夏山シーズン真っ盛り! ご無沙汰の人も、登山デビューを悩んでいる人も、まずはご近所の低山ハイクに出かけましょう。緑に囲まれるだけで気分リフレッシュ。世界を旅し、山が大好きな長谷部雅一さんが、お手本を見せてくれました。
私たちが行ってきました!
長谷部雅一さん(45歳)美佐さん(45歳) はなちゃん(10歳)
BEACON代表。ロングトレイルや秘境をザックを背負って歩く旅人。家族3人でフランスからスペインへの巡礼路を踏破。イベント企画から自然教育の普及まで幅広く活躍。
甲信越・山梨県 明神山(標高 1,291m)・三国山(標高 1,328m)へ!
長谷部家の低山ハイク全装備はこちら
父の装備
母の装備
娘の装備
山中湖に富士山、南アルプスまで一望!
はなちゃんが3歳のときから低山ハイクが恒例の長谷部家。
「今回登る明神山も、5歳のときに一度登ってるんですよ。10歳になって体力もついたので、少し足を延ばして、隣の三国山まで行ってみようと思って」
家族それぞれ荷物を背負い、出発。ススキ野原の明神山は、この時季草丈も低く、眺望抜群。
9:00
地図で目的地を確認

スタート前に地図を見て、どこに登るか確認。道々、子供に地図を見せることで、進んだ距離を実感でき、道程を想像できる。
10:00
見晴らしのいい山肌を登り、爽快な頂へ

山焼き跡が残る明神山は、草丈が低く、見晴らしサイコー。40分ほど歩くと、目の前にこんもりとした山頂が見えてきた。
「昨日の学校の給食はね〜」、「あ、この間のTV面白かった」とたわいない会話が続く。
「我が家は山に行くと、歩きながらずーっとしゃべってるのよ」
と、妻の美佐さん。低山ハイク自体が家族のコミュニケーションツールなのだ。途中「疲れた〜」というフレーズがはなちゃんの口から漏れる。すると長谷部さん、「ちょっと走ってみようよ」と下り坂を駆け下りたり、木登りしてみたり。「この草面白いよ」と突然自然観察をはじめたりもする。
「子供が一緒のときは常に遊びを入れて、楽しい時間にすること。子供の体調に応じて、途中で引き返す判断も大切です」

あっという間に着いちゃったね! さあ、次行こー。
11:00
樹林帯で植物観察を楽しみつつ縦走気分を味わう

明神山を下り、三国峠に出ると樹林帯に。ガラッと風景が変わるので、短い距離でも縦走気分を満喫できる。

倒木のベンチで休憩し、水分と塩分を補給。「休憩は取りすぎず、植物観察などの時間を多めに取ること」

カメラも観察道具のひとつ。風景だけではなく、足元の小さな自然を記録すると、また違った低山の楽しみが増える。
12:30
お手軽サンドイッチでモグモグタイム

美味しい空気と一緒にいただきます!

夏場は即席サンドイッチでOK! 下ごしらえしてくれば挟むだけで完成。ボトルでお湯を持参し、簡易スープでほっこり。
明神山を制覇し、三国山に入ると樹林帯に。途端に霧が立ち込めてきた。「あ、雨降るね」とレインウェアを着込む。
「あれ、お母さんがいないよ」
「おーい、ついてきてる?」
「コケ見てるから先に行って〜」
のんびりマイペースで歩を進める。低山ハイクの醍醐味だ。

途中雨に降られるも頂上では快晴!
甲信越・山梨県 明神山(標高 1,291m)・三国山(標高 1,328m)へのアクセス
東富士五湖道路山中湖ICから約20分のパノラマ台がスタート地点。公共交通機関の場合、富士急行線富士山駅からふじっこ号乗車、三国山ハイキングコース入り口から徒歩で約30分。そこから明神山を登り、三国峠へ下り、山梨、静岡、神奈川にまたがる三国山へ。
※構成/大石裕美 撮影/山本 智
(BE-PAL 2022年7月号より)