みなさん、“行けない島のガイドブック”って、興味ありませんか?
「行けない島、知られざる島だからこそ、好奇心をくすぐられまして。地元のおじいおばあの話や、村史などを地道に調べ、20年かけて作ったのが、この『秘島図鑑』(河出書房新社)です」
『秘島図鑑』
(河出書房新社)¥1,600。
到達困難な日本の秘島を脳内トリップで楽しむ本。
著者の清水浩史さんは、どこかのほほんとした、パッと見インドア派のおっさんである。
「はい。基本インドアなんです」とご本人。
ところがどうして、アフリカはルワンダまで、マウンテンゴリラの写真を撮りにバックパックで一人旅してしまう、行動派。アラスカ、マダガスカル、モルディブと、あらゆる秘境を巡っているのである。
そんな清水さんは大学時代ダイビング部(早大水中クラブ)に所属して以降、海の面白さにはまってしまい、秘境好きも高じて、国内外の数々の島を旅するようになった。
「スキューバやウインドサーフィンなどのレジャーが、島においてのアウトドアの楽しみなら、島の歴史や背景を調べ、知的好奇心を満たすのが島のインドアでの楽しみ。この両方が揃うことで、満たされるようになったんです」