旅する自転車や折りたたみ自転車が揃う、倉敷で人気のスポーツサイクル専門店へ
岡山県倉敷市にあるスポーツサイクル専門店『FARM(ファーム)』が主催するミニベロ(小径車)の試乗会に行ってきた。ファームが取り扱うのは、どちらかというとユルく楽しむための自転車が中心。順位を競うのではなく、仲間と一緒に美味しいものを食べるために走ったり、キャンプツーリングを楽しんだり。そんな自転車が得意な店だ。
店主の小田洋三さんとは古い付き合いで、真冬のミネソタにファットバイクを乗りに行ったり、香川で讃岐うどんの名店を巡るツーリングを案内してもらったこともある。
タイヤサイズ8インチの超小径車を連れて
せっかく倉敷に行くならと、久しぶりに新幹線輪行をすることにした。この旅の相棒には、パシフィックサイクルズのキャリーミーを選んだ。わずか8インチの小径ホイールながら、スイスイと気持ちよく走るキュートなスポーツ自転車だ。
収納サイズがコンパクトになるため、新幹線の「特大荷物スペース」を利用しないでも置き場に困らない。少々混雑している在来線でも、体の前に抱えるように持てば迷惑になることはないだろう。
倉敷駅から周辺を散策してファームへ。小田夫妻にご挨拶してから、久しぶりに美観地区など倉敷の名所を巡り、翌日に備えて早めにホテルへ入った。
人気車やグッズがズラリ。ファーム主催のミニベロ試乗会会場へ潜入!
翌日は朝から岡山県笠岡市にある「かさおか太陽の広場」に移動して、ファーム主催のミニベロ試乗会に参加した。ブロンプトン、バーディー、KHSなど、人気ブランドの試乗車がずらり揃うとあって、会場には朝早くから大勢のサイクリストが訪れた。
サイクリングコースの横にメーカーのテントが並ぶ。試乗車のほかに、バッグやタイヤなどの用品を展示するメーカーもある。今回は、そんな会場で気になったグッズを紹介する。自転車については、後日、あらためて。
参加ブランドは、KHS、マンハッタン、ブロンプトン、パシフィックサイクルズ、タルタルーガ・エンターテイメントワークス、ダホン、ターン、アラヤ、ラレー、ストライダ、タイレル。以上が自転車ブランド。
ほか用品では、シュワルベ、リクセン&カール、オルトリーブ、ゴキソ、リンプロジェクト、オーストリッチ、MKSなど。
ショップが主催する試乗会に、これだけのブランドが集まることは少ない。それだけ、ファームがこのエリアで特別なショップであるということ。初日は、岡山県内はもちろん、大阪、広島など、広範囲からの集客があった。
折りたためるタンデム車やデザイナーの登場で盛り上がる試乗会会場
珍しいところでは、タンデム(二人乗り)のフォールディングバイクの試乗もできた。岡山県では2020年4月から、全域でタンデムの公道走行が可能になった。このようなエリアは、全国的に増えている。親子で、夫婦で、まったりタンデム旅なんていうのも楽しそうだ。
タルタルーガ・エンターテイメントワークスのブースには、なんとデザイナーの吉松尚孝さんも登場。デザインした人と直接、話ができて、商品の特徴を聞けば、それは欲しくなってしまう。小径で折りたためて、荷物が積みやすく、乗りやすい。そして、その気になればけっこう速く走ることもできる。そんな欲張り機能を独特のデザインにまとめたタルタルーガの製品は、発売からブラッシュアップを繰り返しながら進化を続けている。
→Tartaruga Entertainment Works
メイド・イン・ジャパンや世界の一流品が物欲を刺激する
自転車のみならず、関連商品の展示も見どころ満載だった。
愛知から参加したピーアールインターナショナルのブースでは、シュワルベ、リクセン&カウルなど、ドイツで生まれた高性能な製品を展示。ミニベロの楽しさや実用性をさらに高めてくれる最新のパーツが来場者の物欲を刺激した。
日本の匠が作る魅惑の用品
MKS、GOKISO(ゴキソ)、リンプロジェクト、オーストリッチなど、日本のパーツ&アクセサリー・ブランドの製品も並んだ。生産精度の高さや、気の利いた仕掛けなど、日本ブランドらしいきめ細かな配慮が垣間見れた。
あっという間に終わったミニベロ試乗会。来年にも期待
2日間に亘り、笠岡市と倉敷市の2会場で開催された2022年のファーム・ミニベロ試乗会。来年の開催にも期待したい。
ミニベロやフォールディングバイクはもちろん、キャンプツーリングや気軽な旅に使える自転車を探している方は、ぜひファームに出かけてみよう。
ショップ情報
FARM(ファーム)
- 所在地:岡山県倉敷市沖12-9
- 営業時間:12:00~20:00、日曜、祝日は18:00閉店
- 定休日:火曜
- URL: http://www.farmbike.com/