今回ご紹介するのは、MAAGZの木製のシェラカップ「モクシェラ」と「モク小皿」「栗のカッティングボード S」です。いずれもキャンプで活躍する、機能的で見栄えのいい木製品です。その魅力をご紹介いたします。
ありそうでなかった木製のシェラカップ
シェラカップの素材と言えば、よく見かけるのがステンレスやチタン製のものです。珍しいものでは、ブラス(真鍮)やコッパー(銅)素材のシェラカップも販売されていたりしますが、木製のシェラカップはさらに珍しい製品です。
モクシェラの素材は岩手県産の山桜。目が詰まったしっかりとした木材で、表面に美しい木目があります。天然の素材なので、同じ木目が一つとしてなく、自然の温かみを感じることができます。
モクシェラには2つの形があります。
ひとつはシェラ型。よく見かける一般的なシェラカップと同じ形状で、容量は220mlです。
もうひとつはお椀型。やわらかで滑らかな曲線を描く形の器です。容量は280ml。どちらもアウトドアだけでなく自宅でも使用したくなるデザインです。
モクシェラは石川県に拠点をかまえる畑漆器店にて製作されています。木地師(きじし)と呼ばれる木のエキスパートが、目と手先の感覚だけを頼りに、手作業で木の塊を器の形に削り出しています。
表面にはアウトドアでの使用に耐える塗装が
モクシェラの表面と内側にはウレタン塗料が施されています。表面は全てクリア塗装。内側の塗装はプレーン、ライトグレー、レモンイエロー、ターコイズブルー、ネイビーブルーの5色のカラーがあります。
使用している塗料は、食品衛生法に適合するウレタンなので安心です。
塗装のおかげで、陶器の器のように水洗いができますが、水に長時間漬けておくと木材が変形する恐れがあるので注意が必要です。また、塗装が剥げてしまうことがあるため、たわしやクレンザーなどを使用して洗わないようにしてください。
持ち手部分は取り外し可能
モクシェラの持ち手部分はワンタッチで取り外すことができます。持ち手部分を外すことで、コンパクトに重ねて収納ができます。
使用中には表面に刻まれた溝に、持ち手がぴったりとはまります。使用中に外れる心配はないので、安心して使用ができます。
シェラ型にぴったりと重ねられるモク小皿
シェラ型にぴったりと重ねることができるモク小皿も販売されています。モク小皿は平型とトレイ型の2種類。平型はシェラカップの蓋や、まな板の代わりとして使用ができます。
トレイ型は深さがあるので、おつまみなどのちょっとしたものを入れておくのに使い勝手の良いサイズ感です。モク小皿もモクシェラ同様、職人が手づくりで製作しています。
料理のサーブに便利な栗のカッティングボード S
栗のカッティングボードは、無駄を省いたシンプルなデザインが特徴です。
形は細長く、キャンプでのちょっとしたものをカットするのに便利です。カットしたものをそのまま食卓にサーブするのにも扱いやすいサイズ感です。
持ち手部分はハンドソー(手持ちののこぎり)の持ち手部分を模したおしゃれなデザインになっています。カッティングボードの使用面に触れることなく持ち運びができるので衛生的ですね。
なぜ栗なのか?
栗の木は硬く、非常に高い防水性と防虫性があります。日本では昔から鉄道や建築の枕木として使われてきた高級木材です。
栗のカッティングボードの厚みはわずか9mm。栗を素材に採用することで、薄くて軽いにも関わらず耐久性が高く、しっかりとした質感のカッティングボードに仕上がっています。
カラーは2種類
栗のカッティングボードのカラーは2種類。
ひとつはナチュラルカラー。天然の木目を生かすために塗装はあえてしておらず、表面に胡桃油を塗って仕上げてあります。
もうひとつはブラックカラー。
栗には防腐、防虫効果の高いタンニンという成分が多く含まれています。タンニンは鉄に触れると、黒く変色する性質があります。ブラックカラーの方はこの黒く変色する性質を利用した、鉄触媒(てつしょくばい)という手法を使って染め上げています。そのため、墨のような自然な黒色に仕上がっています。
そして、黒色に染め上げた後に、ナチュラルカラーと同じように、表面に胡桃油を塗って仕上げてあります。
栗のカッティングボードは水濡れに対して強い性質がありますが、水につけたまま長時間放置すると傷んでしまうのでご注意ください。
さいごに
MAAGZのモクシェラとモク小皿、栗のカッティングボードSは、そのどれもが天然木の持つ自然な質感を感じることができる製品です。生活に溶け込みやすいシンプルなデザインなので、アウトドアはもちろんのこと、自宅でも大活躍すること間違いなしです!