キャンプに興味がありつつも、時間や体力面に不安があるなら「デイキャンプ」がおすすめです。デイキャンプの意味や必要な道具、おすすめの楽しみ方を解説します。場所の選び方も紹介するので、ライトにキャンプを楽しみたい人はぜひ参考にしましょう。
デイキャンプとは?
そもそも、デイキャンプの意味をまだよく知らない人もいるでしょう。まずは、デイキャンプの意味や魅力を解説します。
日帰りキャンプのこと
デイキャンプとは、宿泊を伴わないキャンプのことです。
普通のキャンプは宿泊を伴うため、テントや寝袋を用意する必要があります。テントやシュラフはキャンプの持ち物の中でも、特に荷物になるアイテムです。
しかし、デイキャンプならこれらの道具を持っていく必要がないため、手軽に楽しめるのが最大の魅力といえるでしょう。
キャンプ場によっては調理器具などをレンタルできるところもあり、ほとんど持ち物を持っていかなくても、キャンプができることもあります。
そのほかにもキャンプ場の料金が安くなったり、予約なしで利用できたりするので、思い立った当日にキャンプができることも魅力の一つです。
デイキャンプに必要な道具
デイキャンプには、どのような道具が必要なのでしょうか。必需品とあると便利なアイテム、キャンプをより盛り上げるアイテムに分けて解説します。
デイキャンプの必需品とは
デイキャンプで必需品といえる道具は、以下の通りです。
- テーブル・チェア
- レジャーシート
- タープ
- 調理道具
テーブルとチェアは、食事や休憩をするときの必需品です。手持ちがない場合や、荷物を減らしたい場合はレジャーシートでも代用できます。
タープはデイキャンプ中のリビングを作るアイテムです。日よけや雨よけの役割も果たしており、テントがない中でもキャンプ気分を演出してくれます。
デイキャンプの場合、料理もメインイベントの一つでしょう。そのため、ダッチオーブンをはじめとする調理器具もそろえておくのがおすすめです。
デイキャンプであると便利な道具
デイキャンプの必需品ではないものの、あると便利なアイテムは以下の通りです。
- ウォータージャグ
- バーナー/ガスコンロ
- 虫よけグッズ
- 着替え
ウォータージャグは調理や水分補給に役立つだけでなく、手を洗うときにも活躍します。
焚き火で作って料理をするのも雰囲気があって良いですが、バーナーやガスコンロもあると、さっとお湯を沸かしたいときなどに便利です。
キャンプ場には都会では見ない虫もいるため、虫よけグッズも持っておくと安心です。
水遊びをしたときや、たくさん汗をかいたときのために、着替えも持っておくとより快適に過ごせるでしょう。
デイキャンプをさらに盛り上げるアイテム
デイキャンプをより楽しむなら、以下のアイテムも持っていくとよりムード満点に楽しめます。
- ハンモック
- コット
- 遊び道具
自然の中でハンモックに揺られながら過ごす時間は、キャンプならではのひと時です。木に括りつけるものよりも、自立式の方が場所を選ばず使えます。
コットは、アウトドア用の簡易ベッドのことです。ベッドとしてだけでなく、荷物置きやベンチがわりにもなる万能なアイテムといえます。昼寝にも最適です。
アウトドアを思い切り楽しむなら、ぜひ遊び道具も持っていきましょう。フリスビーや水鉄砲など子どもから大人まで楽しめる道具があるとより盛り上がります。
デイキャンプでおすすめの過ごし方
デイキャンプの楽しみ方がまだイメージできていない人に向けて、おすすめの過ごし方を5つ紹介します。キャンプ中の予定に迷っている人は、ぜひ参考にしましょう。
スポーツや釣りなどのアクティビティーを楽しむ
フリスビーやバレーボールなど、公園ではなかなかできないスポーツを楽しんでみてはいかがでしょうか。道具一つがあればできるスポーツだと準備も少なく楽しめます。
近くに川がある場合は、釣りをするのも良いでしょう。釣りと聞くと、一日中、さおをつるして魚がかかるのをひたすら待つイメージを持つかもしれません。
しかし、キャンプ中なら料理の合間など、すきま時間に楽しめます。釣った魚を調理するのも楽しいでしょう。
自然の中でのんびり過ごす
いつもは仕事で忙しい日々を過ごしており、なかなか心の休まる時間を持てない人も多いでしょう。宿泊をする時間を確保できないからこそ、デイキャンプという選択肢を取っている人もいるかもしれません。
そんな人こそ、自然の中でのんびり過ごしてみるのがおすすめです。時間を忘れてただリラックスするだけでも、気持ちが落ち着くものです。
デイキャンプ中は何をするのも自由です。自然というオフラインの環境の中で、ゆっくりとした時間を過ごしてみましょう。
料理を作る
バーベキューは、キャンプの楽しみの一つです。自然の中で作った料理は、ほかとは違うおいしさでしょう。炭火を使ったり鉄板を使ったりと、スタイルは人それぞれです。
