キャンプでは地面が硬くてペグがささらなかったり、強風が吹いてペグが抜けてしまったりといった「ペグにまつわるトラブル」が起こりがちです。
いざというときに慌てないように、今回はペグにまつわるトラブルの解決法をご紹介いたします。
1.ペグを家に忘れてしまった場合の解決法
キャンプには衣食住に関わる様々なものを持っていくので、出かける前に入念にチェックをしていたとしても忘れ物をしてしまうことがあります。
そして、万が一ペグを家に忘れてきてしまった場合も、慌てることはありません。
そんな時は、キャンプ地でみつかる木の枝でペグを自作すればいいのです。
必要な道具
- ナイフ
- のこぎり
木の枝でペグを自作する手順
まずは、材料となる木の枝を探しましょう。
太さは、成人男性の指ぐらいあるものが望ましいです。テントやタープに使用したい本数分の枝を用意しましょう。
枝は完全に乾燥しているものよりも、多少水分が残っている方が望ましいです。水分が残っている枝の方がしなるため、折れにくいからです。乾燥しきった枝は両手に持って曲げると「ポキン」と折れてしまいます。曲げた時に適度にしなる枝を使いましょう。
林間にあるキャンプ場ならば、地面に落ちている枝を拾うことができますが、キャンプ場で枝を探す場合は、必ずキャンプ場のスタッフに許可を得てから拾うようにしましょう。
枝を見つけたら、ナイフを使って枝の先端を削ります。
先端がとがった状態になったら、その反対側にテントのループやガイラインを引っかける刻みを入れます。
枝に対して垂直にのこぎりを当て、枝をカットしない程度に切り込みを入れましょう。
切り込みを入れた下部にのこぎりを斜めに当て、はじめに入れた切り込みめがけて、のこぎりをひきましょう。
切込みが繋がり、木片がとれて刻みができます。
地面に打ち込んで、刻みにガイラインをひっかければペグの代わりとして使用ができます。
2.ペグが効かない場合の解決法
キャンプ地によっては地面が硬すぎたり、砂地などで地面が柔らかすぎたりして、ペグが効かないことがあります。
そのようなトラブルが起きた場合はロープを使って、テントのループ部分に石や丸太などの重いものを結びつけましょう。重いものにロープを結びつけることで、ペグの代わりにすることができます。
石や丸太などをロープに結ぶには「エバンスノット」という結び方が最適です。結び方を解説いたします。
まず、ロープの先端を人差し指に3回巻きつけます。
3回巻きつけたら、人差し指をロープから引き抜いて、3重になった輪が崩れないように、片手で押さえます。
3重になった輪から20cmほど下の位置のロープをつまみ、3重になった輪の下からつまんだロープを通します。
ロープを通したら、3重になった輪の部分を片手で押さえながら、輪になったロープの先端を引っ張って、大きな輪を作ります。
輪を大きくして、石や丸太に通した後に、3重になった輪の結び目を押さえながら、ロープの部分をひっぱれば、輪が閉まって固定することができます。
3.強風が吹いてペグが抜けてしまう場合の解決法
キャンプ地で強風が吹くと、その勢いでペグが抜けてしまうことがあります。
30cm以上の長めのペグがあれば抜けにくいので安心ですが、短めのペグしか持っていなかった場合は、以下の解決法でペグを抜けにくくすることができます。
まず、1本目のペグを地面に対して60度ぐらいの角度で斜めに打ち込みます。
2本目のペグを1本目とクロスさせる形で、地面に対して60度ぐらいの角度で打ち込みます。
2本のペグが地面に埋まる手前まで打ち込み、ガイラインやテントのループにひっかけて固定します。
はじめに打ち込んだペグを2本目に打ち込んだペグが支えることにより、簡単には抜けなくなります!
さいごに
キャンプに必須であるテントやタープを支える要となるのがペグです。
ペグの固定をおろそかにすると、テントやタープが倒壊してしまうこともあります。
そのような事態になる前に、今回ご紹介した解決法を参考にして、安全なキャンプを楽しんでくださいね!