初めてバーベキューをする人にとって、食材選びは悩みの種でしょう。バーベキューでおすすめの食材を種類別に紹介します。定番から、意外と盛り上がる食材まで幅広く紹介しているので、バーベキューをする予定の人はぜひチェックしましょう。
バーベキューの食材の目安量
バーベキューの準備でまず迷うのが、どれだけの食材を用意すべきかでしょう。1人当たりの食材の目安を解説します。
1人分の食材の目安量
バーベキューの食材の量は、肉を基準に考えると良いでしょう。男性の場合は300g、女性や子どもの場合は150〜200gが目安です。
ただし、バーベキューでは肉だけでなく魚やご飯も食べるはずです。その場合は、肉の量を少しだけ減らすのがポイントです。
また、一般的に男性よりも女性の方が量を食べない傾向にあります。そのため、女性向けは野菜やフルーツなどを多めに用意しておくと安心です。
男性がいるバーベキューの場合は、多少肉の量が多くても、男性が食べてくれるでしょう。
肉をメインにすると費用がかさんでしまうことが考えられるので、予算を抑えたい場合は、量があってかつ安いものや、炭水化物を増やすのがおすすめです。
バーベキューにおすすめの食材【肉編】
バーベキューといえば、肉料理です。メインディッシュとなる肉のおすすめを4つ紹介します。
牛肉
バーベキューには欠かせない食材の代表格です。焼き肉の定番であるカルビやタン、ロースやモモ肉など、どの部位を取ってもおいしく食べられるのが特徴です。
塩・コショウでシンプルに味付けをするのも良いですが、焼き肉のたれで食べるのも、お酒やご飯が進むでしょう。
牛肉は、下ごしらえをすることで柔らかくできます。
例えば、果物や炭酸飲料で漬けると肉が柔らかくなるといわれています。果物で漬ける場合は、風味が移り過ぎるのを防ぐため、5〜10分程度漬けるのがポイントです。
一方、炭酸飲料は味が移る心配がないので、長めに漬けても良いでしょう。
ほかには、牛乳に漬ける方法もあります。肉に牛乳をふりかけ、一晩漬けておくと肉がかなり柔らかくなります。
鶏肉
脂質の少ないムネ肉がある一方で、ジューシーで柔らかいモモ肉もあります。がっつり食べたい人に向いているのが鶏肉です。串刺しにして、炭火で焼き鳥を作るのも楽しいでしょう。
また、手羽先は価格がリーズナブルなので、大人数でのキャンプにも最適です。
鶏肉を焼くだけでも良いですが、せっかくのバーベキューなら「ハーブチキン」を作ってみてはいかがでしょうか。材料は以下の通りです。
- 鶏モモ肉:900g(3枚)
- 塩:小さじ1杯
- おろしニンニク:小さじ2杯
- ディル、タイム、オレガノなどのハーブ:各小さじ2杯
- 白ワインビネガー:大さじ2杯
- 蜂蜜:小さじ2杯
まずは余分な脂を取り除き、塩とおろしニンニクで、もみ込みます。そして各種ハーブに蜂蜜が入った袋に入れ、40分程度漬け込みましょう。
最後に両面をじっくり焼けば、香りの良いチキンが仕上がります。調理時間の目安は、約15分です。ハーブは好みのものをあわせてOKです。
豚肉
定番の肉でありながら、牛肉よりもリーズナブルに手に入るのが魅力です。バラは香りも良く、がっつり食べたい人にはうってつけでしょう。
赤身と脂身のバランスが良い肩ロースや、希少部位であるヒレ肉を用意するのもおすすめです。前日から仕込み、スペアリブを作るのも楽しいでしょう。
「豚バラブロックの串焼き」は、初心者でも作りやすい料理の一つです。
ショウガと塩・コショウ、酒、チューブのニンニクで味付けをした後、ジップロックに入れて一晩置きます。当日はジップロックから出し、まずは両面をよく焼きましょう。
網目が付いたらアルミホイルに入れ、じっくりと両面を焼きます。アルミホイルを途中で開かないことがコツです。
「スペアリブ」のレシピは、以下の通りです。
- スペアリブ:1枚
- バーベキューソース:大さじ8杯