ダッチオーブンやくんせい器など、キャンプならではのアイテムを使うとより雰囲気が出るでしょう。
せっかくなら、いつもは作らない料理を作ってみましょう。
優雅に読書をする
あえて読書をするのもおすすめです。のどかな自然の中で、ハンモックに揺られながらの読書はやみつきになるでしょう。意外にも、キャンプでの読書にはまっているキャンパーは多くいます。
時間に余裕があるキャンプ中こそ、いつもはできないことをするチャンスともいえます。買ったけれどまだ読んでない本があるなら、この機会にじっくり読んでみてはいかがでしょうか。
焚き火をする
焚き火もキャンプの定番アクティビティーです。火のゆらめきや音はリラックス効果があるといわれており、ただ眺めるだけでも落ち着きます。
焼きマシュマロをすれば、子どもたちも喜びます。マシュマロを焼いてコーヒーと一緒に食べるのもおすすめです。
焚き火をする際は、マナーを守ることが大切です。ほとんどのキャンプ場では直火が禁止されているので、焚き火台を用意する必要があります。
また、焚き火が終わったら炭は適切に処分し、キャンプ場を汚さないことも重要です。
デイキャンプの場所の選び方
デイキャンプの魅力は手軽さですが、そのメリットを十分に引き出すには場所選びが重要です。デイキャンプにおける場所選びのコツを2つ紹介します。
アクセスの良さをチェックする
サクッと行って帰ってくるには、アクセスの良い場所や自宅から近い場所を選ぶことが重要です。移動時間が長いと到着するまでに体力を消耗し、キャンプ本番を楽しめない原因になるでしょう。
また、キャンプ場は利用時間が決まっていることがほとんどです。特に、デイキャンプは滞在時間が限られています。移動時間が長いと朝早く出る必要があったり、到着が遅れて滞在時間が短くなったりといったデメリットがあります。
初心者の場合は、片道1時間以内を目安にすると良いでしょう。
キャンプ場のサービスをチェックする
レンタル用品の品ぞろえが良いか、スタッフが常駐しているかなどによって、キャンプ場でどれだけ快適に過ごせるかが変わります。
キャンプ初心者でまだ多くの道具を持っていないうちは、レンタルに頼る場面も出てくるでしょう。特に、ほぼ手ぶらの状態でキャンプをしたい人は、レンタル用品の充実度は要チェックです。
キャンプ場によっては、スタッフが火起こしを手伝ってくれたり、食事付きのプランが用意されていたりとサービスが手厚いところもあります。トラブルが起きた際にしっかりとサポートをしてくれるところなら安心です。
一方で、多くの荷物を持っていく場合は、クルマの乗り入れが可能なオートキャンプ場の方が荷物の出し入れが簡単です。施設の予約可否やルール、近くにある施設などもチェックしておきましょう。
デイキャンプの注意点
デイキャンプをするときの注意点を2つ解説します。注意点をしっかりと守って、楽しいキャンプにしましょう。
虫刺されや熱中症の予防
夏場は特に、健康面への配慮が重要です。キャンプ場にはスズメバチなどの危険な虫もいるため、虫よけスプレーを持参する、薄手の長袖を着るなど虫対策を怠らないようにしましょう。
また、熱中症にも注意が必要です。まずはこまめに水分補給をしましょう。喉が渇いてからでは遅いので、時間を決めて水分補給するのがおすすめです。
また、帽子や日焼け止めも持参し、適度に日陰で休憩することも大切です。体調が悪いと感じたら、無理をせず横になりましょう。
ゴミ処理などのマナーを守る
近年は、キャンプの人気の高まりとともに、キャンプ場でのゴミ処理が問題になっています。ゴミはきちんと持ち帰る、キャンプ場に備付けのゴミ置場で処理するなどマナーを守りましょう。
焚き火の灰も、自然のものだからといってキャンプ場にまくのはNGです。火種が残っていると火事になるリスクもあるので、灰も持ち帰りましょう。
また、他のキャンパーの区画に入ったり、ほかの人の用具に触ったりするのはマナー違反です。焚き火をするときは風の向きを考慮し灰が飛ばないようにする、日没後もキャンプを続ける場合は騒音に注意するなど、お互いが気持ちよく過ごせるよう配慮しましょう。
まとめ
デイキャンプは宿泊を伴わないキャンプのことで、普通のキャンプよりも手軽にできる点が大きな魅力です。キャンプ初心者でも挑戦しやすく、道具をレンタルすればほぼ手ぶらで行けるので、ライトなキャンプを楽しみたい人におすすめです。
デイキャンプ中の楽しみ方は人それぞれですが、いつもはできないような時間の使い方をするのがおすすめです。ゆっくり過ごすも良し、自然を満喫しながら遊ぶも良し、思い思いに過ごしましょう。
キャンプ中は、健康面やマナーにも配慮することが重要です。ルールを守って、楽しいデイキャンプにしましょう。