影が美しく、シリアルナンバーが入っているので所有感をそそります」と堀西さん。
コラプズ/2イン1ウォーターキャリア&バケツ
持ち運ぶときには薄くたためる、携行性に優れたウォータージャグ。蓋をはずせばバケツにもなる。容量8ℓ。スタンド付き。
オリジナル商品も続々登場
オレンジ×ライオンケミカル/
ザ・パンチ
ザ・ディフェンダー
和歌山県内にあるライオンケミカルとのコラボ品。蚊取り線香は煙が少ないのが特徴。空間ガードは植物に優しいウォーターベース。
ミカン/ホーローダッチオーブン
鋳鉄の表面にホーロー加工することで、保温性をアップ。保管の手間もかからない。ミカンは、オレンジのオリジナルブランド。
OUTDOOR SHOP Orange
住所:和歌山県伊都郡かつらぎ町妙寺488-4
電話:0736(20)1329
営業時間:11:00~19:00
定休日:無休(年末年始除く)
※構成/山本修二 撮影/安田健示
(BE-PAL 2022年7月号より)