- フレンチマスタード:大さじ5杯
- スパイス:適量
まずはスペアリブの薄皮をはがし、スパイスを全体にもみ込みます。次はアルミホイルにマスタードを広げ、もみ込みます。その後、アルミホイルを巻き、40分程度加熱しましょう。
火が通っていることが確認できたら、バーベキューソースを塗りながら両面に焼き目を付けて完成です。
加工肉
ソーセージやベーコン、ハムもバーベキューの定番食材です。大ぶりのソーセージは、子どもが喜ぶでしょう。網で焼いた後、そのままサンドイッチにして食べるのもおすすめです。
また、すぐに火が通るので、他の肉を焼いている間のつなぎで食べるのにも向いています。
ベーコンをいぶすのも、バーベキューならではの楽しみ方です。音を立てながら脂を落とす様子は、見ているだけで食欲をそそるでしょう。
バーベキューにおすすめの食材【魚介編】
肉に続くメインディッシュとしておすすめなのが、魚介類です。川が近くにあるなら、釣った魚をそのまま調理するのも楽しいでしょう。魚介類でおすすめの食材を3つ紹介します。
サーモン
サーモンは大人から子供まで人気の定番の魚介類です。塩・コショウのシンプルな味付けでも、十分に味わえます。直火で焼いて皮をパリパリにすると、一気においしくなるでしょう。
キノコや玉ねぎ、バターと一緒にホイル焼きにするのもおすすめです。野菜との相性も良いので、お肉ばかりで口直しをしたいときにおすすめの食材です。
エビ
新鮮なエビを買ったら、ぜひ殻ごと焼いて食べましょう。殻ごと焼いたときの香ばしさがやみつきになります。
殻がないものを好む場合は、車エビやブラックタイガーがおすすめです。車エビは味が濃厚で甘いのが特徴の人気の種類です。ブラックタイガーは、リーズナブルで定番の種類といえます。
エビは、シンプルに塩焼きにしても、ビールによく合うでしょう。しっかり火を通したい場合は、金串に刺してから焼くのがおすすめです。
貝類
貝類を網で焼いて食べられるのは、バーベキューならではの楽しみ方です。
ホタテのバター焼きは、一度は試してみたい料理でしょう。醤油とバターの相性が抜群で、食欲をそそります。
牡蠣やサザエは、基本的には網で焼くだけの簡単調理なので、初心者にもおすすめの食材です。牡蠣は醤油を垂らして食べるのがおすすめです。
冬のイメージを持つ人が多いですが、岩ガキは夏に旬を迎えます。真夏のバーベキューで旬の牡蠣を食べたい人は、ぜひ覚えておきましょう。
また、サザエを焼くときは、中の水が沸騰するまで醤油を垂らさないよう注意が必要です。中の醤油が吹き出して、やけどをしてしまう可能性があります。
バーベキューにおすすめの食材【野菜編】
肉をたくさん食べるのもバーベキューの楽しみですが、きちんと野菜も取りたいところです。バーベキューでおすすめの野菜を紹介するので、バランスを考えて食材を選びましょう。
玉ねぎ
玉ねぎはバーベキューの定番の野菜です。定番は輪切りにして焼くことですが、丸ごとホイルに包んで焼くのも良いでしょう。
丸焼きにすると甘みが生まれ、ジューシーな玉ねぎに変身します。なお、バーベキューで調理するなら、新玉ねぎがおすすめです。
元からからみがないのが特徴で、焼くことでより甘く仕上げることができます。
とうもろこし
とうもろこしを焼くと、香りが引き立ち甘さがさらに生まれます。とうもろこしの調理方法には、ホイルに包んで焼く方法と、皮ごと焼く方法があります。
ホイルに包む場合は、事前にゆでて輪切りにして持っていくと調理が楽になります。焼き加減は、焼き目が付く程度で十分です。皮ごと焼く場合は、皮が焦げるまでしっかりと焼きましょう。
タイミングは火が落ち着いた頃に端の方でじっくりと焼くのがおすすめです。蒸し焼きのようになり、ジューシーになります。
トマト
