ルアー釣りをするも、全然釣れない……。
そのようなときは、潮周りを意識してみましょう。
海でのルアー釣りには、潮の動きによって、釣れやすいタイミングがあります。
潮の動きの特長を理解して釣行に臨むと、今まで釣れなかったのがウソのように、あっさりと釣果を上げることができます。
今回は、釣果に大きく関わる、潮の動きについて解説します。
魚の活性と潮の関係
魚の活性が高くなる原理には、潮の動きと食物連鎖が関係しています。
潮の流れは、海に生息する魚に、酸素やプランクトンなどを運んでくれます。
潮が流れ込むことで、まず、プランクトンを捕食する小魚の活性が上がります。
そして、それらをエサとしているフィッシュイーターの魚たちも、後を追って我先にと捕食を始めます。
このように、魚の活性と潮周りは密接に関係しています。
潮の種類
海では太陽と月の引力が影響して、潮の満ち引きが発生します。
地球に対して月と太陽が一直線上に重なるときには潮の動きは大きくなり、月と太陽が互いに直角方向にずれているときには潮の動きは小さくなります。
海面水位の動きは潮汐(ちょうせき)とよばれ、5つの種類があります。それぞれ潮の動き方が異なります。
潮汐のサイクルは「大潮」→「中潮」→「小潮」→「長潮」→「若潮」→「中潮」→「大潮」となり、15日間かけて1サイクルを終えます。
釣りに行く日が5種類のうちのどの日にあたるかを調べてみるといいでしょう。
以下、大潮から順に特長を追ってみましょう。
大潮(おおしお)
潮の干満の差が最も大きい日です。満月・新月の当日や前後が該当します。
潮の流れが最も早く、魚の活性が上がりやすくなります。
中潮(なかしお)
満潮と干潮の差が大きく、潮の動きもまずまずな日です。大潮の前後に2回発生します。
中潮も魚の活性が高くなりやすく、潮の動きも極端に早くなるわけではないので、最も釣りを楽しめる潮周りと言えます。
小潮(こしお)
潮の干満の差が最も小さい日です。潮がゆっくり動くので、ポツポツと釣れることが多い日です。
長潮(ながしお)
干満の差が小さく、潮の動きが極端に少なくなります。
魚の活性は低いことが多く、釣果を上げにくい潮回りです。
若潮(わかしお)
小潮から中潮に変わる手前の潮周りです。
潮が流れ始めるので、魚の活性も徐々に上がってきます。
潮の動きはじめと止まる手前は釣れやすい
潮が動いて釣れやすいタイミングはいつか?
それはズバリ、「満潮(まんちょう)」前後と「干潮(かんちょう)」前後です。
満潮とは、海面が最大まで上昇しているときのこと、干潮とは、逆に下降しきっているときのことを指します。満潮と干潮は、ほとんどの場所において、一日の中で2回ずつ生じます。
釣り用語で「上げ3分下げ7分」「上げ7分下げ3分」とも言われます。
潮の動きはじめと止まる手前は、魚の活性が高いことが多く、ルアーにも積極的に食いついてきます。
特に「大潮」「中潮」の満潮前後と干潮前後は大きく潮が動くので、釣りをするには狙い目となります。
マズメ時と潮が動くタイミングが重なると高確率で釣れる!
太陽が昇る前と、沈み始めの時間帯を、釣り用語でマズメ時(どき)と言います。
マズメ時は、魚の活性が高くなりやすい時間帯です。
このマズメ時と潮が動くタイミングが重なれば、大チャンス!
かなりの確率で魚が高活性であることが多く、釣果に恵まれやすくなります。
潮を読んで釣りに出かけよう
釣りと密接な関係にある潮の動き。潮の動きを知っておくだけで、釣果に差が出ます。
マズメ時と潮が動くタイミングに合わせて釣りをするだけで、初心者の方でも釣果を上げやすくなります。
潮汐情報はインターネットを使えば簡単に調べることができるので、ぜひ活用しましょう!
ルアー釣りで全然釣れないと思ったら、釣れやすい潮周りと時間に狙いを定めてトライしてみてくださいね!
最後に
初めての釣り場へ行くときは、釣り禁止の看板がないかを確認しましょう。
釣りをする際は、ライフジャケットを必ず着用しましょう。
ルールやマナーを守り、誰にも迷惑のかからないよう行ないましょう。
Googleマップを頼りに未開拓の釣り場を求めて沿岸を練り歩き、自然の美しさと過酷さに魅了された冒険家気質な釣り人。