なんと車中泊もできる!
うーむ、小さな8インチタイヤを採用するホンダ/モンキーとはいえ、よくぞこのクルマにバイクが収まったものだ。そう感心していたら、関野さんの口から思わず耳を疑うような言葉が飛び出した。
「バイクを積んだ状態で車中泊もできますよ。基本的に旅をしているときは宿には泊まらず、クルマで寝るようにしているんです。冬の北海道でもそうでした(笑)」
実際に車中泊しているときの状況を再現してもらったが、意外(?)と快適そう。案外コロンブスの卵なのかもしれない。
とはいえ、もっと大きなクルマに乗れば、同じことがもっと簡単にできると思うのだが、どうしてこの小さなクルマにこだわるのだろうか。
「経済性を徹底的に追求した結果なんですよ。それで燃費の良いホンダ車のMT、そして軽自動車になったんです。どこでもクルマで行くので、ちょっとした燃費の違いが大きな差になっちゃうんですよね。ルーフラックを付ければもっと積載性がアップすると思うんですが、燃費が悪化しそうで(笑)。 経費はなるべく節約し、その分をいい写真を撮るために回したいなと」
北は北海道から南は鹿児島まで、仕事の撮影も含めて走りに走ったその距離は7年間およそ18万㎞。ときには1日で1000㎞以上もの距離を走破したこともあるという。
「首都高速でクラッチがダメになって走行不能に陥ったことがありますが、基本的にはお金のかからないクルマです。25万円で購入したので、十分もとは取ってます(笑)」
関野さんの愛車は「クルマ兼駐輪場付きのカプセルホテル」。まさにライフ(生活)だ。