トマトは肉との相性が良く、調理の幅が広い食材です。また、サラダに使えば彩りを与えてくれます。真夏の暑い日には、冷やしたトマトを丸かじりするのもおすすめです。
ミニトマトは転がりやすいため、串焼きにすると調理がしやすいでしょう。肉巻きやベーコン巻きにしてもおいしく食べられます。
トマトを焼くときは、焦げないように気を配ることがポイントです。弱火でじっくりと加熱すると良いでしょう。適度に水分が飛んで、果肉が濃縮されることでより一層甘みを感じられます。
キャベツ
生で食べても、調理してもおいしく食べられる万能な食材です。
手軽な調理方法としては、生のキャベツにごま油と塩をかけておつまみにすることです。居酒屋の一品料理を簡単に作れるので、ぜひ試してみましょう。
カットキャベツがあれば、パンにウインナーと挟んで、ホットドッグにするのもおすすめです。
バーベキューにおすすめの食材【炭水化物編】
バーベキューでは肉をたくさん食べたいところですが、がっつり食べたい人には炭水化物も欠かせません。バーベキューでおすすめの炭水化物を紹介します。
焼きそば
バーベキューの締めとして大人気の料理です。余った野菜を使うことで、残飯が出にくいのもうれしいポイントです。どの食材を使っても失敗しにくいのも、おすすめできる理由といえます。
定番のソースを使っても良いですが、せっかくなら、塩焼きそばや中華風焼きそばを作ってみても良いでしょう。ニンニクやオリーブオイルでいためるのもおすすめです。
また、ビールを入れることで風味が増すともいわれています。焼きそばを作る際は、火力を中火〜強火に保ち、しっかりと水分を飛ばすのがポイントです。
パン
バーベキューの食材に入れることで、料理の幅が広がります。軽く加熱するだけで、サクサクで香ばしく仕上がります。
フランスパンなら、肉を挟んで食べても良し、オリーブオイルに浸したりチーズフォンデュにしたりするのも良いでしょう。そのままかじりつくのも悪くありません。
食パンの場合は、網焼きでトーストにするのがおすすめです。他にも、ホットサンドやピザトーストにするという方法もあります。
バーベキューにおすすめの食材【デザート編】
メインをたらふく食べた後でも、デザートはおいしく味わえるものです。デザートを選ぶときのポイントは、できるだけ簡単にできるものを選ぶことです。
この後には後片付けが待っているので、なるべく片付けの手間を増やさないものだと楽でしょう。ベーベキューでおすすめのデザートを二つ紹介します。
りんご
りんごは大人から子どもまで楽しめる定番のデザートです。ホイルに包んで焼くと、甘みが増してトロトロな食感を味わえます。バターや蜂蜜、シナモンを加えれば、よりおいしく味わえるでしょう。
バニラアイスを添えると、子どもが喜ぶこと間違いなしです。また、ブランデーやラム酒を垂らすことで、大人のデザートにも変身します。
ホットワインと一緒に味わうのもおすすめです。おなかに優しく、ゴミも出にくいので締めの一品にふさわしい食材といえます。
バナナ
そのままでも十分甘いバナナですが、焼くことでさらに甘みが増します。
皮に切れ込みを入れ、そこにチョコレートを流し、アルミホイルに包んで焼くとトロトロなチョコバナナが完成します。
片側の皮をむき、ボートのような格好で焼くのもおすすめです。トロトロになったところをスプーンですくって食べるのもおいしいでしょう。マシュマロと一緒に食べるのも子どもが喜びます。
まとめ
バーベキューの食材は、肉基準に量を考えましょう。肉だけなら男性は300g、女性は150〜200gが目安です。そこから他の食材の量に応じて、調整すると過不足なく持っていけるでしょう。
バーベキューのメインである肉は、下ごしらえをすることで、よりおいしくなります。肉だけでなく、魚介類や野菜もバランスよく持っていくと、飽きることなく楽しめるでしょう。
いつもの料理ではできない、バーベキューならではの調理方法をぜひ試してみましょう。