NV200ベースのキャブコン「アルファ」シリーズ
AtoZ社のキャブコンにはトヨタのカムロードをベースにした「アンソニー」シリーズ、タウンエーストラックベースの「アレン」シリーズ。そして、日産のNV200をベースにした「アルファ」シリーズがラインナップされています。
アルファシリーズのベース車であるNV200はトラックではなくワンボックス。それを大胆にボディカットを施しオリジナルシェルを架装したことで独特のスタイルを生み出しています。現在、全高・室内高の高い「アルファ・ハイ」と全高を抑えスタイリッシュさを追求した「アルファ・ロー」の2モデルをランナップ。どちらも、前向きのセカンドシートを採用する「タイプ1」と横座りの2列シートを搭載した「タイプ2」と2つのレイアウトを用意しています。
またインテリアはインテリアトータルプロデューサーである「MAKO」さんを起用し、イエローを軸にした「HIKARI」とピンクの「SHIFUKU」のスタイルから選択できるようになっています。
シェル形状をはじめレイアウトやインテリアカラーなど、選択肢が豊富なアルファシリーズですが、今回新たに「アルファ・プラス」がデビューしました。
こちらはいったいどんなモデルなのか? じっくり見ていきたいと思います。
既存の「アルファ」シリーズとは異なるコンセプトで誕生
まずはエクステリアから。シェル部分は「アルファ・ハイ」と同じものを使用しながらも、サイドのグラフィックに既存のピンクではなくイエローのワンポイントをデザインして差別化。また、バンク部分には丸窓を新たに採用しているのが特徴になっています。もちろんフロントスポイラーやサイドスカートも標準装備でスポーティな印象を与えてくれます。
リアエントランスから車内へと入ると、まず驚くのがリアのキッチンまわり。L字のキッチンカウンターユニットにはスリムタイプながらもシャワー付きシンクや49L冷蔵庫、電子レンジを標準装備。さらに、足下は土足でそのまま上がれるようにフロアを加工。下駄箱にいちいち入れなくてもここで脱ぎ履きができます。
リアにキッチンをレイアウトすることで中央のリビングは広々。セカンドシートにマルチアクションシートを採用しサードシートと対面にできるほか、左側にソファーも備わりファミリーでゆったりと使えるようになっています。また、左右と後部の3面にアクリル二重窓があるため、採光性&通気性も抜群。開放感もあり、ボディサイズからは想像できないほど快適です。
アルファ・プラスのインテリアは完全自社によるデザイン。ホワイトとライトブラウンの配色に突板を用いたナチュラルテイストでまとめつつ、ライトグレーのファブリックでスタイリッシュさより落ち着きを重視した仕立てになっています。ほかのアルファシリーズとは異なり、マルチルームをあえて搭載していないのでリビング兼ベッドスペース空間に余裕が生まれているのも魅力です。
就寝に関してはリビングをベッド展開して2人、フロントシート上部にあるバンク部分のフラップを開いてバンクベッドに2人の4人が就寝できる設計。3〜4人の家族で使いたい人にはこの広さで十分だと思います。
オリジナリティあふれる装備にも注目
装備に関してはキッチンまわり以外に、サードシート下にサブバッテリーや走行充電システムなどの電装系を集約して搭載。リビングの天井を囲むように上部収納庫もあり収納力も十分。さらにリビングのテーブルはアウトドアテーブルとしても利用できるほか、ボディサイドには引き出し式の冷蔵庫も装備。アウトドアクッキングに重宝するほか、釣りなどでは釣った魚を入れておけるなどとても便利。こうした装備も他モデルにはなかなかないもので、オリジナリティがあると言えるでしょう。
価格は635万円〜。コンパクトかつミニバン感覚で取りまわしがしやすいので、高さ以外で運転で気を遣う場面は少ないです。ファミリーで旅やキャンプを楽しみたい人におすすめの1台と言えます。
問い合わせ先
AtoZ
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