キャンプギアは毎日の生活も豊かにする
著者は毎日の生活をいかに効率よく、いかに充実したものにするかを常に考えています。そしてある日、それを実現するのにキャンプギアはかなり役に立つという事に気づきました。
考えてみればキャンプギアというものは、最小の荷物で野外での宿泊を可能にするための道具です。その機能性は抜群に優れています。
ということでこの記事では、日常生活でも大活躍するキャンプギア4つを、その使い方とともに紹介していきます。
ガストーチ
いつものお肉、チーズ、刺し身が10秒でご馳走に
キャンプでは炭熾しや薪の着火などで使うガストーチ。こちらは食材を炙る事にも使うことができます。
ガストーチをそのように使っているのは料理好きな人やプロのシェフたちで、なんとなく敷居が高い。そんなイメージがあるかもしれません。
ですが実際は、使い方も難しくなく、値段もそこまで高くありません。著者は「新富士バーナー パワートーチ RZ-730SBK【Amazon.co.jp 限定品】」という商品を1680円で購入しました。※執筆時点では1800円で販売されています。
バーナーでつけた焦げ目は、フライパンやオーブンでつけた焦げとはまったく違う香ばしさがあります。これが本当に美味しい。直に火をあてるので、ものの数秒で焦げ目がつく点も優秀です。
スーパーで買ってきたベーコンやチーズ、脂ののった刺し身をサッと炙ってやる。それだけで、いつもの夕食がご馳走に変わります。美味しいものが好きな人なら買って後悔することはまずない、と断言できる一品です。
シェラカップ・ザル
炊飯器の窯で米を研ぐときのザルとして最適
シェラカップに重ねることができるザルです。ダイソーから110円で販売されています。キャンプでは野菜の水切りなどの用途があります。
私が便利だと思う使い方は、米研ぎのザルとしての使用法です。
私は米研ぎをするときに、洗い物を減らしたいので炊飯窯で直接米を研いでいます。しかし、研ぎ汁を捨てるときに米粒が流れ出てしまわないように気を使わないといけないのがストレスでした。
そこで活躍するのがこのシェラカップ・ザル。研ぎ汁をこのザルに通すようにして排水すると、ザルが流れ出た米を拾ってくれるので、躊躇なく窯を傾けて排水できます。
もちろんこれは普通のザルでもできるのですが、コンパクトなシェラカップザルの方が洗うのが楽ですし、乾燥にも場所を取らないのでストレスフリーです。
他にも1人分の野菜や果物の水切りにもちょうどいいサイズで、シェラカップに重ねてそのまま食卓に添えることもできます。
メスティン
白米が本当に美味しいうえに洗い物が減る
アウトドアではすっかりおなじみのメスティン。家での用途も、もちろん米を炊くことです。
家でメスティン炊飯するメリットは2つあります。
- 出来上がりがとにかく美味しい
- そのまま食べれば茶碗いらずで洗い物が減る
1度でも使った事がある方はわかると思いますが、メスティンで炊いた白米はとにかく美味しいです。
また、私はできるだけ白米は、できたての1番美味しい状態で食べたい派なのですが、1食分を炊飯器で作ろうとすると炊飯器を毎食洗わないといけなくなるのでとても億劫でした。その点、コンパクトなメスティンであれば洗うのも楽です。
さらに、炊飯に使ったメスティンをそのまま食器としても使えば、茶碗などの食器を使う必要がありません。
以上の2点の理由により、炊飯器を使う場合に比べ洗い物の負担が劇的に減ります。
美味しくて、ストレスフリー。こんなに素晴らしいことがあっていいのでしょうか?
唯一の弱点は、炊飯器と違って「スイッチひとつで完全自動炊飯」という手軽さがない点です。
しかし、メスティンでも固形燃料を使えば自動炊飯ができますので、この弱点もカバーすることができます。ただ、固形燃料を頻繁に使うのは経済的ではないので、自動炊飯したい時は炊飯器、それ以外はメスティン、メスティン米が食べたいけどどうしても自動炊飯したいときは固形燃料、と使い分けるといいと思います。
炊飯器に慣れている方の中には、自分で米を火にかけて炊飯することに心理的なハードルを感じている方もいるかもしれません。
ですが、メスティン炊飯は意外なほど簡単ですので安心してください。
研いだ米と水を強火にかけ、沸騰したら弱火にして10分、それから火を止めて15分蒸らす。それだけです。
それに、メスティンで白米を炊く日は「他のオカズを作らなくてもいい」という考え方で炊事の負担を減らすこともできます。
私はとくに白米の美味しさを全力で味わいたい日にメスティンを使います。そして本当に美味しく炊けた白米を食べる時には、白米本来の味を味わうために逆に凝ったオカズを遠ざけたくなります。漬物などのシンプルなオカズで充分です。
つまりオカズを本格的に調理する必要がなく、主な作業としては白米の炊飯だけをすればいいので、自動で炊飯できなくてもそこまで苦になりません。
あなたもメスティンで素敵なライス・ライフを始めませんか?
キャンプ・マット
座布団、昼寝、来客用の簡易的な敷布団として
キャンプの必需品と言ってもいい定番ギア・マット(写真はカインズのウェイビーマット 1980円)。寝袋の下に敷いて、地面の硬さや冷気を和らげるのが本来の役割です。
キャンプギアならではの軽さとコンパクトさを活かせば、家の中でも以下のような使い方で大活躍します。
- 高さ可変の座布団
- 昼寝用の簡易敷布団
- 急な来客のための敷布団
折り畳んだ状態から、1枚のマットになるように展開して使うのが通常の使い方ですが、完全に展開せず座布団にちょうどいい形状に整えることも可能。自分にしっくりくる形を整えれば、リラックスタイムの最高のパートナーになってくれます。
また、キャンプ用の寝具ですので、もちろん家で使っても敷布団としての機能は充分。例えば、気心のしれた友人・知人が急に宿泊することになった時など、簡易的ではありますが敷布団として使うことができます。
また、準備と片づけが楽々できるというキャンプギアならではの長所があるので、昼寝用の簡易的な敷布団には最適です。
昼寝とは縁がない生活を送っている方が多いかもしれませんが、昼寝は社会人こそ取り入れたい素晴らしい効果を秘めています。昼食後15分程度の昼寝(パワーナップともいわれます)は、注意力や仕事のパフォーマンスを回復させるとして、グーグルやウーバーといった名だたる企業でも取り入れられている程です。
リモートワークが普及し、在宅で仕事ができるようになった今が昼寝を習慣にする絶好のチャンスです。
キャンプマットを使った昼寝で仕事のパフォーマンスを高め、手早く仕事を済ませ、週末には気持ちよくキャンプに出かけましょう。